ダリア・ドゥギナを殺害したのはどの犯罪シンジケートか?(要点)
「独立した地政学的アナリスト、ライター、ジャーナリスト」のペペ・エスコバル氏の記事。この方は以前にもロシアの思想家アレクサンドル・ドゥギン氏について言及していたことが有ったのだが、実は彼等は個人的な知り合いで、イラン、レバノン、ロシアで直接会ったことが有るらしい。エスコバル氏はドゥギン氏のユーラシア主義のヴィジョンについて、存分に知的な議論を闘わせるメリットが有ると評価する一方で、「集合的西洋の現在の『目覚めた』権化は、真の議論に参加する為さの洗練を欠いている」とも評している。
Which Crime Syndicate Murdered Darya Dugina?
アレクサンドル・ドゥギン氏の娘にしてジャーナリスト、地政学アナリストだったダリア・ドゥギン氏の暗殺事件は、FSB(ロシア連邦保安庁)によって24時間強で真相が明らかにされたものの、まだ解決していない。主犯はウクライナのアゾフ大隊の資産であるナタリア・ヴォフクだが、彼女は単独犯ではなく、偽のナンバープレートや、モスクワ南西部の賃貸ガレージに爆弾を集める手伝いをしたウクライナ人のボグダン・ツィガネンコと云う相棒が居たことが明らかになっている。
FSBの説明では、ヴォフクはドゥギン家族を追って伝統フェスティバルに参加し、遠隔操作で自動車爆弾を爆発させた。まだ判明していないのは、爆弾がドゥギンのSUVの下に置かれたのは、何時、誰によってだったか、そしてこの国境を超えた洗練された暗殺は父と娘の両方を狙ったものだったのかどうかだ。
ドゥギナ氏がFSBの情報に基付いて2021年12月のインタビューで明らかにしていた様に、ロシア国内でウクライナの工作員達が攻撃準備を整えていたことを、ロシア諜報部は把握していた。
匿名のロシア諜報部高官に拠れば、FSBは事件から2日で、この件に関わっているSBU(ウクライナ保安庁。ウクライナ版CIA)要員についての情報を全て共有した。多くの者がこの件は政治的殺人だと考えており、実際ウクライナでは多くの政治的殺人が行われているが、この悲劇は政治的な理由に拠るものではなく、実際には組織犯罪のマネーフローに関するものだった。
ダリアは愛国運動のメンバーであってロシアとドンバスにコネクションを持っていた。ドンバスには経済回復の為の大規模なマネーフローが存在するが、これが犯罪活動を誘発しており、ドネツクの犯罪組織は紛争地域で活動しているので特に危険。ダリアが公表することでマネーフローの仕組みが危うくなるのではないかと、「誰か」が恐れていた。
似た様な前例は有る。ソ連後のロシアのリベラル改革の主要人物だったボリス・ネムツォフ副首相も、彼がマネーフローを公表することを恐れた犯罪組織によって殺害された(2015年)。ジャーナリストのアンナ・ポリトコフスカヤは、売国奴の一人チュバイスの選挙事務所で90万ドルの現金を受け取ったが、他の連中がこれを知っていて彼女を殺害して鞄を奪った(2006年)。
この情報筋は黒海艦隊の旗艦「モスクワ」の撃沈についての決定的な説明を思い付いたことも有り、それに拠れば使用されたのはウクライナが主張する様なネプチューン・ミサイルではなく、第五世代のNSM PKR(Naval Strike Missile)で、これはノルウェーと米帝によって開発され、185kmの射程を持っている。彼の主張を単に却下することは出来ない。
現状では、ダリア・ドゥギナの暗殺に関しては3つの仮説が考えられる。
1)キエフののSBUが犯人だとするFSBの公式の説明。RFBは明らかに握っている情報の極く一部しか公表していない。
2)ロシア諜報部高官が示唆している様に、犯罪組織の犯行。
3)何時ものシオニストの仕業。連中は苛烈な反グローバリズムを掲げるドゥギンを毛嫌いしている。モサドはロシア国内ではCIAやMI6よりも多くの面で地元の情報に通じている。
そして
4)上記全ての犯罪組織シンジケートの利害が一致していた場合。
『ツイン・ピークス』から引用するなら、「フクロウはフクロウではない。」この暗殺事件はもっと底の深いものであることが判明するかも知れない。
Which Crime Syndicate Murdered Darya Dugina?
アレクサンドル・ドゥギン氏の娘にしてジャーナリスト、地政学アナリストだったダリア・ドゥギン氏の暗殺事件は、FSB(ロシア連邦保安庁)によって24時間強で真相が明らかにされたものの、まだ解決していない。主犯はウクライナのアゾフ大隊の資産であるナタリア・ヴォフクだが、彼女は単独犯ではなく、偽のナンバープレートや、モスクワ南西部の賃貸ガレージに爆弾を集める手伝いをしたウクライナ人のボグダン・ツィガネンコと云う相棒が居たことが明らかになっている。
FSBの説明では、ヴォフクはドゥギン家族を追って伝統フェスティバルに参加し、遠隔操作で自動車爆弾を爆発させた。まだ判明していないのは、爆弾がドゥギンのSUVの下に置かれたのは、何時、誰によってだったか、そしてこの国境を超えた洗練された暗殺は父と娘の両方を狙ったものだったのかどうかだ。
ドゥギナ氏がFSBの情報に基付いて2021年12月のインタビューで明らかにしていた様に、ロシア国内でウクライナの工作員達が攻撃準備を整えていたことを、ロシア諜報部は把握していた。
匿名のロシア諜報部高官に拠れば、FSBは事件から2日で、この件に関わっているSBU(ウクライナ保安庁。ウクライナ版CIA)要員についての情報を全て共有した。多くの者がこの件は政治的殺人だと考えており、実際ウクライナでは多くの政治的殺人が行われているが、この悲劇は政治的な理由に拠るものではなく、実際には組織犯罪のマネーフローに関するものだった。
ダリアは愛国運動のメンバーであってロシアとドンバスにコネクションを持っていた。ドンバスには経済回復の為の大規模なマネーフローが存在するが、これが犯罪活動を誘発しており、ドネツクの犯罪組織は紛争地域で活動しているので特に危険。ダリアが公表することでマネーフローの仕組みが危うくなるのではないかと、「誰か」が恐れていた。
似た様な前例は有る。ソ連後のロシアのリベラル改革の主要人物だったボリス・ネムツォフ副首相も、彼がマネーフローを公表することを恐れた犯罪組織によって殺害された(2015年)。ジャーナリストのアンナ・ポリトコフスカヤは、売国奴の一人チュバイスの選挙事務所で90万ドルの現金を受け取ったが、他の連中がこれを知っていて彼女を殺害して鞄を奪った(2006年)。
この情報筋は黒海艦隊の旗艦「モスクワ」の撃沈についての決定的な説明を思い付いたことも有り、それに拠れば使用されたのはウクライナが主張する様なネプチューン・ミサイルではなく、第五世代のNSM PKR(Naval Strike Missile)で、これはノルウェーと米帝によって開発され、185kmの射程を持っている。彼の主張を単に却下することは出来ない。
現状では、ダリア・ドゥギナの暗殺に関しては3つの仮説が考えられる。
1)キエフののSBUが犯人だとするFSBの公式の説明。RFBは明らかに握っている情報の極く一部しか公表していない。
2)ロシア諜報部高官が示唆している様に、犯罪組織の犯行。
3)何時ものシオニストの仕業。連中は苛烈な反グローバリズムを掲げるドゥギンを毛嫌いしている。モサドはロシア国内ではCIAやMI6よりも多くの面で地元の情報に通じている。
そして
4)上記全ての犯罪組織シンジケートの利害が一致していた場合。
『ツイン・ピークス』から引用するなら、「フクロウはフクロウではない。」この暗殺事件はもっと底の深いものであることが判明するかも知れない。
- 関連記事
-
-
「こいつらはケダモノだ、人間じゃない」:ゼレンスキーは有罪判決を受けた児童レイプ犯、拷問者を解放し、摩耗した軍隊を補強している(要点) 2022/09/04
-
インフォグラフィック: 世界中の米軍のプレゼンス(要点と補足) 2022/09/03
-
ダリア・ドゥギナを殺害したのはどの犯罪シンジケートか?(要点) 2022/09/03
-
2022年5月のダリア・ドゥギナとのインタビュー:ウクライナでの戦争、「グローバリストとユーラシア文明の衝突」について(要点) 2022/09/03
-
世論調査に拠ると、何十年もの間戦争プロパガンダと嘘を垂れ流して来た米国のメディアを信頼する人は殆ど居ない(要点) 2022/09/03
-
スポンサーサイト