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刑務所産業

現代のアメリカ帝国には奴隷制度も黒人差別制度も法的には存在しないことになっている。だが実際には事実上の奴隷制度や黒人差別制度が存在する。これは新自由主義政策による産業資本主義の破壊と並行して起こっている。「中国の強制労働や民族差別」をでっち上げているのはそう云う国だ。自分達のやっていることを「敵」に投影している(因みに米帝は今だに植民地を持っている。「植民地」ではなく「領土」と呼んでいるから「植民地」は無いことになってはいるが、中身は同じだ)。
現代の「奴隷制」アメリカの監獄ビジネス 黒人「搾取」する産獄複合体の実態

「ウイグル強制労働防止法」なるものを通過させた米議会の家具は、現代版強制労働たる刑務所の奴隷労働者達によって作られたものだ。他にも農業・製造業・性産業等、人身売買と奴隷労働に関して米国は極めて悪い点数を付けられているにも関わらず、不法移民への差別等も有って米国内ではその実態の多くが不可視化されている。米諜報部が「ウイグルで強制労働が行われている!」などと云うデマを流し、米議会が超党派で「ウイグルの人権を守る為には彼等を失業させなければならない!」などとトチ狂った与太話に酔っているのは、中国に対するソフトパワー攻撃の意味も有るのだろうが、自国のそうした惨状から国民の目を逸らさせる意味も有るのだろう。帝国が他国を人権侵害や人道犯罪で非難する時、それらは大抵、帝国自身の蛮行を他国に投影したものだ。
The Point: U.S. and modern slavery


2022年4月末に発表された新しい規制に拠ると、NY州の刑務所では、投獄された人々の友人や家族は、食品を含む差し入れを直接収監者に送ることが出来なくなり、何か送りたかったら事前に承認された第三者業者から購入した「非食品パッケージ」を年に2回しか送れなくなる。差し入れは今まで劣悪な環境に置かれた収監者達が生鮮食品にアクセスする唯一の信頼出来る方法だったのだが、今やそれは絶たれ、食事をしたかったら自炊せず、全て食堂で買わなければならない。この規制は2021/03/18に採択されたHALT独房監禁禁止法に対する当局の「報復」であると感じている人も居る。
BAN CARE PACKAGES
NEW YORK PRISONS BAN CARE PACKAGES CONTAINING FOOD

組織的にウイグル強制収容所デマで攻撃されて極めて迷惑している中国のCGTNによる、アメリカ帝国の刑務所産業についての短い解説動画。囚人や拘禁された不法移民を意図的に増やし、劣悪な環境の下て信じられない様な低賃金で酷使することは、現代版奴隷制以外の何物でもないと私は思う。帝国がターゲットとする国を中傷する時は、自分達のやっていることを相手に投影することが多い。
What caused the tragedy of American private prisons?


中国ではなくアメリカ帝国に実在する本物の奴隷労働制度、刑務所産業。苛酷なピンハネ、超長時間労働、超低賃金(最低賃金ガン無視)、休日&病欠無し。民間刑務所企業は毎年数百万ドルをロビー活動に費やしている。これぞ新自由主義パラダイス!


Graphics: American prisons – A business that 'enslaves' prisoners

米マサチューセッツ州ではCOVID-19ワクチン接種証明書を提出しなかったと云う理由で、刑務官の約半分(1,500人以上)がクビになる予定。知事は州兵で穴埋めする積もりだが、州兵とて接種率は高くなく、3月時点では4割止まりだった。
Massachusetts Set to Lose 50% of Their Correction Officers by Sunday due to Vaxx Mandate with Prison System “Pushed into Chaos”

アメリカ帝国には民営化された刑務所に230万の人々が収容されているが(世界最大)、内訳は未決囚、麻薬中毒、強盗や窃盗や詐欺、未成年、移民、公序良俗違反等で、凶悪犯罪は16%程度。こんな巨大な刑務所制度は不必要で、廃止は可能、とするリー・キャンプ氏の見解。
LEE CAMP: HOW TO END THE US PRISON STATE QUICK AND EASY

民営化された刑務所の改革とオピオイド危機の解決が求められている米帝では、解決策としてウェアラブル機器による依存症再発の予測&防止が提唱されている。人々の肉体を直接監視するウェアラブル刑務所構想は、世界経済フォーラムが望むデジタル農奴制への道を開く。
Wearable “Solutions” and the Internet of Incarceration

世界最大の刑務所大国、アメリカ帝国。中身は現代版奴隷労働制な訳だから、彼等が広めているデマである「ウイグル強制収容所」ですらこれには敵わない。

Don Moynihan @donmoyn

世界各国の囚人率の比較。ダントツで米帝がトップ。

Bes D. Marx @BesDMarx

トム・コットン上院議員に拠れば、米国は投獄不足と云う大きな問題を抱えているそうだ。麻薬の法改定で犯罪者を増やした後は、今度はパンデミック「対策」で犯罪者を増やしている。どれだけ奴隷に飢えているんだこの帝国は。
'We have a major under-incarceration problem': Sen. Tom Cotton’s hot take on rising crime fuels online outrage

米刑務所でのCOVID-19感染リスクは一般市民の3倍以上だそうだが、各地でスタッフの「ワクチン」拒否が続いている。ここで劣悪な衛生環境問題を放置して、非人道的な人体実験を優先しろとか言う人は、物事の優先順位を完全に間違えていると思う。
US prison guards refusing vaccine despite COVID-19 outbreaks

カリフォルニアの刑務所からの内部告発証言:1,000人以上の女性囚人が、「福祉より安上がり」と云う理由で、強制的に不妊手術を施された。アメリカ帝国は元々優生学のメッカ。断種は前世紀まで公然と行われていたが、今だに続いていると云うことだ。
EUGENICS: California inmates forcibly sterilized because ‘it’s cheaper than welfare’

「中国新疆の強制収容所」デマを流しているアメリカ帝国は世界最大の刑務所大国。人々を拘留するビジネスは最早国家システムの一部と化していて、根本的な改革を求める人々の声は高まっていた(が、そこに偽のパンデミック騒動が持ち上がった)。
Who Makes Money From Private Prisons?


アメリカ人の85%が、刑務所の目的は懲罰ではなく更正であるべきだと考えているが、同時に計80%が厳罰化や更なる厳罰化を支持している。恐らく人々の現状認識が刑務所産業によるプロパガンダによって混乱しているのだろう。刑事司法改革は前途多難。
Punishment or rehabilitation? Why America locks people up. (audio)

公民権グループの調査が明らかにした、米移民センター(民間拘置所)の恐るべき実態。拘束、ペッパースプレー、蛆の湧いた食事、警備員による脅迫や暴力、収容者の90%がCOVID-19陽性、極度の不衛生環境………それでいて1日最低120ドルと、ヒルトン並みの費用が請求される!
NEW FOIA DOCS EXPOSE CONDITIONS IN PRIVATE IMMIGRATION PRISON SO BAD THAT EVEN ICE WAS SHOCKED

米サンクエンティン刑務所の事例。収監者の殆どは危険人物ではないが、収監率は既に120%。換気はされず、窓は溶接され、クリーニング用品へはアクセス出来ない。懲罰房は更に酷く、狭く、診察はされず、シャワーは週に1度。保健省は国中で最低50%の削減が必要と警告。
“Prisons Are Not Fit for Human Occupation”: San Quentin Prisoners Speak Out as Virus Deaths Reach 25

米刑務所産業の犠牲者である囚人達は、手当・年金・残業代・組合運動・遅刻・有給休暇・労使交渉、一切無し。生意気な相手には暴力的弾圧や拷問だってOK。正に企業国家が求める理想の労働者だ。
The Prison State of America

2020年5月にリリースされた"Prison Empire Tycoon"なるゲームがヒットしている。そこで描かれる刑務所帝国は正に今の米帝の刑務所産業の現状を反映したディストピア。だがこのビジネスの異常さについて言及したコメントは殆ど見られない。支配は既に内面化されているのだ。
PRIVATE PRISON SIMULATION GAME GOES VIRAL ON APPLE APP STORE

米帝の民間の営利刑務所は被収容者の健康と安全にとって重大な問題を抱えていることが指摘されているにも関わらず、トランプ政権は刑務所産業を大幅支援。特に移民の拘禁事業では重大な人権侵害が常態化しているが、刑務所産業の政治献金やロビー活動費は莫大。
How Private Prisons Are Profiting Under the Trump Administration

米帝の全刑務所に於ける民間刑務所の割合は、収容者数で比較すると8.2%。民間刑務所は2000年から2017年の間に39%増加したが、ピークは2012年で、現在は矯正施設の民営化に力点が移っている。移民拘禁の場合は全体の73%が民間施設に拘禁されている。
Private Prisons in the United States

今日のジョージ・フロイド事件は突発的な出来事ではない、ニクソンが提唱しレーガンが始めた数十年に及ぶ「麻薬戦争」、即ち黒人再奴隷化工作の結果。差別を単に心情的なものと考えるのは大間違いだ。制度的な起源を知らなければ、表面的な批判に終わってしまう。
Decades of America’s drug wars led up to the riots of today

現在のアメリカ帝国に於ける刑務所産業の肥大化は、新自由主義的構造調整の一環。グローバルな資本主義の暴政に抵抗するには、国際的な労働者の連帯が必須だ。
“Prisons are Big Business”: The Prison-Industrial Complex and the Global Economy

アメリカ帝国に於ける刑務所の実態は一般には殆ど知られていないが、中身は収容所。独房監禁や未成年の収容の様な人権侵害は当たり前で、受刑者の間では自殺未遂、自傷行為、急性精神病等が蔓延している。
The United States Is The Largest Prison Camp In The World

刑務所産業の現代版奴隷労働を使用している/使用していた会社の例:マイクロソフト、ナイキ、任天堂、ホンダ、ファイザー、サックス・フィフス・アベニュー、J.C.ペニー、メイシーズ、スターバックス等々
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アメリカ帝国の経済的繁栄は、刑務所労働のアウトソーシングならぬ「インソーシング」に支えられている。ホールフーズ、マクドナルド、ウォルマート、ヴィクトリアズ・シークレット、アラマーク、AT&T、BP、全てこの仕組みを利用している。
“The Insourcing of Prison Labor”: Seven US Corporate Household Names Use Prison Labor to Produce their Goods

今のペンタゴンは刑務所産業による奴隷労働に支えられている。何しろ労働基準を一切守る必要が無い。どれだけ危険な作業をやらせて使い捨てにしても構わない。他国を侵略する組織は自国をも侵略していて、これは表裏一体。
The Pentagon and Slave Labor in U.S. Prisons

これは一例だが、この様なハリケーン等の災害後の復旧作業等にも囚人が駆り出されることが多い。当然危険な作業を伴うことも有るが、無給か、時給1ドルなどと云う労働基準を全く無視した働かせ方が横行している。アメリカ帝国の刑務所の奴隷制は今や花盛りだ。
Unpaid Florida Prisoners Being Used to Clean Up After Hurricane Irma

2014年の記事だが黒人男性の8人に1人は刑務所に入った経験が有る。都心部では黒人男性の80%が不正な起訴を受けた経験が有り、1965年以降に生まれた高卒未満の黒人男性は60%が刑務所に入った経験が有る。
War on Black America

今のアメリカ帝国は紛れも無く人類史上最悪の刑務所国家だ。人口10万人毎に700人(日本だと41人)の収容者が居る計算になる。恣意的な法改正による麻薬取り締まり強化によって肥大化した民営刑務所は、現代版の奴隷労働の供給源として機能している。アメリカ帝国で肥大化した囚人の層には明白な人種的偏りが見られる。
Sen. Bernie Sanders: “Our Prison System Must Change!” For-profit Private Prisons

「人類史上、これ程多くの自国民を投獄した社会は他に無い。」———刑務所産業は今やアメリカ帝国経済の一端を支えている。その肥大化を可能にしたのが麻薬の取り締まり強化だ。
The Prison Industry in the United States: Big Business or a New Form of Slavery?

パレンティ氏の分析。アメリカ帝国に於ける刑務所産業は現代版の奴隷労働であり、上からの階級闘争である。やはりこう云う現象を扱う時にはマルクス主義的な観点を使わないと分析出来ない。
Beyond the Prison Industrial Complex: Class Warfare from Above

【必見】アメリカ帝国の刑務所産業の歴史を解き明かす動画。日本語字幕付きで100分。無知な人々が今だに自由と民主主義の国ともてはやす米帝では、今だに実質的奴隷制度が布かれている。人種差別問題の根幹は資本主義だ。
13TH | FULL FEATURE | Netflix


NYのブルックリンの葬儀場近くで、非冷蔵の4台のトラックに詰め込まれた、腐臭を放つ50もの死体が発見される。行き場に困った大量の死体が数週間に亘って放置されていたらしい。
‘The smell was overwhelming’: DOZENS of decomposing corpses found in non-refrigerated trucks at New York funeral home

世界最大の刑務所大国アメリカでは、民営化された刑務所産業が現代版の奴隷商人として機能しているが、コロナウィルス対策の為の墓掘りを、囚人達が時給6ドル(通常は50セントなので、かなりの高級)で、ゴミ袋を着てやらせられることになった様だ。
NEW YORK MOBILIZES RIKERS ISLAND PRISONERS TO DIG MASS GRAVES FOR CORONAVIRUS VICTIMS

コロナウィルスが国内で流行した場合、世界最大の刑務所大国であるアメリカ帝国のニューヨーク市では、大量の墓穴を掘る為に刑務所の囚人達を使う予定。これはブルームバーグ現大統領候補の方針を踏襲したもの。現在同様の仕事に従事している囚人達の時給は50セント。法改正のお陰で囚人は劇的に増えたし、刑務所の民営化で企業も儲かる。アメリカ帝国は自国内で合法的に、実質的な奴隷労働力を再獲得した。素晴らしき「自由」の国。カネの為なら何でもやり放題だ。
IN CASE OF DEADLY CORONAVIRUS OUTBREAK, NEW YORK PLANS TO USE PRISON LABOR TO DIG MASS GRAVES
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川流桃桜

Author:川流桃桜
一介の反帝国主義者。
2022年3月に検閲を受けてTwitterとFBのアカウントを停止された為、それ以降は情報発信の拠点をブログに変更。基本はテーマ毎のオープンスレッド形式。検閲によって検索ではヒットし難くなっているので、気に入った記事や発言が有れば拡散して頂けると助かります。
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