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AP通信のイラン人向けの反ロシア情報戦争物語のデバンキング(抄訳)

以下はイラン人に向けられた反ロシア・プロパガンダに関するコリブコ氏の解説の抄訳。分量が多いので別記事に纏めた。基本的なパターンは他の国々に対しても応用出来る筈だと思う。AP通信はイランに向けて反ロシア・プロパガンダを展開しているが、これは何れも誤りである。
Debunking The Associated Press’ Anti-Russian Infowar Narratives Directed Towards Iran



 1)「緑の革命」を経験した普通のイラン人は「オレンジ革命」を経験したウクライナに共感している。
  →どちらもカラー革命だったが、参加者の各カテゴリの具体的な動機と想定される最終目標は異なっていた為、比較は疑わしい。

 2)イランは歴史的にロシアと敵対しており、ロシアを擁護することは世界の大国に抗うと云う国のメッセージに反する。
  →現代のロシア連邦とイランの間の結び付きは歴史上のどの時点よりも良好である。テヘランの原則的な中立性はその価値観と実際的に一致している。

 3)パレスチナやイエメンと同様、私達はウクライナの抑圧された人々を支援しなければならない。
  →ロシア軍は米国が支援する民族ファシストを標的としており、民間人の死傷者を最小限に抑える為に最大限の努力をしているが、キエフの方針で止む無く市街戦に従事することも有る。

 4)いじめっ子はウクライナの女子供を殺している。
  →ウクライナの避難民約500万の90%は女性と子供であり、無論生きている。

 5)ウクライナに対するイラン政府の怒りの一部は、2020年に警備隊がウクライナの航空機を撃墜し、乗船中の176人が死亡したことを受けている可能性が有る。
  →イランの政策決定は国益に基付いており、最近の怨恨感情に動かされてはいない。

 6)ウクライナ紛争に対するテヘランの立場は1979年以来恐らく最悪で、最も受動的。
  →中立性を保つことは熟慮の結果であり、公然とロシア支持/反対を表明するよりも賢明である。

 7)ロシア人は無辜の人々を無意味に殺害している。
  →3)、4)と同じで、ロシアは民間人を標的にしてはいない。

 8)ロシアはサダム・フセインがイランを攻撃した時と同じ口実を使っている。この口実を使えばどんな国でも攻撃出来る。
  →現在進行中のロシアの特別軍事作戦は、NATOのウクライナ代理勢力を通じて米国が引き起こした安全保障上のジレンマに対する実存的闘争である。コリブコ氏による以下の記事を参照(タイトルのみ日本語に直した)。
  ポリティコは間違っている:誤算したのはプーチン大統領ではなく、米国主導の西側だ
  何故ロシアにとって「反ロシア」を非ナチ化&非軍事化することがそれ程重要なのか
  何故米国は中国よりもロシアの封じ込めを優先したのか?
  ロシアはその独立と主権を守る為に実存的な闘争を繰り広げている

 9)プーチンが過ちを犯してウクライナで泥沼に嵌っていることは、ロシアが(イランの核)取引を人質に取る(論理的)理由にはなり得ない。
  →ロシアの特殊軍事作戦に対する評価がどうであれ、その軍事紛争とイランの核開発計画の再交渉を巡る外交的混乱との間に関連性は無い。


 これらは5つの基本的手口に分解出来る。
  1)イランの若者にアピールする「民主化」。
  2)愛国心に駆られた反ロシア感情を誘発する為の歴史的記憶の操作。
  3)抑圧された人々を常に支援するというイスラム教徒の義務に訴える、ロシアが民間人を攻撃したという虚偽の告発。
  4)イラン政府の原則的な中立性の信用を傷付けるよう設計された様々な物語。
  5)プーチンは恐らく狂っていると云うあてこすり。
 これらの手口に気付いていれば、西側MSMの兵器化された物語を自信を持って暴くことが出来る様になる。
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川流桃桜

Author:川流桃桜
一介の反帝国主義者。
2022年3月に検閲を受けてTwitterとFBのアカウントを停止された為、それ以降は情報発信の拠点をブログに変更。基本はテーマ毎のオープンスレッド形式。検閲によって検索ではヒットし難くなっているので、気に入った記事や発言が有れば拡散して頂けると助かります。
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