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ウガンダ

★2024年2月に行われた、コンゴ民主共和国で30年間続くジェノサイドに対する抗議行動2件について纏めてみた。
コンゴ民主共和国で30年間続くジェノサイドにNOを突き付ける人達

2009/07/04、ルワンダ愛国戦線(RPF)が権力を掌握して15周年を記念する祝賀行事の中で、ウガンダのムセベニ大統領がルワンダ国民に向けて行った演説。ウガンダ、ルワンダ、タンザニア、コンゴ、スーダン、ケニアと、名目上は植民地から脱したことになっているアフリカ諸国の情勢が互いに密接に絡み合っていることが窺える。帝国主義勢力(米、英、仏、ベルギー、スウェーデン)は軍事支援等を行ってこれらの国々を強権的な独裁者や軍事政権に支配させて紛争を起こさせ、旧植民地諸国が真の独立国家として独自の国益を追求したりしない様目を光らせている訳だ。
Museveni: How I supported RPF in Rwanda’s 1994 liberation war

★コンゴでのM23によるテロの脅威を終わらせるには、テロの支援者達に正しい裁きを下さねばならない。
コンゴに平和を齎すのは軍事力ではなく、不処罰を終わらせることだ(要点)

★Edward Herman、David Peterson 著、Enduring Lies: The Rwandan Genocide in the Propaganda System, 20 Years Later のレビュー。
「ルワンダのジェノサイド」の真相と不可視化された「アフリカの世界大戦」

リビアのカダフィ大佐はウガンダのヨウェリ・ムセベニ大統領と親しく、ウガンダに対して軍事的・経済的支援を惜しまなかった(1990〜94年のルワンダ侵略の際にはルワンダ愛国戦線にも資金提供した)。カダフィのアフリカ合衆国構想は西洋の指導者達や一部のアフリカ指導者達にとっては脅威だったが、ムセベニもまたこれに反対し、西洋の利益を優先して対カダフィで軍や諜報の分野で協力した(何時でも彼を失脚させられる西洋に抵抗するよりカダフィを裏切る方が簡単だ)。ムセベニに売られたカダフィは、軍事的にNATOに抵抗する為の手段となる核開発計画を放棄すると云う致命的な過ちを犯した。
The African Leader Who Betrayed Col. Gaddafi...


1986年の国民抵抗運動(NRM)のクーデターにより、ヨウェリ・ムセベニの長期政権が誕生した(2022年現在も彼は現役の大統領職に留まっている)が、これは外国勢力に支援によるところが大きかった。NRMが公式に認めて来たのはリビアからの支援だが、リビアが送ったのは比較的少量の武器に過ぎない。2018年に出版された暴露本に拠ると、英国はムセベニと秘密取引を行い、1984〜85年頃から反乱軍の諜報活動、再編成、訓練を支援した。但し2017年に機密解除されたCIA文書に拠ると、1981年に反乱が開始された当初には、英国は米国とケニアと並んで、ムセベニからのアプローチに対して軍事援助を与えることを拒否した。英国は当時のミルトン・オボテの第2政権に不快感を覚えながらも、軍事支援を行なっていたが、1983年12月に疑わしいヘリコプターの墜落事故により、それまで反乱軍を抑えることに成功していた陸軍参謀総長デビッド・オイテ・オジョクが死亡して反乱軍が優勢になると、あっさり手の平を返した(英国高等弁務官事務所は、この件についてコメントすることを拒否している)。但し英国とムセベニの秘密関係自体は、イディ・アミンが追放された後の政権でムセベニが国防相を務めていた1979年にまで遡る。その後のウガンダの歴史は正に激動だが、CIA文書とは異なり、英国が熱心にムセベニを支援していたことを示唆する証拠や証言が複数存在する。少なくともムセベニが権力を握った後、英国は政治的・軍事的に熱心にウガンダを支持して来た。2017年の別の本は、西洋の「テロとの戦争」こそが、ムセベニの様な独裁者の抑圧的な長期政権が可能になった背景であることを詳述している。

 

2022年になってルワンダとウガンダが支援するM23反乱軍(3月23日運動)はコンゴに対する武力攻撃を強めている。M23の中にはルワンダ軍の兵士も確認されており、コンゴ軍の発表では、ルワンダはM23反乱軍と共にコンゴ東部に500人の兵士を派遣した。ルワンダのカガメ(写真右)は20年以上、ウガンダのムセベニ(写真左)は30年以上、西洋の強力な支援を受けて独裁を続けており、コンゴに対して侵略と資源の略奪を繰り返している。1996〜2007年の間に推定600万人のコンゴ人が 、紛争及び紛争関連の原因によって死亡しており、ウガンダは2022年になって国際司法裁判所は3億2,500万ドルぽっちの賠償金を支払うよう命じられたが、ルワンダはICJの管轄外の為、西洋諸国からアフリカの「ルネサンス・リーダー」と称賛された戦争犯罪者が処罰される可能性は無い。カガメは反対派を黙らせる為にケニア、南アフリカ、ベルギー、オランダ、英国等に暗殺者を送ったりしているが、これらが西洋諸国から問題視されたことは無い。
Museveni Kagame
A Quarter Century of a Western-Backed War of Aggression Against the Congolese People

★米・ウガンダ・ルワンダによるコンゴ侵略(アフリカの世界大戦)を概説した記事の要点。
国際司法裁判所は、ウガンダがコンゴ民主共和国に3億2,500万ドルの賠償金を支払わねばならないとの判決を下したが、米国と英国はどうなのだろうか?(要点)

ウガンダのヨウェリ・ムセベニ大統領は訪問中だったロシアのラヴロフ外相との共同記者会見で、ロシアとの協力強化を発表。「私達はロシアと取引したいし、世界の全て国々と取引したい。私達は誰かの敵の敵になりたいとは思っておりません。私達は他人の敵と戦うのではなく、自分自身の敵を作りたいのです。これが私たちの方針です。」そしてソ連=ロシアはウガンダとアフリカの反植民地運動を100年以上支持しており、国に害を及ぼしたことは一度も無いので、アフリカが「自動的に」反ロシアになるよう求める西側の要求は理解出来ない。また中国やサウジアラビアの様に「社会システムに関係無く人間の状態を改善することを目指す進歩的な勢力」である国は常に歓迎されるでしょう、自分達は「世界の全ての人々にとってウィンウィンの協力」を求めているのだと発言した。自国の主権を第一に考え、且つ相互の主権を尊重した上で進歩と発展の為に協力すると云う今後の多極化世界での在り方をよく理解している様だ。1945年以降十全に果たされなかった植民地支配の桎梏からの解放は、中国の一帯一路構想やロシアの西側ナチ退治を契機として漸く完全なものになろうとしている。

Ugandan president comments on relations with Russia
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川流桃桜

Author:川流桃桜
一介の反帝国主義者。
2022年3月に検閲を受けてTwitterとFBのアカウントを停止された為、それ以降は情報発信の拠点をブログに変更。基本はテーマ毎のオープンスレッド形式。検閲によって検索ではヒットし難くなっているので、気に入った記事や発言が有れば拡散して頂けると助かります。
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