メリリャの虐殺(2022年)
2022/06/24、スペインの飛び領地であるメリリャ国境に多数のアフリカ難民が殺到し、少なとも37人が死亡した「メリリャの虐殺」事件については、恐らく日本人で知っている人は殆ど居ないだろう。マスコミ報道は為されておらず、中小のネットメディアや、関心を持つ個人がブログ等で扱っている程度だ。なので日本語で私以外にこの問題を扱っている記事を紹介してみる。この問題に関心を持ってくれる人が少しでも増えてくれることを願う。
「アフリカ移民を虐殺するモロッコとスペイン」【西サハラ最新情報】 平田伊都子
スペイン領メリリャの移民大量死 モロッコの人権団体が公平な調査求める
スペイン領メリリャの移民大量死 モロッコ裁判所が移民14人に実刑判決
モロッコ:移民がメリリャへ越境を試みて殺到、5人が死亡
国境政策
こちらは2016年の記事。
モロッコのスペイン飛び地にアフリカ難民が殺到 命がけの越境【画像】
★メリリャの虐殺についての背景事情を交えた解説の要点。
NATOのマドリッド・サミットに先立つメリリャでのアフリカ難民の虐殺―――これは偶然か?(要点)
メリリャの一時移民滞在センター(CETI)に関しては、亡命希望者達に対する民間警備会社(Clece社)による組織的な暴力が指摘されており、署名活動の抗議者達は実態調査を求めている。
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Denuncian agresiones por parte de los agentes de seguridad privada en el CETI de Melilla
メリリャの虐殺に対する抗議デモの様子。
AfricayeOrg @AfricayeOrg
メリリャの虐殺の犠牲者達は検死も行われず、個人を特定して遺族への連絡も行われない儘に埋葬されたが、本国スペインでは2022/07/01に60以上の市町村で、5,400人以上の人々と900以上の組織の支援を受けた統一抗議行動が行われた。生存者達は一時移民滞在センター(CETI)に拘留されているが、彼等は主にスーダンとチャドから来ており、紛争から逃れて来ただけではなく虐殺の生存者でもある為PTSDを抱えている。

Human Rights Groups Hold Unified Protests Across Spain in Condemnation of Melilla Massacre
メリリャ国境にて多数のアフリカ難民がスペイン警察によって乱暴に扱われ、殴られる様子。
Mellila Spanish Enclave. African refugees beaten and even killed by Spanish authorities.
2022/06/24、数千人の恐らく亡命希望者がモロッコから国境を接するスペインの飛び領地(自治領)メリリャへと入ろうとした際、少なくとも37人が死亡し、150人が負傷した。国連難民高等弁務官事務所発表では、多くはチャド、ニジェール、スーダン、南スーダンから来ていた。正確な死因は不明だが、一部の移民は、モロッコの警察の突撃によって引き起こされたスタンピードによって窒息死または圧死した可能性が有る。他には高さ6〜10mの国境フェンスの上からの落下死。一部は警官によって石や警棒で直接殺害された可能性が有る。スペインの市民警備隊と国家警察、そしてモロッコの憲兵は彼等に対して催涙ガスと警棒を使った「共同作戦」を行なっていた。モロッコ人権協会に拠ると、負傷者は何時間も放置され、結果的に死者の数を増やした。
この虐殺の蛮行に対して、移民に対してより「人道的」な政策を持っていると云う触れ込みで当選したスペインのペドロ・サンチェス首相は警察を支持し、犠牲者達を非難した。この事件の数日後、マドリードで開催されたNATOサミットで、スペイン社会労働党=ポデモス連立政権は、NATOが移民を「ハイブリッドの脅威」と認識することを求め、アフリカ難民の抑圧と帝国主義的介入の強化を正当化した。この事件は本当に偶然このタイミングで起こったのか?

Massacre in Melilla: A Barbaric Crime
25 juin 2022
Massacre de plus de 20 subsahariens lors d'une tentative de passage de Nador à Melilla l'espagnole
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_de_Melillas.jpg)
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AfricayeOrg @AfricayeOrg
メリリャの虐殺の犠牲者達は検死も行われず、個人を特定して遺族への連絡も行われない儘に埋葬されたが、本国スペインでは2022/07/01に60以上の市町村で、5,400人以上の人々と900以上の組織の支援を受けた統一抗議行動が行われた。生存者達は一時移民滞在センター(CETI)に拘留されているが、彼等は主にスーダンとチャドから来ており、紛争から逃れて来ただけではなく虐殺の生存者でもある為PTSDを抱えている。

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この虐殺の蛮行に対して、移民に対してより「人道的」な政策を持っていると云う触れ込みで当選したスペインのペドロ・サンチェス首相は警察を支持し、犠牲者達を非難した。この事件の数日後、マドリードで開催されたNATOサミットで、スペイン社会労働党=ポデモス連立政権は、NATOが移民を「ハイブリッドの脅威」と認識することを求め、アフリカ難民の抑圧と帝国主義的介入の強化を正当化した。この事件は本当に偶然このタイミングで起こったのか?

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