日本
2023/10/23〜24にモスクワ市内のホテルで開催されたヤルタ国際フォーラムの一環である「クリミア友人会議」に、日本の一水会の木村三浩代表が参加し、国際社会はクリミアの人々の自己決定権を尊重すべきだと発言した。やはり主権の問題に敏感なのは左派よりも右派の方だ。右とか左とか云う区別が、それ以前に問題を前にしては如何に無意味なものかがよく解る(私は時々ネトウヨから極左だのと罵倒されるが、こう云うことを書くと今度は極右とか言われるのだろうか)。
【ルポ】クリミア友人会議 モスクワ訪問の一水会木村代表、住民の自己決定権尊重と経済制裁反対を訴える
2023/09/12、立憲民主党の原口一博衆院議員はYoutubeに投稿した動画で「日本はネオナチ政権の後ろにいる」と発言。これに対し在日ウクライナ大使館は翌日「絶対に受け入れられない」とする抗議をTwitterに投稿し、更に翌日岡田克也幹事長は「重大な誤解を招きかねず不適切」としてこの発言を口頭で注意。原口氏は「ウクライナがネオナチだとロシアが言っているとの趣旨だった」と発言を事実上撤回させられた。日本では事実を言うと謝らねばならないのだ。この国は最早巨大な嘘抜きでは回らないデマクラシー国家なのだ。
立民 原口氏 ウクライナ情勢めぐる発言 岡田幹事長が口頭注意
立民の原口一博氏、ウクライナ巡り「ネオナチ」発言…在日大使館「絶対に受け入れない」
櫻井ジャーナルさんの記事。1983/08/31〜09/01の韓航空007便撃墜事件の背景では、1月の中曽根首相の「不沈空母」宣言、4〜5月の千島列島での米国艦隊の演習、11月のNATO軍の大規模演習等、西側はソ連に対して軍事挑発を繰り返していた。そんな中で007便のソ連領空侵犯が起き、警戒を強めたソ連は核戦争に備えた。
40年前の9月1日にKAL007便がソ連領空を侵犯、核戦争勃発の寸前まで進んだ
★2023/09/01、日本外務省はロシアの戦勝祝賀会について苦情を言った。日本は「日本帝国はソ連に敗北した」と云う歴史的事実から目を背け続けたい様だ。
日本帝国がソ連に負けた歴史的事実を、日本人は忘れたいのか? いやそもそも知っているのか?
★アンドリュー・コリブコ氏の分析の抄訳。日本は台湾を巡って中国への介入に備えて、米国の「不沈空母」になろうとしている。つまりウクライナと同様、台湾やフィリピンやROKやオーストラリアと共に、自国の利益を犠牲にして、覇権の為の代理戦争用の捨て駒に自らなろうとしているのだ。
日本が南シナ海演習に参加したことは5つのメッセージを送っている(抄訳)
★日本人は愚かな過去の歴史から教訓を学んだことを全世界の前で証明することに、またしても大失敗した。
間抜けで偽善的な日本の平和主義・反戦運動
★歴史研究家のシンシア・チャン氏の記事を土台に、安倍晋三暗殺事件の地政学的文脈を再解釈してみた。
安倍晋三はグローバリスト勢力に嫌われていたのか?
★日本は道徳的に堕落している。日本には最早まともな反戦主義勢力は存在しない。
ウクライナ戦争の停戦を求める日本の署名運動の偽善性
★ヴィジャイ・プラシャド氏の記事の抄訳。日本の外交政策を外部の観察者の視点で分析している。日本政府の中には何時までも対米従属の儘ではジリ貧だと認識している人々も居るのだろうが、全体としては多極化へ向かう世界趨勢に於て、今だにグダグダと態度を決めかねている。
グローバル・サウスの力の増大に対して、日本の態度に変化の兆し(抄訳)
2023/05/01に発表された朝日新聞の世論調査結果では、中国の攻撃に対抗する為に日本軍が米国と協力すべきだと回答したのは僅か11%。但し56%もの人人が、自衛隊は燃料、食料、医薬品など後方支援のみを提供すべきだと回答した。中国の一部が中国政府によって「侵略」されるのを防ぐなどと云うキテレツな主張に振り回されているおバカな日本人は依然として多い。国際情勢と言えば真っ先の米国の顔色を窺う習性が国民レヴェル染み付いているのだろう。ほとほと主権意識の低い国だ。
Majority of Japanese Reluctant to Defend Taiwan if China Invades: Poll
日本は宗主国アメリカ帝国に安全保障上の主権を更に大幅に譲り渡し、安保村の一部の腐れ外道共が儲かるだけで、日本全体の国益にとっては全く有害でしかない対中新冷戦にズブズブ足を突っ込みつつある。しかも国民の大半は反中プロパガンダに洗脳されていて目先の事象しか見えていないので、反戦運動が纏まった形にならない。僅かに気勢を挙げているのは、国際情勢を無視した全く利己的な反戦運動だけだ。
【視点】中国の艦隊を粉砕できる日本の潜水艦
2023/05/03、NATOは来年、日本にアジア初の連絡事務所を開設する予定であることを発表した。中国やロシアの「脅威」に備える為に、ROKやオーストラリア、ニュージーランドと云った他の帝国主義勢力と「期的に協議を行う」のが目的らしい。言葉を失う。愚かとしか言い様が無い。外国の諜報部が作った売国奴政権はまぁ、中身は理念無き利権屋の集団に過ぎないが、到頭自国民を全く無益なハイブリッド侵略戦争に直接巻き込むところまで落ちぶれた。こんなアホ共が権力を握っている状況を放置して来た国民が不甲斐無いのだと言われればその通りだが。
NATO to Open Office in Japan, the Alliance’s First in Asia
2020年に機密解除された文書に拠ると、日本は天安門事件に際して、G7による対中国制裁に加担することを拒否していた。中国を国際的に孤立させ、二国間関係が悪化する可能性を懸念してのことで、当初は北京の暴力行為を非難するG7共同宣言の採択にも反対していた(後に賛成に回ったが)。西洋諸国と「価値観を共有」すると言いつつも、取り締まりは北京にとって「国内」の問題であるとも指摘している。この頃にはまだ日本政府にも分別が残っていた訳だ。
Declassified papers show Japan opposed Tiananmen sanctions
2003年に米国が違法なイラク侵略戦争を開始した時、当時の日本の小泉純一郎首相は、イラクが既に世界中の目の前で徹底的に査察を行なっていた事実を全く無視して、「査察に協力すべきだとする国連決議をイラクが無視した」などと云う、小学生が聞いても判る様な呆れ返る嘘を吐いてこの戦争を支持した。恐らく彼の頭には宗主国様の顔を立て御機嫌を窺うことしか無かったのだろう。日本の外交政策は基本的にこれと同じで、自分達が加害者の側に居ることを無視し、それが他国にどれだけ深刻な被害を齎しているかに一切目を向けず、ワシントンの関係だけに限定された閉じた世界観の中で完結している。だから「自分達こそが/だけが国際社会だ」と云う西洋の傲慢な物言いにも疑問を抱かず、それ以外の世界の方が遙かに大きいと云う現実が見えていない。TVや新聞の垂れ流す帝国主義プロパガンダを鵜呑みにする殆どの日本人も同じで、彼等は自分達のことにしか関心が無い。彼等が戦争に反対するのは、TVが戦争を批判する番組を流している間だけだ。
小泉純一郎元首相「イラクが査察を認めていれば戦争は起こらなかった」 18年前の「開戦支持」に言及
この種の「世論調査」の信頼性には疑問の余地が有るが、まぁ今の日本人がどれだけ無責任で社会全体に関わる事柄に真剣な関心と知識を失っていて、自分さえ良ければ周囲の人々など本当はどうでも良く、目先の承認欲求を満たすことばかり考えていて次世代への影響を想像する能力が無く、合理的な思考も自立した判断も健全な記憶力も持ち合わせていないかは、この一事を見れば足りる。

マスク着用 半数が“引き続きつけると思う” NHK世論調査
性奴隷問題は21世紀の今だって起こっているし(例えばコソボのNATO軍。被害者にはウクライナ人女性が多い)、女性の性的搾取問題はそこら中に転がっている。だが80年も経って今だにその事実を認められないと云うのはどうかしている。問題を否認してマッチョを気取るのが面子を保つことに繋がるとか右翼の連中は信じているのかも知れないが、傍から見ればガキっぽくてみっともないだけだ(そもそも愚かな所業によって国を滅ぼした亡国の輩共の面子を何故気にしてやらなければならんのかとも思うのだが)。この程度の現実すら直視出来ないのだから、「日本は昔も今もずっとナチ陣営」と云う目の前の現実が見えないのも当たり前かも知れない。
WWII Sex Slavery Victims Urge Japan to Recognize War Crimes
第二次世界大戦中の性奴隷被害者が日本に戦争犯罪を認めるように要請
2023/02/26、拉致被害者家族会は金正恩総書記に宛て、「親世代が存命のうちに全員の帰国が実現するなら、政府が北朝鮮に人道支援を行うことに反対しない」とのメッセージを発表。そもそもDPRKが経済危機に陥っている主原因は、日本も参加している非人道的な経済封鎖と、日本の自衛隊を含む朝鮮国連軍による絶え間無い軍事的圧力なのだが、家族会はこうした背景事情を理解しているのだろうか。自分達が首を絞めている相手に向かって「自分達の要求を飲むなら助けてやらないこともない」などと云う倒錯したセリフを平然と言えるのはソシオパス位のものではないかと思うのだが、こうした報道が堂々と罷り通ると云うことは、日本人の大多数は、アメリカ帝国が主導する永久戦争体制に於て自分達が圧倒的に加害者サイドであり、現在進行形で人道犯罪を行なっていると云う現実が全く見えていないのだろう。拉致問題は解決されるべきだが、それより遙かに大きな問題をのほほんと放置した儘、日本人は「日本は平和だ」と云う幻想を信じ続けている。
拉致被害者家族会 キム総書記宛 初の人道支援メッセージを発表
★日露関係の現状について、ロシアのラヴロフ外相の説明の要点。まぁ要するに日本とは、21世紀の今になっても、第二次世界大戦の結果を正面から認識することが出来ない国な訳だ。
2022年のロシア外交成果に関するセルゲイ・ラヴロフ外相の記者会見(抜粋)
北方領土/クリル諸島の領有権を巡る日本とソ連/ロシアとの関係については、日本のプロパガンダ記事よりもロシアの記事の方が余程正確に解説している。要するに日本はソ連赤軍に敗北した事実を認めることが出来なかったし、その為にソ連との平和を法的に有効な形で真剣に模索したことが無く、米国に命じられる儘に自国の国益を損ねる約束破りの愚行を重ねている現実も直視する気は無いのだ。あちらさんではいい加減「こいつらと真面目に話し合おうとしても無駄だ」と思っていることだろう。無理も無いことだが。
No quiet on the Eastern front: How the US has worked to prevent Russia and Japan from putting a formal end to World War Two
中距離ミサイル、トマホーク巡航ミサイル、長距離極超音速兵器等の新兵器配備について日本が米国と「話し合う」件について、中国の専門家もまた中国が「戦略的対応」を取る可能性を指摘している。日本人は歴史的に自分達の国の方が侵略者の側であり、現在は米帝の覇権構想にとっての使い捨ての駒に過ぎない現実が見えていないので、「中国の軍事的脅威」とやらの亡霊に踊らされて自国の国益を投げ捨てることも厭わない人が大勢居る。ウクライナが今どうなっているかを見てみれば、この属国路線の行き着く先が何処かは明白だと思うだが、残念なことに戦争プロパガンダに警戒せよと云う教訓を学んでいる日本人は超少数派だ。政治屋共は勿論恥知らずだが、国民の方も無責任極まり無い。
China could 'make strategic response' if US deploys medium-range missiles in Japan
ロシアのドミトリー・メドベージェフ安全保障理事会副議長は日本の岸田文雄首相が、ロシアがウクライナで核兵器を使用すれば「人道に対する敵対行為であり、正当化出来ない」などとアホなことを抜かしたことに対して、「悍ましいおべっかだ」とこれを軽蔑した。ロシアは核の先制攻撃は行わず、抑止力としてのみ使用し、使用するのは自国が核攻撃を受けた時か、通常兵器であっても自国の存亡に関わる攻撃を受けた時だけだと再三表明して来ているし、プーチン大統領も核による先制攻撃は「政治的にも軍事的にも意味が無い」と明言している。他方、人類史上唯一核兵器を実戦使用したのは米帝だ。しかも標的は日本だ。そして核の先制使用を何十年も熱心に繰り返し説いている。日本の首相がその米帝の言いなりになって嘘に嘘を重ねるのは、メドベージェフ氏の言う通り、広島と長崎の記憶に対する裏切りだ。だが2022年の広島原爆式典にロシアが招待されなかったことを見ても分かる通り、肝心の日本人の多くが、2発の原爆投下の本当の目標はソ連だったと云うことを理解していないのではないだろうか。今だに謝罪のひとつもしない大量殺戮者の肩を持ち、その犠牲予定者の方を毛嫌いすると云う構図は、正に倒錯としか言い様が無い。「あやまちはくりかえしませぬ」とは聞いて呆れる。誰が誰に対してどの様な「あやまち」を犯したのか、日本人は今だにはっきり言えないのではないだろうか。
Ex-Russian president shames Japan over nuclear remarks
2023/01/26、森喜朗元首相は「ロシアが負けることは考えられない」「(日本とロシアとの関係を)せっかく積み立ててここまで来ているのに、こんなにウクライナに力を入れてしまっていいのか」と、大本営発表に真っ向から逆らう発言を行なった。まぁ世界最強レヴェルのロシア軍が既に腰砕け状態のNATOとその代理軍に負けるとか本気で信じているのは西洋の大本営妄想戦記を信じている情弱だけだし、日本の国益を考えるなら現状でロシアとの関係を損なうのはどう考えても得策ではない(無論残虐非道な民族浄化を絶賛遂行中のナチを支援するのは道徳的にも問題外だが)。自民党は基本的に売国奴の集まりだと思うが、宗主国アメリカ様から余りに自滅的な命令が下されると、彼等の中には保身の本能を目覚めさせて「流石にそこまでは一寸………」と距離を置きたがる者も出て来るらしい。結果的に森氏は主権派、多極派陣営寄りの所に立っていると云うことになる。まぁこう云うことを言うと大抵「お前は左派のフリをして実は自民党の犬だったのか!」とか騒ぐ方々が出て来るのだけれども、私は「自民支持/反自民」と云う構図が意味を持った時代は既に昔のものになったのではないかと思っている。今回の一件はまたしても、既存の党派的発想に囚われていては最早複雑な国際情勢は理解出来ないことを示す、恰好の事例だと思う。
‘Unthinkable’ Russia would lose in Ukraine conflict – ex-Japanese PM
コリブコ氏の論説。岸田文雄首相のジョンズ・ホプキンス大学での講演を取り上げ、「日本のファシスト時代の覇権主義的野心を現在の状況で部分的に復活させると云う傾向は、略間違い無く米国の全面的な支持の下に続くだろう」と分析している。米国の「不沈空母」と言えば何かカッコ良いもので有るかの様に感じる日本人も居るらしいが、要はハイブリッド覇権戦争に於ける使い捨ての鉄砲玉と云うことだろう。キエフや台湾と同じだ。「反撃能力」だの「抑止力」だのと言うけれども、そもそも軍事的挑発を行っているのは圧倒的にこちら側なのだ。ところがロシアに関してもナチのプロパガンダに洗脳された人々はプーチンが悪者だと固く信じて疑わないし、21世紀版の暴支膺懲論を支持する人達は、自分達は戦争を避けたいから中国を非難するのだとかアホなことを抜かしている。本気で戦争に反対したかったら、真っ先にすべきなのは戦争の嘘を見抜くことなのだが、過去の数々の事例からそうした教訓を学んでいた日本人は残念ながら極く少数に留まっていると云うことだ。日本にとっては全く益の無い中国包囲網なんかに参加してみたとことで、コリブコ氏の指摘する通りにいざ米中の新デタントが進んでしまえば、後から梯子を外される可能性も無い訳ではない。日本が独立主権国家として米帝の永久戦争体制から脱して真の平和を希求し、独自に自国の国益を追求し始める日は、少なくとも近い将来には訪れないだろう。
Fumio Kishida’s Speech At Johns Hopkins University Confirms Japan’s Hegemonic Ambitions
2023年、日本の安保理議長国就任に伴い、石兼公博国連大使は、シリアへの国連人道支援物資の殆どがテロリストの手に渡り、人道支援どころかテロ支援になっている現状を全く無視して、シリアへの人道支援強化を宣言。シリアに対して違法で非人道的な経済制裁を行なったり天然資源を強奪したりしている米国の所業については全く触れなかった。日本は親ナチ陣営であるのに加えて、親イスラム過激派陣営であり、恥知らずな帝国の手先であることが改めて確認された訳だ。
日本、シリアに救命支援物資を届ける国連安保理決議の延長を「固く決意」
中国CGTNによる、明治以降の日本がどんな国だったのかについての簡単な解説。特に主権の問題に焦点を当てていて、まぁ妥当な内容だと思う。と云うか、日本でもこの程度の歴史観は常識になっていないとおかしい。本当はこう云う振り返り作業は日本人自身がやらなければいけないのだけれども、今の日本人の殆どはネトウヨか、ネトウヨと区別の難しい情弱さんになってしまっていて、自国の置かれている状況を国際舞台の中で相対的に見ることの出来る人は本当に少ない。況してやメディア界隈には基本的に新自由主義を信奉する御用記者しか居ないので、こうしたぶっちゃけた見解を出すことなど無理。仮に多少は洗脳され切っていない人が残っていたとしても、反日だとか何とか凸電を喰らうのが怖くて出せないだろう。
Japan's trajectory since WWII and the emerging multipolar world order
安倍の国葬問題については「どーでもえーやんそんなの。もっと心配すべき事柄が他に幾らでも有るやろ? そもそもあんたら、他の件については『民主主義』なんてこれっぽっちも気にしてないやん!?」と思わず関西弁でツッコみたくなる程呆れていて、基本的に時事解説ディストピアさんと似た様な感想を抱いている。この「マスコミがその時々に取り上げた解り易い問題にばかりワーッと一時的に熱狂して、他の一切の問題の存在を忘れ去ってしまうと云う、「ワイドショー的民主主義ブーム」とでも呼ぶべき現象には、私は大政翼賛的な腐臭を感じているので、大変気色が悪くって仕方が無い。煽り耐性の低いネット初心者みたいに、その時の「空気」でスタンピードに流されてしまう風潮は、右も左も関係無いので、これは政治的信条がどうこう云う以前の問題だと思う。その癖ワイドショー以上のリテラシーが求められる様な現実の諸問題については彼等は悉く間違えている(御用メディアのフェイクニュースや偏向報道を鵜呑みにして自分で情報を確かめることが出来ていない)ので、国を挙げてどんどん世界認識がガラパゴス化して行く。そして外の世界が見えていないから、自分達がタコツボ化した狭い世界の中で騒いでいる現実に何時まで経っても気が付かない。救い様が無い。
ベネズエラ情勢から考える安倍国葬問題(リベラル原理主義者たちの醜悪な態度について)
ベネズエラ情勢から見る安倍国葬問題2
日本の防衛省は2023年度にイスラエル製や米国製の攻撃用ドローンを「島嶼防衛の強化」を目的に試験的に導入し、25年度に数百機規模での配備を開始する予定。試験導入されるのは「敵に体当たりして損害を与える自爆方式の攻撃を行う」タイプのものだとのこと。
攻撃型無人機、自衛隊に試験導入へ…島しょ防衛強化へ25年度以降に本格配備
攻撃用ドローンは米軍が世界各地で違法に暗殺を行ったり無差別攻撃で民間人を虐殺したり、まぁ碌でもないイメージしか湧かないのだが、トルコ外相は2022/09/26、安倍国葬に立ち寄ったついでに「日本が望むなら無人機を提供する」と発言。「防衛」が目的だそうだが、実際に使用されているドローンは一体何を「防衛」している? 帝国主義者共の身勝手な野心か?
トルコ外相、「日本が望むなら無人機提供」
2022/08/28〜29に東京の主催で行われたチュニスでの会議には、一応アフリカの38ヵ国が参加。主催国の日本の岸田首相は「COVID-19に罹った」為にオンラインのみでの出席。何人かの国家元首は出席を拒否し、19ヵ国は閣僚レヴェルの代表しか来なかった。まぁ2019年の第7回アフリカ開発会議の失敗に学んだのか、規模を縮小してテーマも限定した為、大きなボロは出なかった模様(モロッコが承認していない西サハラの代表を呼んでしまって騒ぎになった程度)。COVID-19対策だの環境問題だの続可能な開発だの社会志向事業だののグローバリスト的なお題目を唱えて多額の開発支援や投資ファンドを売り込んだものの、アフリカ諸国を反ロシア陣営に引き込むことには失敗した模様(6月にゼレンスキーがアフリカ諸国から略総スカンを喰らったのに比べれば大分マシな方だが)。アフリカ諸国の方でもまともな投資なら歓迎するだろうから、上手に付き合って行けるかは、今後の心掛け次第と云うところか。
Japan in Africa
アメリカ軍事基地帝国の被害を日本国内で最も多く被っている沖縄の人々でさえ、そもそも日本に100以上展開する米軍基地は何故そこに居るのか、その存在が国際的に何を意味するのかについては、理解していない人が多いらしい(まぁ沖縄2紙は国際情勢については共同通信なんかの転載ばかりしていて、独自の調査能力も分析能力も無いらしいので、仕方が無い展開だとも言えるのだが)。明治以降の日本は基本的に英米の帝国主義システムの一部として機能して来たので、それを理解しなければ、日清日露、二度の世界大戦、「戦後」の日本の属国体制は全く理解出来なくなるだろうと思う。軍事力を拡大させて覇権主義に陥っているのは中国でもロシアでもDPRKでもなく西側/西洋の帝国主義勢力(=ナチまたはナチ支援/黙認勢力)であって、日本人には圧倒的にこの加害者サイドに居ると云う自覚が足りなさ過ぎる。

沖縄にとって最大の問題が注目されなかった沖縄知事選
安倍晋三暗殺事件に絡んで、「日本はアメリカ帝国の言いなりにはなっていない」と云う見方をする人の一例として、田中宇氏の分析。参考までに。
安倍元首相殺害の深層 その2
八木啓代氏の記事。統一教会はラテンアメリカにも大規模な根を張っていた。国際的な反共カルトの多くはナチ陣営の政府や諜報部や軍と被っていたり繋がっていたりするので、霊感商法などと云うのはどちらかと言えば瑣末な問題だろうと思う(当事者達にとってみれば大変な問題かも知れないが)。
本当に怖い統一教会の実態 〜 ラテンアメリカでの暗躍
★仙台市当局がベラルーシのミンスクとの姉妹都市交流を停止し、市民達がそれに抗議しなかったのは、自ら学ぶ機会を逸した愚行だと私は思う。
仙台市民は平和へのチャンスをむざむざドブに捨てた
グローバル・リサーチの数多の寄稿者達の中でも米大統領選に立候補したことも有ると云う異色のアジア通、エマニュエル・パストライヒ氏の記事。AI翻訳の様だが日本語版、英語版、韓国/朝鮮語版、中国語版を出すと云う念の入れっぷり。安倍晋三は十分にグローバリスト的ではなかったのでグローバリスト達によって暗殺されたのだ、と云う解釈らしいが、まぁ同時期にボリス・ジョンソンが辞任したりマクロンが起訴されたりした件を考えると、確かに偶然だろうか?と疑いたくもなる。何か色々と誤解しているのではないかと思う記事ではあるが、英語版は人気が有る様なので紹介してみた。
グローバリストが一線を越えた時: 安倍晋三の暗殺
When the Globalists Crossed the Rubicon: The Assassination of Shinzo Abe
‘아베 신조’ 전 일본총리 암살 “암살자는 따로 있었다?”…사건의 진상
全球主义者孤注一掷之时——安倍遇刺事件
★日本人は「大日本帝国主力部隊関東軍は共産党陣営=反ファシズム陣営に負けた」と云う認識が無さ過ぎでは?
1945/08/09のソ連の満州作戦についての駐日ロシア連邦大使館の呟き
★米軍の原発投下は日本を降伏させる為ではなくソ連に対する宣戦布告だった。加害者たる米帝の戦争屋オバマに感激して、原爆投下の本当の標的だった旧ソ連諸国にそっぽを向くとか、日本の自称反戦主義者達の言動は丸っ切り意味不明。これは彼等が当時の戦略的状況を全くロジカルに理解出来ていないことを示唆している。
何故ヒロシマとナガサキは焼き尽くされたのか(要点)
★読んで字の如しの2022/08/06の私のエッセイ。
「ノーモア・ヒロシマ」の偽善にはいい加減うんざりしている
安倍暗殺で脚光を浴びている(と云うか肝心な部分が脚光を浴びないようにスピンが行われている)統一教会については、トランプを支持する米帝の福音派なんかと同じで、「宗教団体」と云う括りで捉えるよりも、西側自由民主主義ナチ陣営に広がる様々な反共団体のひとつと捉えた方が、今の状況には適切なのではないかと思う。

戦後政治の舞台裏シリーズが表に出ているの巻
櫻井ジャーナルさんも統一教会と今のウクライナ情勢との関連性を指摘しているが、つまりは戦後一応あからさまに表舞台には出ないよう気を付けていた反共ファシスト陣営が、今やポロポロ顔を出して、公然と反ロシア、反中国同盟運動を立ち上げようとしていると云うことだ。
安倍晋三と統一教会の歴史はウクライナのネオ・ナチにつながる
残念ながら所謂「護憲派(憲法9条を護持すれば日本は平和でいられると信じている、日米地位協定や指揮権密約等の問題について見ないフリをしている人々)」を含む日本人の大多数は、日本がアメリカ帝国の軍事的覇権の一翼を支えていて、世界全体から見れば間違い無く加害者サイドに居ると云う現実が見えていない。だからロシアだの中国だのDPRKだのが脅威だとか政治家やマスコミに煽られれば言われるがままに恐怖心を募らせる。少なくとも安全保障面については自国が主権を喪失した属国であると云う苦い現実に向き合わなければ、右も左も関係無く、没落する帝国の凶行に巻き込まれて行くことになる。
米国の戦略に従って戦争の準備を進めてきた日本にとっての正念場が近づいている
安倍晋三の暗殺が成功したのは、どうも警備の不作為が一因な様だ(そもそも警備が超手薄で、最初の発砲音がしても誰も安倍を庇おうとしていない)。これが怠慢による失態だとしたらえらいことだし、意図的な不作為だったとしたらそれはそれで更にえらいことだ。まぁ原発の警備すらガバガバな平和ボケし切った国なので、100%油断していただけだったとしても全く驚かないが。

安倍元総理、銃で撃たれて死亡
安倍晋三暗殺の瞬間のこの映像はTwitterの視聴制限が掛かっていてアカウントをロックされている私だと見られなかったのだけれども、制限の無い投稿を見付けた。普通は仮にも政府要人にこんな場所で演説させたりはしない。SPの数も少ないし完全に出遅れている。
HYGGE Japan🇩🇰🇯🇵 @HyggeJapan
★安倍晋三暗殺についての日本人の反応についてのエッセイ。今回は一寸お行儀が悪くて挑発的。
安倍晋三の暗殺はいけないことって本当ですか?
コリブコ氏の論説。岸田文雄首相は歴代日本首相と同じく第二次世界大戦など起こらなかったフリを続け、「中国封じ込め」の為に中国を悪魔化する嘘八百を並べ立てて自国を再軍備の方向に向かわせ、凋落しつつある米帝がアジアを不安定化する為の駒として地域に新冷戦構造を構築しようとしている。まぁはっきり言って、完全に歴史の間違った側に立っている。
Japan Just Outlined Its Unofficial Remilitarization Plans
環球時報の社説。「東アジアは中国、ロシア、朝鮮民主主義人民共和国によって脅かされてはいないが、日本によって益々脅かされている」。
日本人の圧倒的大多数に欠けているのはこの自分達が加害者サイドに居ると云う自覚だ。彼等は国内でしか通用しない馬鹿げた帝国主義的プロパガンダに昼も夜も曝されて洗脳されているので、悪いのは他国の方だと心底信じ切っている。
Is Japan reverting to its fascist ways that threaten East Asia?
コリブコ氏の論説。日本の岸田首相は宗主国様の言いなりになって、日本を「アジアのポーランド」にするべく、ロシアが核兵器を使用する可能性について懸念を表明しているが、そもそも(日本を降伏させる為であるなら全く必要の無かった)二発の原爆を広島と長崎に落としたのはアメリカ帝国だ。
そしてその時仮想敵国とされていたのはソ連なので、過去が見えないことと現在が見えないことはリンクしている。
Japan Should Stop Exploiting Hiroshima & Nagasaki To Fearmonger About Russian Nukes
2022/03/25、文化労働者の日のプーチン露大統領の演説より。
「日本が毎年8月に広島と長崎に原爆を投下した犠牲者を記念する時、彼等は誰が爆弾を自分達の都市に投下したかについて恥ずかしそうに黙っているか、一部の抽象的な同盟国がそれをやったとか云う呆れ果てたナンセンスを書いています。これは彼等の教科書に書いてあることです。彼等は第二次世界大戦の終わりに正当化不能の恐ろしい虐殺を犯したのは米国であったという事実について、単に触れたくないのです。彼等は皮肉にもこの真実をも「キャンセル」することに決めました。」
そこらの「普通の」日本人よりプーチン氏の方が日本の現状を正しく理解している。
Meeting with winners of 2021 Presidential Prize for young cultural professionals and for writing and art for children and young people
★故アンドレ・ヴルチェク氏による日本評からの抜粋。思考停止して衰退に向かうだけの属国の現実を見詰めつつも、愛を持ち続けた勇敢な Comrade の遺した言葉だ。
誰が安倍晋三を引き継ごうと日本の緩慢な衰退とアメリカ従属は続く可能性が高い(抜粋)
★東大資料編纂室のThorsten J. Pattberg博士の痛快な日本評からの抜粋。
日本:東大からドイツ人博士の短い講義(抜粋)
2022/04/08、日本の公安調査庁はウクライナのネオナチのアゾフ大隊のテロリスト認定を撤回。「ウクライナにネオナチは存在しません」と云う西側の公式プロパガンダを踏襲するつもりらしい。国連のナチ非難決議でも棄権している日本は益々「ナチにNOと言わない国」になりつつある。

「国際テロリズム要覧2021」中の「アゾフ大隊」に関する記載の削除について
Japan the Toothless Tigerの著者デクラン・ヘイズ氏の論説。日本はガラスの顎を持った牙の無いアジアの虎。問題は韓国や台湾と共に経済発展を犠牲にしてアメリカ帝国の軍事的覇権に奉仕していること。第7艦隊は所詮中国のミサイル技術には敵わないので米軍の存在は益々実体の伴わないものになるだろうが、日本には自律的な兵器産業は存在せず、独立主権国家として責任有る態度で行動する心構えも持ち合わせていない。自主外交の声を育てなければ、第7艦隊が真珠湾に戻った時、中国の一帯一路構想と一体どうやって向き合うのか?
High Noon for Japan, Asia’s Toothless Tiger
【ルポ】クリミア友人会議 モスクワ訪問の一水会木村代表、住民の自己決定権尊重と経済制裁反対を訴える
2023/09/12、立憲民主党の原口一博衆院議員はYoutubeに投稿した動画で「日本はネオナチ政権の後ろにいる」と発言。これに対し在日ウクライナ大使館は翌日「絶対に受け入れられない」とする抗議をTwitterに投稿し、更に翌日岡田克也幹事長は「重大な誤解を招きかねず不適切」としてこの発言を口頭で注意。原口氏は「ウクライナがネオナチだとロシアが言っているとの趣旨だった」と発言を事実上撤回させられた。日本では事実を言うと謝らねばならないのだ。この国は最早巨大な嘘抜きでは回らないデマクラシー国家なのだ。
立民 原口氏 ウクライナ情勢めぐる発言 岡田幹事長が口頭注意
立民の原口一博氏、ウクライナ巡り「ネオナチ」発言…在日大使館「絶対に受け入れない」
櫻井ジャーナルさんの記事。1983/08/31〜09/01の韓航空007便撃墜事件の背景では、1月の中曽根首相の「不沈空母」宣言、4〜5月の千島列島での米国艦隊の演習、11月のNATO軍の大規模演習等、西側はソ連に対して軍事挑発を繰り返していた。そんな中で007便のソ連領空侵犯が起き、警戒を強めたソ連は核戦争に備えた。
40年前の9月1日にKAL007便がソ連領空を侵犯、核戦争勃発の寸前まで進んだ
★2023/09/01、日本外務省はロシアの戦勝祝賀会について苦情を言った。日本は「日本帝国はソ連に敗北した」と云う歴史的事実から目を背け続けたい様だ。
日本帝国がソ連に負けた歴史的事実を、日本人は忘れたいのか? いやそもそも知っているのか?
★アンドリュー・コリブコ氏の分析の抄訳。日本は台湾を巡って中国への介入に備えて、米国の「不沈空母」になろうとしている。つまりウクライナと同様、台湾やフィリピンやROKやオーストラリアと共に、自国の利益を犠牲にして、覇権の為の代理戦争用の捨て駒に自らなろうとしているのだ。
日本が南シナ海演習に参加したことは5つのメッセージを送っている(抄訳)
★日本人は愚かな過去の歴史から教訓を学んだことを全世界の前で証明することに、またしても大失敗した。
間抜けで偽善的な日本の平和主義・反戦運動
★歴史研究家のシンシア・チャン氏の記事を土台に、安倍晋三暗殺事件の地政学的文脈を再解釈してみた。
安倍晋三はグローバリスト勢力に嫌われていたのか?
★日本は道徳的に堕落している。日本には最早まともな反戦主義勢力は存在しない。
ウクライナ戦争の停戦を求める日本の署名運動の偽善性
★ヴィジャイ・プラシャド氏の記事の抄訳。日本の外交政策を外部の観察者の視点で分析している。日本政府の中には何時までも対米従属の儘ではジリ貧だと認識している人々も居るのだろうが、全体としては多極化へ向かう世界趨勢に於て、今だにグダグダと態度を決めかねている。
グローバル・サウスの力の増大に対して、日本の態度に変化の兆し(抄訳)
2023/05/01に発表された朝日新聞の世論調査結果では、中国の攻撃に対抗する為に日本軍が米国と協力すべきだと回答したのは僅か11%。但し56%もの人人が、自衛隊は燃料、食料、医薬品など後方支援のみを提供すべきだと回答した。中国の一部が中国政府によって「侵略」されるのを防ぐなどと云うキテレツな主張に振り回されているおバカな日本人は依然として多い。国際情勢と言えば真っ先の米国の顔色を窺う習性が国民レヴェル染み付いているのだろう。ほとほと主権意識の低い国だ。
Majority of Japanese Reluctant to Defend Taiwan if China Invades: Poll
日本は宗主国アメリカ帝国に安全保障上の主権を更に大幅に譲り渡し、安保村の一部の腐れ外道共が儲かるだけで、日本全体の国益にとっては全く有害でしかない対中新冷戦にズブズブ足を突っ込みつつある。しかも国民の大半は反中プロパガンダに洗脳されていて目先の事象しか見えていないので、反戦運動が纏まった形にならない。僅かに気勢を挙げているのは、国際情勢を無視した全く利己的な反戦運動だけだ。
【視点】中国の艦隊を粉砕できる日本の潜水艦
2023/05/03、NATOは来年、日本にアジア初の連絡事務所を開設する予定であることを発表した。中国やロシアの「脅威」に備える為に、ROKやオーストラリア、ニュージーランドと云った他の帝国主義勢力と「期的に協議を行う」のが目的らしい。言葉を失う。愚かとしか言い様が無い。外国の諜報部が作った売国奴政権はまぁ、中身は理念無き利権屋の集団に過ぎないが、到頭自国民を全く無益なハイブリッド侵略戦争に直接巻き込むところまで落ちぶれた。こんなアホ共が権力を握っている状況を放置して来た国民が不甲斐無いのだと言われればその通りだが。
NATO to Open Office in Japan, the Alliance’s First in Asia
2020年に機密解除された文書に拠ると、日本は天安門事件に際して、G7による対中国制裁に加担することを拒否していた。中国を国際的に孤立させ、二国間関係が悪化する可能性を懸念してのことで、当初は北京の暴力行為を非難するG7共同宣言の採択にも反対していた(後に賛成に回ったが)。西洋諸国と「価値観を共有」すると言いつつも、取り締まりは北京にとって「国内」の問題であるとも指摘している。この頃にはまだ日本政府にも分別が残っていた訳だ。
Declassified papers show Japan opposed Tiananmen sanctions
2003年に米国が違法なイラク侵略戦争を開始した時、当時の日本の小泉純一郎首相は、イラクが既に世界中の目の前で徹底的に査察を行なっていた事実を全く無視して、「査察に協力すべきだとする国連決議をイラクが無視した」などと云う、小学生が聞いても判る様な呆れ返る嘘を吐いてこの戦争を支持した。恐らく彼の頭には宗主国様の顔を立て御機嫌を窺うことしか無かったのだろう。日本の外交政策は基本的にこれと同じで、自分達が加害者の側に居ることを無視し、それが他国にどれだけ深刻な被害を齎しているかに一切目を向けず、ワシントンの関係だけに限定された閉じた世界観の中で完結している。だから「自分達こそが/だけが国際社会だ」と云う西洋の傲慢な物言いにも疑問を抱かず、それ以外の世界の方が遙かに大きいと云う現実が見えていない。TVや新聞の垂れ流す帝国主義プロパガンダを鵜呑みにする殆どの日本人も同じで、彼等は自分達のことにしか関心が無い。彼等が戦争に反対するのは、TVが戦争を批判する番組を流している間だけだ。
小泉純一郎元首相「イラクが査察を認めていれば戦争は起こらなかった」 18年前の「開戦支持」に言及
この種の「世論調査」の信頼性には疑問の余地が有るが、まぁ今の日本人がどれだけ無責任で社会全体に関わる事柄に真剣な関心と知識を失っていて、自分さえ良ければ周囲の人々など本当はどうでも良く、目先の承認欲求を満たすことばかり考えていて次世代への影響を想像する能力が無く、合理的な思考も自立した判断も健全な記憶力も持ち合わせていないかは、この一事を見れば足りる。

マスク着用 半数が“引き続きつけると思う” NHK世論調査
性奴隷問題は21世紀の今だって起こっているし(例えばコソボのNATO軍。被害者にはウクライナ人女性が多い)、女性の性的搾取問題はそこら中に転がっている。だが80年も経って今だにその事実を認められないと云うのはどうかしている。問題を否認してマッチョを気取るのが面子を保つことに繋がるとか右翼の連中は信じているのかも知れないが、傍から見ればガキっぽくてみっともないだけだ(そもそも愚かな所業によって国を滅ぼした亡国の輩共の面子を何故気にしてやらなければならんのかとも思うのだが)。この程度の現実すら直視出来ないのだから、「日本は昔も今もずっとナチ陣営」と云う目の前の現実が見えないのも当たり前かも知れない。
WWII Sex Slavery Victims Urge Japan to Recognize War Crimes
第二次世界大戦中の性奴隷被害者が日本に戦争犯罪を認めるように要請
2023/02/26、拉致被害者家族会は金正恩総書記に宛て、「親世代が存命のうちに全員の帰国が実現するなら、政府が北朝鮮に人道支援を行うことに反対しない」とのメッセージを発表。そもそもDPRKが経済危機に陥っている主原因は、日本も参加している非人道的な経済封鎖と、日本の自衛隊を含む朝鮮国連軍による絶え間無い軍事的圧力なのだが、家族会はこうした背景事情を理解しているのだろうか。自分達が首を絞めている相手に向かって「自分達の要求を飲むなら助けてやらないこともない」などと云う倒錯したセリフを平然と言えるのはソシオパス位のものではないかと思うのだが、こうした報道が堂々と罷り通ると云うことは、日本人の大多数は、アメリカ帝国が主導する永久戦争体制に於て自分達が圧倒的に加害者サイドであり、現在進行形で人道犯罪を行なっていると云う現実が全く見えていないのだろう。拉致問題は解決されるべきだが、それより遙かに大きな問題をのほほんと放置した儘、日本人は「日本は平和だ」と云う幻想を信じ続けている。
拉致被害者家族会 キム総書記宛 初の人道支援メッセージを発表
★日露関係の現状について、ロシアのラヴロフ外相の説明の要点。まぁ要するに日本とは、21世紀の今になっても、第二次世界大戦の結果を正面から認識することが出来ない国な訳だ。
2022年のロシア外交成果に関するセルゲイ・ラヴロフ外相の記者会見(抜粋)
北方領土/クリル諸島の領有権を巡る日本とソ連/ロシアとの関係については、日本のプロパガンダ記事よりもロシアの記事の方が余程正確に解説している。要するに日本はソ連赤軍に敗北した事実を認めることが出来なかったし、その為にソ連との平和を法的に有効な形で真剣に模索したことが無く、米国に命じられる儘に自国の国益を損ねる約束破りの愚行を重ねている現実も直視する気は無いのだ。あちらさんではいい加減「こいつらと真面目に話し合おうとしても無駄だ」と思っていることだろう。無理も無いことだが。
No quiet on the Eastern front: How the US has worked to prevent Russia and Japan from putting a formal end to World War Two
中距離ミサイル、トマホーク巡航ミサイル、長距離極超音速兵器等の新兵器配備について日本が米国と「話し合う」件について、中国の専門家もまた中国が「戦略的対応」を取る可能性を指摘している。日本人は歴史的に自分達の国の方が侵略者の側であり、現在は米帝の覇権構想にとっての使い捨ての駒に過ぎない現実が見えていないので、「中国の軍事的脅威」とやらの亡霊に踊らされて自国の国益を投げ捨てることも厭わない人が大勢居る。ウクライナが今どうなっているかを見てみれば、この属国路線の行き着く先が何処かは明白だと思うだが、残念なことに戦争プロパガンダに警戒せよと云う教訓を学んでいる日本人は超少数派だ。政治屋共は勿論恥知らずだが、国民の方も無責任極まり無い。
China could 'make strategic response' if US deploys medium-range missiles in Japan
ロシアのドミトリー・メドベージェフ安全保障理事会副議長は日本の岸田文雄首相が、ロシアがウクライナで核兵器を使用すれば「人道に対する敵対行為であり、正当化出来ない」などとアホなことを抜かしたことに対して、「悍ましいおべっかだ」とこれを軽蔑した。ロシアは核の先制攻撃は行わず、抑止力としてのみ使用し、使用するのは自国が核攻撃を受けた時か、通常兵器であっても自国の存亡に関わる攻撃を受けた時だけだと再三表明して来ているし、プーチン大統領も核による先制攻撃は「政治的にも軍事的にも意味が無い」と明言している。他方、人類史上唯一核兵器を実戦使用したのは米帝だ。しかも標的は日本だ。そして核の先制使用を何十年も熱心に繰り返し説いている。日本の首相がその米帝の言いなりになって嘘に嘘を重ねるのは、メドベージェフ氏の言う通り、広島と長崎の記憶に対する裏切りだ。だが2022年の広島原爆式典にロシアが招待されなかったことを見ても分かる通り、肝心の日本人の多くが、2発の原爆投下の本当の目標はソ連だったと云うことを理解していないのではないだろうか。今だに謝罪のひとつもしない大量殺戮者の肩を持ち、その犠牲予定者の方を毛嫌いすると云う構図は、正に倒錯としか言い様が無い。「あやまちはくりかえしませぬ」とは聞いて呆れる。誰が誰に対してどの様な「あやまち」を犯したのか、日本人は今だにはっきり言えないのではないだろうか。
Ex-Russian president shames Japan over nuclear remarks
2023/01/26、森喜朗元首相は「ロシアが負けることは考えられない」「(日本とロシアとの関係を)せっかく積み立ててここまで来ているのに、こんなにウクライナに力を入れてしまっていいのか」と、大本営発表に真っ向から逆らう発言を行なった。まぁ世界最強レヴェルのロシア軍が既に腰砕け状態のNATOとその代理軍に負けるとか本気で信じているのは西洋の大本営妄想戦記を信じている情弱だけだし、日本の国益を考えるなら現状でロシアとの関係を損なうのはどう考えても得策ではない(無論残虐非道な民族浄化を絶賛遂行中のナチを支援するのは道徳的にも問題外だが)。自民党は基本的に売国奴の集まりだと思うが、宗主国アメリカ様から余りに自滅的な命令が下されると、彼等の中には保身の本能を目覚めさせて「流石にそこまでは一寸………」と距離を置きたがる者も出て来るらしい。結果的に森氏は主権派、多極派陣営寄りの所に立っていると云うことになる。まぁこう云うことを言うと大抵「お前は左派のフリをして実は自民党の犬だったのか!」とか騒ぐ方々が出て来るのだけれども、私は「自民支持/反自民」と云う構図が意味を持った時代は既に昔のものになったのではないかと思っている。今回の一件はまたしても、既存の党派的発想に囚われていては最早複雑な国際情勢は理解出来ないことを示す、恰好の事例だと思う。
‘Unthinkable’ Russia would lose in Ukraine conflict – ex-Japanese PM
コリブコ氏の論説。岸田文雄首相のジョンズ・ホプキンス大学での講演を取り上げ、「日本のファシスト時代の覇権主義的野心を現在の状況で部分的に復活させると云う傾向は、略間違い無く米国の全面的な支持の下に続くだろう」と分析している。米国の「不沈空母」と言えば何かカッコ良いもので有るかの様に感じる日本人も居るらしいが、要はハイブリッド覇権戦争に於ける使い捨ての鉄砲玉と云うことだろう。キエフや台湾と同じだ。「反撃能力」だの「抑止力」だのと言うけれども、そもそも軍事的挑発を行っているのは圧倒的にこちら側なのだ。ところがロシアに関してもナチのプロパガンダに洗脳された人々はプーチンが悪者だと固く信じて疑わないし、21世紀版の暴支膺懲論を支持する人達は、自分達は戦争を避けたいから中国を非難するのだとかアホなことを抜かしている。本気で戦争に反対したかったら、真っ先にすべきなのは戦争の嘘を見抜くことなのだが、過去の数々の事例からそうした教訓を学んでいた日本人は残念ながら極く少数に留まっていると云うことだ。日本にとっては全く益の無い中国包囲網なんかに参加してみたとことで、コリブコ氏の指摘する通りにいざ米中の新デタントが進んでしまえば、後から梯子を外される可能性も無い訳ではない。日本が独立主権国家として米帝の永久戦争体制から脱して真の平和を希求し、独自に自国の国益を追求し始める日は、少なくとも近い将来には訪れないだろう。
Fumio Kishida’s Speech At Johns Hopkins University Confirms Japan’s Hegemonic Ambitions
2023年、日本の安保理議長国就任に伴い、石兼公博国連大使は、シリアへの国連人道支援物資の殆どがテロリストの手に渡り、人道支援どころかテロ支援になっている現状を全く無視して、シリアへの人道支援強化を宣言。シリアに対して違法で非人道的な経済制裁を行なったり天然資源を強奪したりしている米国の所業については全く触れなかった。日本は親ナチ陣営であるのに加えて、親イスラム過激派陣営であり、恥知らずな帝国の手先であることが改めて確認された訳だ。
日本、シリアに救命支援物資を届ける国連安保理決議の延長を「固く決意」
中国CGTNによる、明治以降の日本がどんな国だったのかについての簡単な解説。特に主権の問題に焦点を当てていて、まぁ妥当な内容だと思う。と云うか、日本でもこの程度の歴史観は常識になっていないとおかしい。本当はこう云う振り返り作業は日本人自身がやらなければいけないのだけれども、今の日本人の殆どはネトウヨか、ネトウヨと区別の難しい情弱さんになってしまっていて、自国の置かれている状況を国際舞台の中で相対的に見ることの出来る人は本当に少ない。況してやメディア界隈には基本的に新自由主義を信奉する御用記者しか居ないので、こうしたぶっちゃけた見解を出すことなど無理。仮に多少は洗脳され切っていない人が残っていたとしても、反日だとか何とか凸電を喰らうのが怖くて出せないだろう。
Japan's trajectory since WWII and the emerging multipolar world order
安倍の国葬問題については「どーでもえーやんそんなの。もっと心配すべき事柄が他に幾らでも有るやろ? そもそもあんたら、他の件については『民主主義』なんてこれっぽっちも気にしてないやん!?」と思わず関西弁でツッコみたくなる程呆れていて、基本的に時事解説ディストピアさんと似た様な感想を抱いている。この「マスコミがその時々に取り上げた解り易い問題にばかりワーッと一時的に熱狂して、他の一切の問題の存在を忘れ去ってしまうと云う、「ワイドショー的民主主義ブーム」とでも呼ぶべき現象には、私は大政翼賛的な腐臭を感じているので、大変気色が悪くって仕方が無い。煽り耐性の低いネット初心者みたいに、その時の「空気」でスタンピードに流されてしまう風潮は、右も左も関係無いので、これは政治的信条がどうこう云う以前の問題だと思う。その癖ワイドショー以上のリテラシーが求められる様な現実の諸問題については彼等は悉く間違えている(御用メディアのフェイクニュースや偏向報道を鵜呑みにして自分で情報を確かめることが出来ていない)ので、国を挙げてどんどん世界認識がガラパゴス化して行く。そして外の世界が見えていないから、自分達がタコツボ化した狭い世界の中で騒いでいる現実に何時まで経っても気が付かない。救い様が無い。
ベネズエラ情勢から考える安倍国葬問題(リベラル原理主義者たちの醜悪な態度について)
ベネズエラ情勢から見る安倍国葬問題2
日本の防衛省は2023年度にイスラエル製や米国製の攻撃用ドローンを「島嶼防衛の強化」を目的に試験的に導入し、25年度に数百機規模での配備を開始する予定。試験導入されるのは「敵に体当たりして損害を与える自爆方式の攻撃を行う」タイプのものだとのこと。
攻撃型無人機、自衛隊に試験導入へ…島しょ防衛強化へ25年度以降に本格配備
攻撃用ドローンは米軍が世界各地で違法に暗殺を行ったり無差別攻撃で民間人を虐殺したり、まぁ碌でもないイメージしか湧かないのだが、トルコ外相は2022/09/26、安倍国葬に立ち寄ったついでに「日本が望むなら無人機を提供する」と発言。「防衛」が目的だそうだが、実際に使用されているドローンは一体何を「防衛」している? 帝国主義者共の身勝手な野心か?
トルコ外相、「日本が望むなら無人機提供」
2022/08/28〜29に東京の主催で行われたチュニスでの会議には、一応アフリカの38ヵ国が参加。主催国の日本の岸田首相は「COVID-19に罹った」為にオンラインのみでの出席。何人かの国家元首は出席を拒否し、19ヵ国は閣僚レヴェルの代表しか来なかった。まぁ2019年の第7回アフリカ開発会議の失敗に学んだのか、規模を縮小してテーマも限定した為、大きなボロは出なかった模様(モロッコが承認していない西サハラの代表を呼んでしまって騒ぎになった程度)。COVID-19対策だの環境問題だの続可能な開発だの社会志向事業だののグローバリスト的なお題目を唱えて多額の開発支援や投資ファンドを売り込んだものの、アフリカ諸国を反ロシア陣営に引き込むことには失敗した模様(6月にゼレンスキーがアフリカ諸国から略総スカンを喰らったのに比べれば大分マシな方だが)。アフリカ諸国の方でもまともな投資なら歓迎するだろうから、上手に付き合って行けるかは、今後の心掛け次第と云うところか。
Japan in Africa
アメリカ軍事基地帝国の被害を日本国内で最も多く被っている沖縄の人々でさえ、そもそも日本に100以上展開する米軍基地は何故そこに居るのか、その存在が国際的に何を意味するのかについては、理解していない人が多いらしい(まぁ沖縄2紙は国際情勢については共同通信なんかの転載ばかりしていて、独自の調査能力も分析能力も無いらしいので、仕方が無い展開だとも言えるのだが)。明治以降の日本は基本的に英米の帝国主義システムの一部として機能して来たので、それを理解しなければ、日清日露、二度の世界大戦、「戦後」の日本の属国体制は全く理解出来なくなるだろうと思う。軍事力を拡大させて覇権主義に陥っているのは中国でもロシアでもDPRKでもなく西側/西洋の帝国主義勢力(=ナチまたはナチ支援/黙認勢力)であって、日本人には圧倒的にこの加害者サイドに居ると云う自覚が足りなさ過ぎる。


沖縄にとって最大の問題が注目されなかった沖縄知事選
安倍晋三暗殺事件に絡んで、「日本はアメリカ帝国の言いなりにはなっていない」と云う見方をする人の一例として、田中宇氏の分析。参考までに。
安倍元首相殺害の深層 その2
八木啓代氏の記事。統一教会はラテンアメリカにも大規模な根を張っていた。国際的な反共カルトの多くはナチ陣営の政府や諜報部や軍と被っていたり繋がっていたりするので、霊感商法などと云うのはどちらかと言えば瑣末な問題だろうと思う(当事者達にとってみれば大変な問題かも知れないが)。
本当に怖い統一教会の実態 〜 ラテンアメリカでの暗躍
★仙台市当局がベラルーシのミンスクとの姉妹都市交流を停止し、市民達がそれに抗議しなかったのは、自ら学ぶ機会を逸した愚行だと私は思う。
仙台市民は平和へのチャンスをむざむざドブに捨てた
グローバル・リサーチの数多の寄稿者達の中でも米大統領選に立候補したことも有ると云う異色のアジア通、エマニュエル・パストライヒ氏の記事。AI翻訳の様だが日本語版、英語版、韓国/朝鮮語版、中国語版を出すと云う念の入れっぷり。安倍晋三は十分にグローバリスト的ではなかったのでグローバリスト達によって暗殺されたのだ、と云う解釈らしいが、まぁ同時期にボリス・ジョンソンが辞任したりマクロンが起訴されたりした件を考えると、確かに偶然だろうか?と疑いたくもなる。何か色々と誤解しているのではないかと思う記事ではあるが、英語版は人気が有る様なので紹介してみた。
グローバリストが一線を越えた時: 安倍晋三の暗殺
When the Globalists Crossed the Rubicon: The Assassination of Shinzo Abe
‘아베 신조’ 전 일본총리 암살 “암살자는 따로 있었다?”…사건의 진상
全球主义者孤注一掷之时——安倍遇刺事件
★日本人は「大日本帝国主力部隊関東軍は共産党陣営=反ファシズム陣営に負けた」と云う認識が無さ過ぎでは?
1945/08/09のソ連の満州作戦についての駐日ロシア連邦大使館の呟き
★米軍の原発投下は日本を降伏させる為ではなくソ連に対する宣戦布告だった。加害者たる米帝の戦争屋オバマに感激して、原爆投下の本当の標的だった旧ソ連諸国にそっぽを向くとか、日本の自称反戦主義者達の言動は丸っ切り意味不明。これは彼等が当時の戦略的状況を全くロジカルに理解出来ていないことを示唆している。
何故ヒロシマとナガサキは焼き尽くされたのか(要点)
★読んで字の如しの2022/08/06の私のエッセイ。
「ノーモア・ヒロシマ」の偽善にはいい加減うんざりしている
安倍暗殺で脚光を浴びている(と云うか肝心な部分が脚光を浴びないようにスピンが行われている)統一教会については、トランプを支持する米帝の福音派なんかと同じで、「宗教団体」と云う括りで捉えるよりも、西側自由民主主義ナチ陣営に広がる様々な反共団体のひとつと捉えた方が、今の状況には適切なのではないかと思う。

戦後政治の舞台裏シリーズが表に出ているの巻
櫻井ジャーナルさんも統一教会と今のウクライナ情勢との関連性を指摘しているが、つまりは戦後一応あからさまに表舞台には出ないよう気を付けていた反共ファシスト陣営が、今やポロポロ顔を出して、公然と反ロシア、反中国同盟運動を立ち上げようとしていると云うことだ。
安倍晋三と統一教会の歴史はウクライナのネオ・ナチにつながる
残念ながら所謂「護憲派(憲法9条を護持すれば日本は平和でいられると信じている、日米地位協定や指揮権密約等の問題について見ないフリをしている人々)」を含む日本人の大多数は、日本がアメリカ帝国の軍事的覇権の一翼を支えていて、世界全体から見れば間違い無く加害者サイドに居ると云う現実が見えていない。だからロシアだの中国だのDPRKだのが脅威だとか政治家やマスコミに煽られれば言われるがままに恐怖心を募らせる。少なくとも安全保障面については自国が主権を喪失した属国であると云う苦い現実に向き合わなければ、右も左も関係無く、没落する帝国の凶行に巻き込まれて行くことになる。
米国の戦略に従って戦争の準備を進めてきた日本にとっての正念場が近づいている
安倍晋三の暗殺が成功したのは、どうも警備の不作為が一因な様だ(そもそも警備が超手薄で、最初の発砲音がしても誰も安倍を庇おうとしていない)。これが怠慢による失態だとしたらえらいことだし、意図的な不作為だったとしたらそれはそれで更にえらいことだ。まぁ原発の警備すらガバガバな平和ボケし切った国なので、100%油断していただけだったとしても全く驚かないが。

安倍元総理、銃で撃たれて死亡
安倍晋三暗殺の瞬間のこの映像はTwitterの視聴制限が掛かっていてアカウントをロックされている私だと見られなかったのだけれども、制限の無い投稿を見付けた。普通は仮にも政府要人にこんな場所で演説させたりはしない。SPの数も少ないし完全に出遅れている。
HYGGE Japan🇩🇰🇯🇵 @HyggeJapan
★安倍晋三暗殺についての日本人の反応についてのエッセイ。今回は一寸お行儀が悪くて挑発的。
安倍晋三の暗殺はいけないことって本当ですか?
コリブコ氏の論説。岸田文雄首相は歴代日本首相と同じく第二次世界大戦など起こらなかったフリを続け、「中国封じ込め」の為に中国を悪魔化する嘘八百を並べ立てて自国を再軍備の方向に向かわせ、凋落しつつある米帝がアジアを不安定化する為の駒として地域に新冷戦構造を構築しようとしている。まぁはっきり言って、完全に歴史の間違った側に立っている。
Japan Just Outlined Its Unofficial Remilitarization Plans
環球時報の社説。「東アジアは中国、ロシア、朝鮮民主主義人民共和国によって脅かされてはいないが、日本によって益々脅かされている」。
日本人の圧倒的大多数に欠けているのはこの自分達が加害者サイドに居ると云う自覚だ。彼等は国内でしか通用しない馬鹿げた帝国主義的プロパガンダに昼も夜も曝されて洗脳されているので、悪いのは他国の方だと心底信じ切っている。
Is Japan reverting to its fascist ways that threaten East Asia?
コリブコ氏の論説。日本の岸田首相は宗主国様の言いなりになって、日本を「アジアのポーランド」にするべく、ロシアが核兵器を使用する可能性について懸念を表明しているが、そもそも(日本を降伏させる為であるなら全く必要の無かった)二発の原爆を広島と長崎に落としたのはアメリカ帝国だ。
そしてその時仮想敵国とされていたのはソ連なので、過去が見えないことと現在が見えないことはリンクしている。
Japan Should Stop Exploiting Hiroshima & Nagasaki To Fearmonger About Russian Nukes
2022/03/25、文化労働者の日のプーチン露大統領の演説より。
「日本が毎年8月に広島と長崎に原爆を投下した犠牲者を記念する時、彼等は誰が爆弾を自分達の都市に投下したかについて恥ずかしそうに黙っているか、一部の抽象的な同盟国がそれをやったとか云う呆れ果てたナンセンスを書いています。これは彼等の教科書に書いてあることです。彼等は第二次世界大戦の終わりに正当化不能の恐ろしい虐殺を犯したのは米国であったという事実について、単に触れたくないのです。彼等は皮肉にもこの真実をも「キャンセル」することに決めました。」
そこらの「普通の」日本人よりプーチン氏の方が日本の現状を正しく理解している。
Meeting with winners of 2021 Presidential Prize for young cultural professionals and for writing and art for children and young people
★故アンドレ・ヴルチェク氏による日本評からの抜粋。思考停止して衰退に向かうだけの属国の現実を見詰めつつも、愛を持ち続けた勇敢な Comrade の遺した言葉だ。
誰が安倍晋三を引き継ごうと日本の緩慢な衰退とアメリカ従属は続く可能性が高い(抜粋)
★東大資料編纂室のThorsten J. Pattberg博士の痛快な日本評からの抜粋。
日本:東大からドイツ人博士の短い講義(抜粋)
2022/04/08、日本の公安調査庁はウクライナのネオナチのアゾフ大隊のテロリスト認定を撤回。「ウクライナにネオナチは存在しません」と云う西側の公式プロパガンダを踏襲するつもりらしい。国連のナチ非難決議でも棄権している日本は益々「ナチにNOと言わない国」になりつつある。

「国際テロリズム要覧2021」中の「アゾフ大隊」に関する記載の削除について
Japan the Toothless Tigerの著者デクラン・ヘイズ氏の論説。日本はガラスの顎を持った牙の無いアジアの虎。問題は韓国や台湾と共に経済発展を犠牲にしてアメリカ帝国の軍事的覇権に奉仕していること。第7艦隊は所詮中国のミサイル技術には敵わないので米軍の存在は益々実体の伴わないものになるだろうが、日本には自律的な兵器産業は存在せず、独立主権国家として責任有る態度で行動する心構えも持ち合わせていない。自主外交の声を育てなければ、第7艦隊が真珠湾に戻った時、中国の一帯一路構想と一体どうやって向き合うのか?
High Noon for Japan, Asia’s Toothless Tiger
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