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テクノクラシー

テクノクラシーの熱心な支持者の一人が、デヴィッド・ロックフェラーの右腕であり、マッキンダー的アングロサクソン地政学の現代版「グランド・チェスボード」構想を描いたズビグニュー・ブレジンスキー。テクノクラシーは場合に依っては人類解放の為に役立てられるかも知れないが、彼の様なバリバリの帝国主義者の手に掛かると、途端に不穏な色彩を帯びる様になる。

Technocracy And Empire: The Influence Of Zbigniew Brzezinski

1930年代に米コロンビア大学で始まった教育・研究運動「テクノクラシー」の歴史についての記事。科学技術に絶大な信を置く運動だが、既存の政治思想やイデオロギーで分類しようとすると混乱する(従って色々な思想やイデオロギーに利用可能でもある)。一種のユートビア追求運動とも言えるが、その幾つかの側面は奇妙に全体主義に似通っており、あらゆる問題にひとつの技術的な解決法が見出せると云う非常に単純化された(些か危うい)発想は、シリコンバレーの精神風土の中に受け継がれている。

In science we trust

テスラCEOイーロン・マスクの祖父、ジョシュア・ホールドマンは、1936〜41年にカナダの Technocracy.Inc の研究主任を務めていた。

Joshua N Haldeman, DC: the Canadian Years, 1926-1950
 ジョシュア・ホールドマンは、カナダ史上最も初期のカイロプラクターでもあった(何だかテクノクラシー支持者のイメージと食い違う感じ)。
Joshua N Haldeman, DC: the Canadian Years, 1926-1950

普通名詞ではなく狭義の「テクノクラシー」の歴史について知りたければ、パトリック・ウッド氏の"Technocracy Rising"が恐らく一番の基本文献。
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川流桃桜

Author:川流桃桜
一介の反帝国主義者。
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