コロンビア
★セルヒオ・ロドリゲス・ゲルフェンシュタイン氏の記事の抄訳。NATO東方拡大ならぬ、NATOの実質的西半球拡大問題について、2023年時点での各国の状況。
ラテンアメリカとカリブ海地域に於けるNATOの軍事的プレゼンスの増大(抄訳)
2022/09/20の国連総会での、コロンビアで新しく選出されたグスタボ・ペドロ大統領の演説を、藤永茂氏が英訳から邦訳して紹介しておられたのでこちらでも紹介しておく。この演説の背景事情について触れておくと、ラテンアメリカ諸国に於ける麻薬取引は圧倒的にコロンビアとエクアドルに集中しており、ラテンアメリカ諸国を自国の裏庭と心得るアメリカ帝国は、欺瞞的な「麻薬戦争」を理由に介入を繰り返して来た。

国連でのほかの声にも耳を傾けよう
元記事はこちら。
President Gustavo Petro at the UN: A Damning Indictment of the US Empire and the United Nations
コロンビアとヴェネズエラとの外交関係はカラー革命工作員の自称ヴェネズエラの暫定大統領グアイドの茶番劇以降途絶えていたが、2022/08/29に正式に完全回復。「この地域におけるNATOの前哨基地」であり「南方軍計画の要」であったコロンビアが方向転換したことは、ラテンアメリカを「裏庭」と心得る米帝にとっては「地政学的、軍事的後退」だろうが、「外交関係の回復により地域統合のメカニズムが強化される可能性」が有る。地理的に遠く距離を置いた連帯も大事だが、やはり外交の基本は御近所付き合いだ。
ベネズエラ・コロンビアの関係修復は米国への打撃、専門家が指摘
米帝お気に入りのデュケ政権の下で冷え切っていたコロンビアとヴェネズエラとの関係は、グスタボ・ペトロ氏の勝利によって直ちに和解の兆候が見られた様だ。これ自体は大変良いことだが、今度はコロンビアが不安定化工作の標的にならないか心配になる。
60日間で世界を一巡り:加速したベネズエラとコロンビア間の和解。
コロンビアの新大統領グスタボ・ペドロは、「麻薬戦争が圧倒的に失敗したこと、過去40年間で100万人のラテンアメリカ人が殺害され、その殆どがコロンビア人であること、北米では過剰摂取により70,000人が死亡し、それらがラテンアメリカで生産されたものではないことを認める、新しい国際会議の時が来ました」と発言。この所謂「麻薬戦争」なるものが実際には「マフィアを強化し、国家を弱体化させ」「国家を犯罪に駆り立てた」ことについて、公然と米帝を非難している。米帝の属国のひとつでありラテンアメリカ最大の麻薬取引大国であるコロンビアは、新しい左派の指導者の下でCIAの麻薬帝国に楔を打ち込むことになるかも知れない。
The US War on Drugs isn’t what it seems – and Colombia’s new president wants to end it
人権団体 INDEPAZ の報告では、コロンビアで2022/01/01〜07/04の間に99人の社会活動家(環境保護主義者、土地擁護家、人権擁護家、アフリカ系住民、先住民、農民、社会指導者等)と22人の元戦闘員が暗殺され、51件の虐殺で180人以上が殺害されている。06/27にはトゥルア刑務所で火災が発生した際、看守達が退避を禁じた為に53人もの囚人達が焼け死んだ。2016年11月のハバナ和平協定の調印以来、1,326人の指導者と321人の元ゲリラ戦闘員が一掃されて来た。

Blood Continues to Spill in Colombia
コロンビアに関する私のTwitterスレッド。
川流桃桜@UnmasktheEmpire @kawamomotwitt
ラテンアメリカとカリブ海地域に於けるNATOの軍事的プレゼンスの増大(抄訳)
2022/09/20の国連総会での、コロンビアで新しく選出されたグスタボ・ペドロ大統領の演説を、藤永茂氏が英訳から邦訳して紹介しておられたのでこちらでも紹介しておく。この演説の背景事情について触れておくと、ラテンアメリカ諸国に於ける麻薬取引は圧倒的にコロンビアとエクアドルに集中しており、ラテンアメリカ諸国を自国の裏庭と心得るアメリカ帝国は、欺瞞的な「麻薬戦争」を理由に介入を繰り返して来た。

国連でのほかの声にも耳を傾けよう
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President Gustavo Petro at the UN: A Damning Indictment of the US Empire and the United Nations
コロンビアとヴェネズエラとの外交関係はカラー革命工作員の自称ヴェネズエラの暫定大統領グアイドの茶番劇以降途絶えていたが、2022/08/29に正式に完全回復。「この地域におけるNATOの前哨基地」であり「南方軍計画の要」であったコロンビアが方向転換したことは、ラテンアメリカを「裏庭」と心得る米帝にとっては「地政学的、軍事的後退」だろうが、「外交関係の回復により地域統合のメカニズムが強化される可能性」が有る。地理的に遠く距離を置いた連帯も大事だが、やはり外交の基本は御近所付き合いだ。
ベネズエラ・コロンビアの関係修復は米国への打撃、専門家が指摘
米帝お気に入りのデュケ政権の下で冷え切っていたコロンビアとヴェネズエラとの関係は、グスタボ・ペトロ氏の勝利によって直ちに和解の兆候が見られた様だ。これ自体は大変良いことだが、今度はコロンビアが不安定化工作の標的にならないか心配になる。
60日間で世界を一巡り:加速したベネズエラとコロンビア間の和解。
コロンビアの新大統領グスタボ・ペドロは、「麻薬戦争が圧倒的に失敗したこと、過去40年間で100万人のラテンアメリカ人が殺害され、その殆どがコロンビア人であること、北米では過剰摂取により70,000人が死亡し、それらがラテンアメリカで生産されたものではないことを認める、新しい国際会議の時が来ました」と発言。この所謂「麻薬戦争」なるものが実際には「マフィアを強化し、国家を弱体化させ」「国家を犯罪に駆り立てた」ことについて、公然と米帝を非難している。米帝の属国のひとつでありラテンアメリカ最大の麻薬取引大国であるコロンビアは、新しい左派の指導者の下でCIAの麻薬帝国に楔を打ち込むことになるかも知れない。
The US War on Drugs isn’t what it seems – and Colombia’s new president wants to end it
人権団体 INDEPAZ の報告では、コロンビアで2022/01/01〜07/04の間に99人の社会活動家(環境保護主義者、土地擁護家、人権擁護家、アフリカ系住民、先住民、農民、社会指導者等)と22人の元戦闘員が暗殺され、51件の虐殺で180人以上が殺害されている。06/27にはトゥルア刑務所で火災が発生した際、看守達が退避を禁じた為に53人もの囚人達が焼け死んだ。2016年11月のハバナ和平協定の調印以来、1,326人の指導者と321人の元ゲリラ戦闘員が一掃されて来た。

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