紛争前のロシアに対するウクライナの核の脅威はどれ程信憑性が有ったのか?
ウクライナ紛争に関する西側プロパガンダに騙され切った無知で傲慢な西側市民の迷妄は最早救い様が無く、自分は反戦主義者だとか信じている人々がウクライナで民族浄化を行なっているナチに声援を送り、「プーチンが第三次世界大戦を起こそうとしている!プーチンは現代のヒトラーだ!」とか頭がおかしいとしか思えないことを盛んに口にしている現状を目の当たりにすると、本当に頭がクラクラして来る。彼等はその時々で腐ったマスコミが与えてくれる情報でしか世界を知ろうとしない。ウクライナ戦争はこの8年間ずっと続いて来たのに、彼等は今ウクライナ関連報道に隠れて不可視化されているパレスチナやアフガニスタンやシリアやエチオピアでの戦争・紛争・ジェノサイドに殆ど関心を払わない様に、「マスコミが報じないから」と云うだけの理由で関心を払って来なかった。現実を知る為に情報源を探す努力を怠って来たのだ。そして最早無視が出来なくなった今でも、矛盾や穴だらけの情報を論理的に整理して状況を相対化して考察してみる努力をしない。結局彼等はこれまでの歴史から殆ど何も教訓を学んで来なかったのだ。
認知的なタコツボの中に入り込み、マスコミや権力者共がそうしろと命じた時だけ(全く間違った仕方で)戦争や紛争や人権問題に関心を持つ、彼等なんちゃって平和主義者達には最早何を言っても無駄なのかも知れないと云う気も時々する。思考停止した大衆にとって事実など重要ではなく、世界経済フォーラムのクラウス・シュワブが言う様に「ナラティヴ(物語)」こそが意味を持つのかも知れない。だが正しい情報に接する機会を提供しさえすれば、軌道修正出来る人は結構居るのではないか、とも時々思いたくなる。まだまだ希望は捨てたくないので、ウクライナ紛争について改めて、根本的な事柄のひとつについて再確認させて貰おうと思う。
以下は『ハイブリッド戦争』と云う著書も有り、私がその分析力の冷静さと視野の広さに敬意を払っている地政学アナリスト、アンドリュー・コリブコ氏の2022/03/06の記事 Just How Credible Was Ukraine’s Nuclear Threat To Russia Prior To The Conflict? を訳したもの。NATOとゼレンスキーの軍事的挑発をあの儘放置していたら第三次世界大戦が起こる可能性が飛躍的に高まっていただろう、と云う趣旨で、私は妥当な分析だろうと思う。8年間続いたドンバスの人々へのウクライナ軍の虐殺の問題を考えなかったとしても、ロシアの特殊軍事作戦は間違い無く自衛戦争だし、この場合懸かっているのはロシアの存亡だけではなく全人類の絶滅、文明崩壊だ。なので私はプーチンは全人類の恩人であると思っている。スターリン率いるソ連赤軍がヒトラーのナチスドイツの脅威から殆ど独力で全世界を救った様に(ついでに言うなら日本の関東軍の降伏を決定付けたのも赤軍の参戦だ)、ナチの脅威を排除してくれるのは昔も今もロシア人だ。ハラショー! 嘘で彼等を中傷し貶める大馬鹿野郎共は地獄に落ちるべきだし、彼等の下劣で差別的な嘘にあっさり騙されている人々は、早く目を覚まして嘘ではない現実を直視して欲しいと思う。

*
プーチン大統領の運命的な2月24日の声明の前に舞台裏で何が進行していたかを知っていれば、公衆は国際外交が実際にどの様に機能するかについてもっとましな考えを持てるかも知れません。世界は、国家間関係の最高レヴェルで秘密裏に起こっていることについて常に通じている訳ではありません。その為、ウクライナでのロシアの特殊軍事作戦の様な展開はショッキングに見えますが、後から振り返ってみれば完全に理に適っています。
プーチン大統領は、ウクライナでのロシアの特殊作戦のタイミングは、部分的にはこの旧ソヴィエト共和国の隣国が自国に突き付けていた差し迫った核の脅威の所為であると説明しました。これらの主張は米国主導の西側主流メディア(MSM)から、そのユーラシア大国に対する情報戦キャンペーンの過程で斥けられましたが、それらは確かに非常に信憑性の有る話なので、詳しく説明する価値が有ります。実のところ、それらは作戦自体を引き起こしたと言って良いと思います。先月のミュンヘン安全保障会議でウクライナ大統領ゼレンスキーが核兵器の生産を真剣に検討しているとの仄めかしを受けて、モスクワは国家安全保障のレッドラインを確保することを余儀無くされたからです。
ロシアの指導者は2月24日、ウクライナでの特別軍事作戦を発表し、次の様に警告しました。「事態の成り行きと最新の報告を見る限り、ロシアとこれらの勢力との対決は避けられません。それは時間の問題に過ぎません。彼等は準備し、時が来るのを待っています。更に彼等は核兵器を持とうとするところまで行きました。これを放置する気は有りません。」ラブロフ外相や彼のスポークスウーマンのマリア・ ザハロワの様な他のロシア当局者はその後、ウクライナの核の意図が彼等の国に突き付けた脅威について、世界に喚起を促しました。プーチン大統領自身も土曜日のロシアの航空会社の女性の航空機搭乗員達との会合でこの問題を再度取り上げました。これが彼の発言です。
「今、彼等は核の地位を獲得すること、つまり核兵器を手に入れることについて話しています。所謂西側がロシアに関してどの様に行動するかを知っているので、私達はこうしたことを無視することは出来ません。ひとつには、ウクライナはソ連時代から核能力を持っています。濃縮と核物質に関する限り、彼等にはそうしたプロジェクトを立ち上げることが出来ます。彼等はミサイル能力を持っています。ユージュマシュ社の名前を出すだけで十分でしょう―――ソヴィエト連邦の為に大陸間弾道ミサイル装置を作った会社です。
彼等はそれを推進し、実行することが出来ます。それについては彼等は海の向こう側から支援を得ることになるでしょう。その時その支援者達は、我々は彼等の核の地位を認めない、彼等が自力でやり遂げたことだと、と言って、それらのシステムを自分達の管理下に置くでしょう。そしてその時、その瞬間から、ロシアの未来は劇的に変わることになります。それ以降、私達の戦略上の敵対者達は大陸間弾道ミサイルを持つ必要すら無くなります。彼等は何時でも好きな時に私達に核の銃口を突き付けることが出来る様になります。これに知らんぷりを決め込むことが出来るでしょうか? これらは間違い無く本物の脅威であって、こじつけのナンセンスなどではないのです。」
著者が「ロシアが『反ロシア』を非軍事化&非ナチ化することが何故それ程重要なのか」と云う記事で説明した様に、米国が支援するファシスト・ウクライナの何時までも変わらない軍事、諜報、外交官僚(ディープ・ステート)が、文字通り彼等の兄弟の様なロシアの隣人達を根絶すべきだと説くイデオロギーの影響を受けている以上、彼等がその様な能力を獲得すれば、かのユーラシアの大国に対して核攻撃を開始することは確実です。匿名だが恐らく非常に高い地位に在る信頼出来る情報筋が、プーチン大統領の前述の報じられた会合の翌日に公的メディアTASS通信に明らかにしたところに拠ると、「ウクライナの専門家達はその様な装置を数ヶ月で作ることが出来」、更に彼等はウラン濃縮施設建設を進める為に「複数の外国企業との対話を開始」しました。
別の情報筋は公的メディアRIA通信に接触し、米国が支援するウクライナの秘密の核兵器計画についての詳細を知らせました。それらに拠れば、彼等はチェルノブイリで汚い爆弾の実験を行なっており、実験を覆い隠す為にそこの既存の放射線を利用していました。またこのプログラムに関連する文書は以前はザポロジスカヤ原子力発電所に保管されていたのではないかと疑う人も居ます。ここでは最近キエフのファシスト・ナショナリスト勢力がロシアを挑発しようとして発砲し、その後撤退する際に一部に放火しましたが、これは恐らく彼等の国の違法な計画の証拠を隠滅する為でもあったのでしょう。入手可能な情報が益々積み上がっていますが、これらはウクライナが米国が支援する核兵器国になる瀬戸際だったと云うというプーチン大統領の懸念に信憑性を加えています。
ロシアの特殊作戦が仮に開始されなかったとしたら、キエフはその1週間前に開始したドンバスでの内戦の敵対行為の第3ラウンドを更に強化し、それを米国とNATOの直接支援を要求する口実として使用した可能性が高いのです。それには核兵器研究施設を密かに保護することも含まれていたでしょう。モスクワは本質的に、ファシストに乗っ取られた隣国へ、本当にギリギリの瞬間に決定的な介入を行うことによって、この企みに先手を打ちました。これによりロシア軍(RAF)は西側の秘密の軍事インフラを破壊することが出来たのですが、これは西側がウクライナに着陸するのを容易にしたでしょうし、核の反撃能力が無力化された後でロシアを通常兵器で攻撃する時にも使うことが出来るものです。
プーチン大統領は、安全保障の提案を米国とNATOに伝えて以来2ヵ月の間、自国の国家安全保障のレッドラインに対するこれらの差し迫った脅威について口を閉ざした儘でした。このヴェテラン政治家は国際外交がどの様に機能するかを心得ていて、平和的な政治的解決を真摯に追求しつつも、ヨーロッパのど真ん中で起こっているこのキューバ・ミサイルの時の様な危機について、公に警告を発したくなかったのです。これらの非常に深刻な脅威について公然と話していたら、MSMはこれを「頭のおかしい指導者が根拠も無く恐怖を煽っている」と報道し、その結果、西側との高レヴェルの外交は台無しなっていたことでしょう。残念ながら、彼がロシアは必要であれば国家安全保障を確保する為に軍事技術的手段に訴えると言った時、相手はその警告を真剣に受け止めませんでした。
その為、2月24日の朝、彼がロシア国民への演説でこれらの脅威の正確な性質を詳しく説明する中で、遂にこの危機について真相を漏らした時、全世界が衝撃を受けました。人々は、世界が全人類の絶滅に至る可能性の高い第三次世界大戦にどれ程近付いていたかを知らなかったので、衝撃を受けたのです。MSMは予想された通り、全てについて前例と全く同じ様な報道姿勢を続けましたが、ロシア国民の大多数は、ウクライナに於ける米国主導のNATOからの脅威がどれ程重大であるかを理解した後、愛国的な指導者を支持して結束しました。単に彼等の国の各反撃能力が無力化されたり、その後通常兵器で攻撃されることが問題だったのではありません、ファシスト・ウクライナを核で武装させることが問題だったのです。
客観的な観察者達の目には、ウクライナに於けるロシアの特殊任務は、前の段落で挙げておいた3つの脅威に関連する米国の邪な戦略的安全保障計画の実現を確実に阻止することによって第三次世界大戦を回避することを目的とした、先制的な任務であると映ることは間違い有りません。プーチン大統領の運命的な2月24日の声明の前に舞台裏で何が進行していたかを知っていれば、公衆は国際外交が実際にどの様に機能するかについてもっとましな考えを持てるかも知れません。世界は、国家間関係の最高レヴェルで秘密裏に起こっていることについて常に通じている訳ではありません。その為にショッキングに見える展開も有りますが、後から振り返ってみれば完全に理に適っています。
ウクライナに於けるロシアの特殊作戦はその様な事例のひとつであり、恐らく数世代で最も重要な作戦です。モスクワが先制的な自衛の為に軍事行動を起こさなかったとしたら、ロシアはとっくにキエフとその西側のパトロン諸国から核の脅迫を受ける運命を辿ることになっていたでしょう。ロシアの諜報機関が疑ったシナリオの様に、NATOの代理国であるウクライナがドンバスでの内戦の敵対行為の第3ラウンドを強化し、防衛と云う口実の下でNATOがウクライナの秘密核兵器施設を保護する為に軍隊を派遣した場合は特にそうです。今のところ全てが非常に緊張していて危険な様ですが、特殊作戦が開始されていなかったらもっと大変なことになっていたことでしょう。ロシアは文字通り、近い将来の差し迫った核戦争から世界を救ったのです。
認知的なタコツボの中に入り込み、マスコミや権力者共がそうしろと命じた時だけ(全く間違った仕方で)戦争や紛争や人権問題に関心を持つ、彼等なんちゃって平和主義者達には最早何を言っても無駄なのかも知れないと云う気も時々する。思考停止した大衆にとって事実など重要ではなく、世界経済フォーラムのクラウス・シュワブが言う様に「ナラティヴ(物語)」こそが意味を持つのかも知れない。だが正しい情報に接する機会を提供しさえすれば、軌道修正出来る人は結構居るのではないか、とも時々思いたくなる。まだまだ希望は捨てたくないので、ウクライナ紛争について改めて、根本的な事柄のひとつについて再確認させて貰おうと思う。
以下は『ハイブリッド戦争』と云う著書も有り、私がその分析力の冷静さと視野の広さに敬意を払っている地政学アナリスト、アンドリュー・コリブコ氏の2022/03/06の記事 Just How Credible Was Ukraine’s Nuclear Threat To Russia Prior To The Conflict? を訳したもの。NATOとゼレンスキーの軍事的挑発をあの儘放置していたら第三次世界大戦が起こる可能性が飛躍的に高まっていただろう、と云う趣旨で、私は妥当な分析だろうと思う。8年間続いたドンバスの人々へのウクライナ軍の虐殺の問題を考えなかったとしても、ロシアの特殊軍事作戦は間違い無く自衛戦争だし、この場合懸かっているのはロシアの存亡だけではなく全人類の絶滅、文明崩壊だ。なので私はプーチンは全人類の恩人であると思っている。スターリン率いるソ連赤軍がヒトラーのナチスドイツの脅威から殆ど独力で全世界を救った様に(ついでに言うなら日本の関東軍の降伏を決定付けたのも赤軍の参戦だ)、ナチの脅威を排除してくれるのは昔も今もロシア人だ。ハラショー! 嘘で彼等を中傷し貶める大馬鹿野郎共は地獄に落ちるべきだし、彼等の下劣で差別的な嘘にあっさり騙されている人々は、早く目を覚まして嘘ではない現実を直視して欲しいと思う。

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プーチン大統領の運命的な2月24日の声明の前に舞台裏で何が進行していたかを知っていれば、公衆は国際外交が実際にどの様に機能するかについてもっとましな考えを持てるかも知れません。世界は、国家間関係の最高レヴェルで秘密裏に起こっていることについて常に通じている訳ではありません。その為、ウクライナでのロシアの特殊軍事作戦の様な展開はショッキングに見えますが、後から振り返ってみれば完全に理に適っています。
プーチン大統領は、ウクライナでのロシアの特殊作戦のタイミングは、部分的にはこの旧ソヴィエト共和国の隣国が自国に突き付けていた差し迫った核の脅威の所為であると説明しました。これらの主張は米国主導の西側主流メディア(MSM)から、そのユーラシア大国に対する情報戦キャンペーンの過程で斥けられましたが、それらは確かに非常に信憑性の有る話なので、詳しく説明する価値が有ります。実のところ、それらは作戦自体を引き起こしたと言って良いと思います。先月のミュンヘン安全保障会議でウクライナ大統領ゼレンスキーが核兵器の生産を真剣に検討しているとの仄めかしを受けて、モスクワは国家安全保障のレッドラインを確保することを余儀無くされたからです。
ロシアの指導者は2月24日、ウクライナでの特別軍事作戦を発表し、次の様に警告しました。「事態の成り行きと最新の報告を見る限り、ロシアとこれらの勢力との対決は避けられません。それは時間の問題に過ぎません。彼等は準備し、時が来るのを待っています。更に彼等は核兵器を持とうとするところまで行きました。これを放置する気は有りません。」ラブロフ外相や彼のスポークスウーマンのマリア・ ザハロワの様な他のロシア当局者はその後、ウクライナの核の意図が彼等の国に突き付けた脅威について、世界に喚起を促しました。プーチン大統領自身も土曜日のロシアの航空会社の女性の航空機搭乗員達との会合でこの問題を再度取り上げました。これが彼の発言です。
「今、彼等は核の地位を獲得すること、つまり核兵器を手に入れることについて話しています。所謂西側がロシアに関してどの様に行動するかを知っているので、私達はこうしたことを無視することは出来ません。ひとつには、ウクライナはソ連時代から核能力を持っています。濃縮と核物質に関する限り、彼等にはそうしたプロジェクトを立ち上げることが出来ます。彼等はミサイル能力を持っています。ユージュマシュ社の名前を出すだけで十分でしょう―――ソヴィエト連邦の為に大陸間弾道ミサイル装置を作った会社です。
彼等はそれを推進し、実行することが出来ます。それについては彼等は海の向こう側から支援を得ることになるでしょう。その時その支援者達は、我々は彼等の核の地位を認めない、彼等が自力でやり遂げたことだと、と言って、それらのシステムを自分達の管理下に置くでしょう。そしてその時、その瞬間から、ロシアの未来は劇的に変わることになります。それ以降、私達の戦略上の敵対者達は大陸間弾道ミサイルを持つ必要すら無くなります。彼等は何時でも好きな時に私達に核の銃口を突き付けることが出来る様になります。これに知らんぷりを決め込むことが出来るでしょうか? これらは間違い無く本物の脅威であって、こじつけのナンセンスなどではないのです。」
著者が「ロシアが『反ロシア』を非軍事化&非ナチ化することが何故それ程重要なのか」と云う記事で説明した様に、米国が支援するファシスト・ウクライナの何時までも変わらない軍事、諜報、外交官僚(ディープ・ステート)が、文字通り彼等の兄弟の様なロシアの隣人達を根絶すべきだと説くイデオロギーの影響を受けている以上、彼等がその様な能力を獲得すれば、かのユーラシアの大国に対して核攻撃を開始することは確実です。匿名だが恐らく非常に高い地位に在る信頼出来る情報筋が、プーチン大統領の前述の報じられた会合の翌日に公的メディアTASS通信に明らかにしたところに拠ると、「ウクライナの専門家達はその様な装置を数ヶ月で作ることが出来」、更に彼等はウラン濃縮施設建設を進める為に「複数の外国企業との対話を開始」しました。
別の情報筋は公的メディアRIA通信に接触し、米国が支援するウクライナの秘密の核兵器計画についての詳細を知らせました。それらに拠れば、彼等はチェルノブイリで汚い爆弾の実験を行なっており、実験を覆い隠す為にそこの既存の放射線を利用していました。またこのプログラムに関連する文書は以前はザポロジスカヤ原子力発電所に保管されていたのではないかと疑う人も居ます。ここでは最近キエフのファシスト・ナショナリスト勢力がロシアを挑発しようとして発砲し、その後撤退する際に一部に放火しましたが、これは恐らく彼等の国の違法な計画の証拠を隠滅する為でもあったのでしょう。入手可能な情報が益々積み上がっていますが、これらはウクライナが米国が支援する核兵器国になる瀬戸際だったと云うというプーチン大統領の懸念に信憑性を加えています。
ロシアの特殊作戦が仮に開始されなかったとしたら、キエフはその1週間前に開始したドンバスでの内戦の敵対行為の第3ラウンドを更に強化し、それを米国とNATOの直接支援を要求する口実として使用した可能性が高いのです。それには核兵器研究施設を密かに保護することも含まれていたでしょう。モスクワは本質的に、ファシストに乗っ取られた隣国へ、本当にギリギリの瞬間に決定的な介入を行うことによって、この企みに先手を打ちました。これによりロシア軍(RAF)は西側の秘密の軍事インフラを破壊することが出来たのですが、これは西側がウクライナに着陸するのを容易にしたでしょうし、核の反撃能力が無力化された後でロシアを通常兵器で攻撃する時にも使うことが出来るものです。
プーチン大統領は、安全保障の提案を米国とNATOに伝えて以来2ヵ月の間、自国の国家安全保障のレッドラインに対するこれらの差し迫った脅威について口を閉ざした儘でした。このヴェテラン政治家は国際外交がどの様に機能するかを心得ていて、平和的な政治的解決を真摯に追求しつつも、ヨーロッパのど真ん中で起こっているこのキューバ・ミサイルの時の様な危機について、公に警告を発したくなかったのです。これらの非常に深刻な脅威について公然と話していたら、MSMはこれを「頭のおかしい指導者が根拠も無く恐怖を煽っている」と報道し、その結果、西側との高レヴェルの外交は台無しなっていたことでしょう。残念ながら、彼がロシアは必要であれば国家安全保障を確保する為に軍事技術的手段に訴えると言った時、相手はその警告を真剣に受け止めませんでした。
その為、2月24日の朝、彼がロシア国民への演説でこれらの脅威の正確な性質を詳しく説明する中で、遂にこの危機について真相を漏らした時、全世界が衝撃を受けました。人々は、世界が全人類の絶滅に至る可能性の高い第三次世界大戦にどれ程近付いていたかを知らなかったので、衝撃を受けたのです。MSMは予想された通り、全てについて前例と全く同じ様な報道姿勢を続けましたが、ロシア国民の大多数は、ウクライナに於ける米国主導のNATOからの脅威がどれ程重大であるかを理解した後、愛国的な指導者を支持して結束しました。単に彼等の国の各反撃能力が無力化されたり、その後通常兵器で攻撃されることが問題だったのではありません、ファシスト・ウクライナを核で武装させることが問題だったのです。
客観的な観察者達の目には、ウクライナに於けるロシアの特殊任務は、前の段落で挙げておいた3つの脅威に関連する米国の邪な戦略的安全保障計画の実現を確実に阻止することによって第三次世界大戦を回避することを目的とした、先制的な任務であると映ることは間違い有りません。プーチン大統領の運命的な2月24日の声明の前に舞台裏で何が進行していたかを知っていれば、公衆は国際外交が実際にどの様に機能するかについてもっとましな考えを持てるかも知れません。世界は、国家間関係の最高レヴェルで秘密裏に起こっていることについて常に通じている訳ではありません。その為にショッキングに見える展開も有りますが、後から振り返ってみれば完全に理に適っています。
ウクライナに於けるロシアの特殊作戦はその様な事例のひとつであり、恐らく数世代で最も重要な作戦です。モスクワが先制的な自衛の為に軍事行動を起こさなかったとしたら、ロシアはとっくにキエフとその西側のパトロン諸国から核の脅迫を受ける運命を辿ることになっていたでしょう。ロシアの諜報機関が疑ったシナリオの様に、NATOの代理国であるウクライナがドンバスでの内戦の敵対行為の第3ラウンドを強化し、防衛と云う口実の下でNATOがウクライナの秘密核兵器施設を保護する為に軍隊を派遣した場合は特にそうです。今のところ全てが非常に緊張していて危険な様ですが、特殊作戦が開始されていなかったらもっと大変なことになっていたことでしょう。ロシアは文字通り、近い将来の差し迫った核戦争から世界を救ったのです。
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