ソヴィエト連邦の崩壊について（世論調査の要点）

2016/11/18〜21に、ロシア48の地域の137箇所で18歳以上の1,600人を対象に行われた世論調査の結果から、幾つかポイントを整理してみた。データは過去の分も記載されているが、取り敢えず最新のものを参考にした。西側大手メディアが描き出すステレオタイプに収まらない、微妙な力学が交錯する現状が窺える。
THE FALL OF THE SOVIET UNION

・ソ連崩壊の原因は？
　エリツィン一味の無責任で不当な「陰謀」：32%
　ソ連に敵対する外国勢力間の陰謀：23％
　国の指導者であるゴルバチェフとその仲間に対する人々の不満：21%
　過度な軍事費による経済の停滞と貧困：14%

・ソ連崩壊を残念に思いますか？
　はい：56%
　いいえ：28%
　言うのは難しい：16%

・あなたがソ連崩壊を悼む最大の理由は？
　単一経済システムの破壊：53%
　大国への帰属意識の喪失：43%
　相互不信と残酷さの増大：31%
　ソ連の何処に居ても家に居ると云う感覚が失われてしまった：30%
　友人や親戚との繋がりを失った：28%
　自由に旅行したり休暇を過ごすことが難しくなった：15%

・ソ連崩壊は避けられないものだったでしょうか、それとも避けられましたか？
　避けられた：51%
　避けられなかった；29%
　言うのは難しい：20%

・全体的に、今日のロシアと他の独立国家共同体諸国との関係をどの様に評価しますか？
　普通、平和：44%
　冷たい：23%
　良き隣人：16%
　緊張：7%
　親しい：5%
　敵対：1%

・旧ソ連諸国とのどの様な関係を個人的に支持しますか？
　幾つかの共和国が自発的に統合してより緊密な連合を作る：25%
　EUと同じく、全旧ソ連共和国のより緊密な統合：21%
　独立国家共同体の現状維持：21%
　全共和国の独立：13%
　旧ソ連の復活：12%