ルワンダ
2023/11/02、ルワンダのカガメ大統領は、アフリカ人なら誰でもルワンダに自由に入国出来ると宣言した。欧州のシェンゲン圏に匹敵する人の自由な移動と貿易を促進する「国境無きアフリカ」にまたひとつ参加国が増えることになる。
Rwanda announces visa-free travel for all Africans as continent opens up to free movement of people
2023/06/13、ヒューマン・ライツ・ウォッチは、コンゴ民主共和国に於てM23民兵組織(主にルワンダ出身のツチ族から成る)が行った殺人、強姦、その他の戦争犯罪についての報告書を発表した。主に2022年11月以降から8件の不法殺害と14件の強姦事件が記録されており、14の集団墓地の存在も確認されている。焼き討ちや避難民キャンプの悲惨な状況にいても触れているが、HRWはM23は(西洋諸国の代理勢力である)ルワンダから支援を受けていると、はっきり黒幕を名指ししている。
DR Congo: Killings, Rapes by Rwanda-Backed M23 Rebels
HRW accuses M23 militia of rape, finds mass graves in DR Congo
★ルワンダで20年続いているポール・カガメ大統領の独裁恐怖政治と米国の関係について、ジェレミー・クズマロフ氏の記事の抄訳と補足。カガメは最近は米国に逆らう様な発言も行っている様だが、ワシントンから「民主主義のチャンピオン」などと称賛される連中に、大抵碌なのは居ない。
ルワンダの独裁者ポール・カガメの敵がまた一人死んだ。米国はルワンダに対する対外援助を停止するだろうか?(抄訳と補足)
西洋諸国のコンゴの鉱物資源へのアクセスを確保する為に、ルワンダで100万、コンゴで600万人を殺したルワンダの独裁者ポール・カガメが、アフリカでのロシアや中国のプレゼンス増大に怒る西洋に反論した。ロシアや中国は問題ではない、彼等は合法的に何処にでも居る権利を持っている、問題は寧ろアフリカの小国を食い物にしている大国の方だ、と。非常に興味深い展開だ。
Kagame Asks the West Angry About China & Russia in Africa Why Themselves are Here
★コリブコ氏の分析。東アフリカ共同体が急拡大するのは危うい。
東アフリカ共同体の急速な拡大には長所と短所が伴う(要点と補足)
★コンゴでのM23によるテロの脅威を終わらせるには、テロの支援者達に正しい裁きを下さねばならない。
コンゴに平和を齎すのは軍事力ではなく、不処罰を終わらせることだ(要点)
★Edward Herman、David Peterson 著、Enduring Lies: The Rwandan Genocide in the Propaganda System, 20 Years Later のレビュー。
「ルワンダのジェノサイド」の真相と不可視化された「アフリカの世界大戦」
2023/01/24、コンゴ民主共和国(DRC)の戦闘機がルワンダ軍によって攻撃される。ルワンダ側は戦闘機がルワンダの領空侵犯を犯したと主張し、これが「戦争行為に相当する意図的な侵略行為」だと非難。DRC側では戦闘機はコンゴ領空を飛行しており、ゴマの国際空港の滑走路に着陸しようとした時に攻撃されたと主張。ルワンダ側の行為こそ「戦争行為に相当する意図的な侵略行為」であると非難。CNNはどちらの解釈を支持することも避けてはいるが、まぁワシントンの遂行するハイブリッド戦争に於ては主客の転倒は有り触れたことだ。
Rwanda accused of ‘act of war’ as DRC fighter jet is hit mid-air
2022/06/22、カナダはルワンダに大使館を開設すると発表。カナダは英米+ベルギーと共に、1990〜1994年のルワンダ愛国戦線によるレジーム・チェンジ工作を支援し、フツ族に対する数々のジェノサイド事件に関与し、その後のルワンダとウガンダによる二度のコンゴ侵攻から、天然資源豊富なコンゴの独占状態に近い採掘権を獲得した国。カナダの鉱山企業は脱税、奴隷労働、強制労働で儲けている。今回の措置はロシアと中国の影響力の増大に対抗する為と云うことだが、コンゴではウクライナ紛争でロシア軍側に義勇兵として参加する若者が列を為し、反帝国主義運動が力を増している。またルワンダが支援するテロ組織A23の脅威に対して、コンゴ民主共和国のフェリックス・チセケディ大統領は、ロシアの兵器を購入することを発表している。米帝の傀儡であるケニアは6月下旬にコンゴで軍事作戦を開始しており、これは偶然ではないだろう。
Canada Sets Up Embassy in Rwanda, Amidst Growing Mass Anti-Imperialist Movement in Neighbouring DRC
2022/11/03のガーディアンのスクープ。リークされた内部文書に拠れば、独自の諜報ネットワークを有するオーストラリアのロビー活動企業、CTグループは欧米の鉱山企業の利益を守る為、コンゴ人民共和国とザンビアで何年も大規模なロビー活動を行なっていた。そして自分達に従順な候補が当選すると、代理勢力ルワンダを通じて資源を密輸していた。「対テロ戦争」の名目で駐留している国連平和維持軍も共犯だ。そして米帝の代理勢力IMFによる経済的圧力も続いている。欧米はとにかく他国を好きな様に支配することに取り憑かれている。
DRC, Zambia and more; How the West controls election results in Africa
こちらは動画による解説。
US earmarks Zambia as its next target
2022年になってルワンダとウガンダが支援するM23反乱軍(3月23日運動)はコンゴに対する武力攻撃を強めている。M23の中にはルワンダ軍の兵士も確認されており、コンゴ軍の発表では、ルワンダはM23反乱軍と共にコンゴ東部に500人の兵士を派遣した。ルワンダのカガメ(写真右)は20年以上、ウガンダのムセベニ(写真左)は30年以上、西洋の強力な支援を受けて独裁を続けており、コンゴに対して侵略と資源の略奪を繰り返している。1996〜2007年の間に推定600万人のコンゴ人が 、紛争及び紛争関連の原因によって死亡しており、ウガンダは2022年になって国際司法裁判所は3億2,500万ドルぽっちの賠償金を支払うよう命じられたが、ルワンダはICJの管轄外の為、西洋諸国からアフリカの「ルネサンス・リーダー」と称賛された戦争犯罪者が処罰される可能性は無い。カガメは反対派を黙らせる為にケニア、南アフリカ、ベルギー、オランダ、英国等に暗殺者を送ったりしているが、これらが西洋諸国から問題視されたことは無い。

A Quarter Century of a Western-Backed War of Aggression Against the Congolese People
過去30年間のルワンダの「経済成長」と「貧困削減」の実態について調査した Reflections on the Economy of Rwanda と云う本の紹介記事。内戦やコンゴ戦争(侵略による天然資源の略奪)によって、ルワンダはこの30年間ずっと戦争状態に置かれており、実体経済は1994年に崩壊した。ルワンダでは依然として貧困、農村部と都市部や社会階級間での不平等が著しいが、GDP成長率は高い。
・受益者が与党でない場合は、ルワンダの指導層は腐敗と戦うチャンピオンである。
・非常に高いGDP成長率は社会的不平等の拡大を伴った。
・銀行融資と外国直接投資から資本蓄積の偏りを部分的に解明出来る。農業は殆ど放棄されている。農業、林業、漁業のGDPのシェアは、2000年頃の40%から2019年の28.0%まで変動している。
Rwanda. Understanding the Growth of an Economy at War During the Last Thirty Years
2004年の恥知らずな戦争プロパガンダ映画『ホテル・ルワンダ』では英雄として描かれた元ホテル支配人ポール・ルセサバギナは、その後米帝が支援する独裁者カガメを批判した為にルワンダ政権から付け狙われ、2020年に米帝の自宅からブルンジへ向かう途中で誘拐され、25年の刑を言い渡された。彼の家族はカガメ大統領と元法務大臣と諜報部長を含む政府高官を名指しし、誘拐と拷問の疑いで米帝で4億ドルの訴訟を起こした。
‘Hotel Rwanda’ hero’s family file $400m suit against gov’t
2000年の時点でルワンダの平均余命は世界191ヵ国185位だったが、2016年までに約20年増加。医療やワクチンのお陰だ、と云う訳で、GAVIや世界エイズ・結核・マラリア対策基金等のワクチンマフィアが戦争犯罪者カガメの統治するルワンダに多大な支援を行っている。
President Kagame and Bill Gates: Every vaccine is a shot of adrenaline into the heart of the African economy
既に人口の約半数が2回接種を済ませているルワンダでは接種は強制ではないことになっている。警察が強制に接種を進めていると云う噂が出ているが検証は困難。因みにBioNTech等は2022年半ばからルワンダにマラリアと結核用ワクチンの製造工場建設を予定している。
Rwandans report being forcibly vaccinated
関連スレッド。
ルワンダのジェノサイドの真相
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2023/06/13、ヒューマン・ライツ・ウォッチは、コンゴ民主共和国に於てM23民兵組織(主にルワンダ出身のツチ族から成る)が行った殺人、強姦、その他の戦争犯罪についての報告書を発表した。主に2022年11月以降から8件の不法殺害と14件の強姦事件が記録されており、14の集団墓地の存在も確認されている。焼き討ちや避難民キャンプの悲惨な状況にいても触れているが、HRWはM23は(西洋諸国の代理勢力である)ルワンダから支援を受けていると、はっきり黒幕を名指ししている。
DR Congo: Killings, Rapes by Rwanda-Backed M23 Rebels
HRW accuses M23 militia of rape, finds mass graves in DR Congo
★ルワンダで20年続いているポール・カガメ大統領の独裁恐怖政治と米国の関係について、ジェレミー・クズマロフ氏の記事の抄訳と補足。カガメは最近は米国に逆らう様な発言も行っている様だが、ワシントンから「民主主義のチャンピオン」などと称賛される連中に、大抵碌なのは居ない。
ルワンダの独裁者ポール・カガメの敵がまた一人死んだ。米国はルワンダに対する対外援助を停止するだろうか?(抄訳と補足)
西洋諸国のコンゴの鉱物資源へのアクセスを確保する為に、ルワンダで100万、コンゴで600万人を殺したルワンダの独裁者ポール・カガメが、アフリカでのロシアや中国のプレゼンス増大に怒る西洋に反論した。ロシアや中国は問題ではない、彼等は合法的に何処にでも居る権利を持っている、問題は寧ろアフリカの小国を食い物にしている大国の方だ、と。非常に興味深い展開だ。
Kagame Asks the West Angry About China & Russia in Africa Why Themselves are Here
★コリブコ氏の分析。東アフリカ共同体が急拡大するのは危うい。
東アフリカ共同体の急速な拡大には長所と短所が伴う(要点と補足)
★コンゴでのM23によるテロの脅威を終わらせるには、テロの支援者達に正しい裁きを下さねばならない。
コンゴに平和を齎すのは軍事力ではなく、不処罰を終わらせることだ(要点)
★Edward Herman、David Peterson 著、Enduring Lies: The Rwandan Genocide in the Propaganda System, 20 Years Later のレビュー。
「ルワンダのジェノサイド」の真相と不可視化された「アフリカの世界大戦」
2023/01/24、コンゴ民主共和国(DRC)の戦闘機がルワンダ軍によって攻撃される。ルワンダ側は戦闘機がルワンダの領空侵犯を犯したと主張し、これが「戦争行為に相当する意図的な侵略行為」だと非難。DRC側では戦闘機はコンゴ領空を飛行しており、ゴマの国際空港の滑走路に着陸しようとした時に攻撃されたと主張。ルワンダ側の行為こそ「戦争行為に相当する意図的な侵略行為」であると非難。CNNはどちらの解釈を支持することも避けてはいるが、まぁワシントンの遂行するハイブリッド戦争に於ては主客の転倒は有り触れたことだ。
Rwanda accused of ‘act of war’ as DRC fighter jet is hit mid-air
2022/06/22、カナダはルワンダに大使館を開設すると発表。カナダは英米+ベルギーと共に、1990〜1994年のルワンダ愛国戦線によるレジーム・チェンジ工作を支援し、フツ族に対する数々のジェノサイド事件に関与し、その後のルワンダとウガンダによる二度のコンゴ侵攻から、天然資源豊富なコンゴの独占状態に近い採掘権を獲得した国。カナダの鉱山企業は脱税、奴隷労働、強制労働で儲けている。今回の措置はロシアと中国の影響力の増大に対抗する為と云うことだが、コンゴではウクライナ紛争でロシア軍側に義勇兵として参加する若者が列を為し、反帝国主義運動が力を増している。またルワンダが支援するテロ組織A23の脅威に対して、コンゴ民主共和国のフェリックス・チセケディ大統領は、ロシアの兵器を購入することを発表している。米帝の傀儡であるケニアは6月下旬にコンゴで軍事作戦を開始しており、これは偶然ではないだろう。
Canada Sets Up Embassy in Rwanda, Amidst Growing Mass Anti-Imperialist Movement in Neighbouring DRC
2022/11/03のガーディアンのスクープ。リークされた内部文書に拠れば、独自の諜報ネットワークを有するオーストラリアのロビー活動企業、CTグループは欧米の鉱山企業の利益を守る為、コンゴ人民共和国とザンビアで何年も大規模なロビー活動を行なっていた。そして自分達に従順な候補が当選すると、代理勢力ルワンダを通じて資源を密輸していた。「対テロ戦争」の名目で駐留している国連平和維持軍も共犯だ。そして米帝の代理勢力IMFによる経済的圧力も続いている。欧米はとにかく他国を好きな様に支配することに取り憑かれている。
DRC, Zambia and more; How the West controls election results in Africa
こちらは動画による解説。
US earmarks Zambia as its next target
2022年になってルワンダとウガンダが支援するM23反乱軍(3月23日運動)はコンゴに対する武力攻撃を強めている。M23の中にはルワンダ軍の兵士も確認されており、コンゴ軍の発表では、ルワンダはM23反乱軍と共にコンゴ東部に500人の兵士を派遣した。ルワンダのカガメ(写真右)は20年以上、ウガンダのムセベニ(写真左)は30年以上、西洋の強力な支援を受けて独裁を続けており、コンゴに対して侵略と資源の略奪を繰り返している。1996〜2007年の間に推定600万人のコンゴ人が 、紛争及び紛争関連の原因によって死亡しており、ウガンダは2022年になって国際司法裁判所は3億2,500万ドルぽっちの賠償金を支払うよう命じられたが、ルワンダはICJの管轄外の為、西洋諸国からアフリカの「ルネサンス・リーダー」と称賛された戦争犯罪者が処罰される可能性は無い。カガメは反対派を黙らせる為にケニア、南アフリカ、ベルギー、オランダ、英国等に暗殺者を送ったりしているが、これらが西洋諸国から問題視されたことは無い。

A Quarter Century of a Western-Backed War of Aggression Against the Congolese People
過去30年間のルワンダの「経済成長」と「貧困削減」の実態について調査した Reflections on the Economy of Rwanda と云う本の紹介記事。内戦やコンゴ戦争(侵略による天然資源の略奪)によって、ルワンダはこの30年間ずっと戦争状態に置かれており、実体経済は1994年に崩壊した。ルワンダでは依然として貧困、農村部と都市部や社会階級間での不平等が著しいが、GDP成長率は高い。
・受益者が与党でない場合は、ルワンダの指導層は腐敗と戦うチャンピオンである。
・非常に高いGDP成長率は社会的不平等の拡大を伴った。
・銀行融資と外国直接投資から資本蓄積の偏りを部分的に解明出来る。農業は殆ど放棄されている。農業、林業、漁業のGDPのシェアは、2000年頃の40%から2019年の28.0%まで変動している。
Rwanda. Understanding the Growth of an Economy at War During the Last Thirty Years
2004年の恥知らずな戦争プロパガンダ映画『ホテル・ルワンダ』では英雄として描かれた元ホテル支配人ポール・ルセサバギナは、その後米帝が支援する独裁者カガメを批判した為にルワンダ政権から付け狙われ、2020年に米帝の自宅からブルンジへ向かう途中で誘拐され、25年の刑を言い渡された。彼の家族はカガメ大統領と元法務大臣と諜報部長を含む政府高官を名指しし、誘拐と拷問の疑いで米帝で4億ドルの訴訟を起こした。
‘Hotel Rwanda’ hero’s family file $400m suit against gov’t
2000年の時点でルワンダの平均余命は世界191ヵ国185位だったが、2016年までに約20年増加。医療やワクチンのお陰だ、と云う訳で、GAVIや世界エイズ・結核・マラリア対策基金等のワクチンマフィアが戦争犯罪者カガメの統治するルワンダに多大な支援を行っている。
President Kagame and Bill Gates: Every vaccine is a shot of adrenaline into the heart of the African economy
既に人口の約半数が2回接種を済ませているルワンダでは接種は強制ではないことになっている。警察が強制に接種を進めていると云う噂が出ているが検証は困難。因みにBioNTech等は2022年半ばからルワンダにマラリアと結核用ワクチンの製造工場建設を予定している。
Rwandans report being forcibly vaccinated
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ルワンダのジェノサイドの真相
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