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シリア

2023/05/19、アラブ連盟復帰に際してのシリアのアサド大統領のスピーチ。医師らしく「病気の症状ではなく原因に取り組まなくてはならない」と云う喩えで、外国勢力(つまり西洋)の介入無しに、アラブの問題はアラブで解決しなければならないことを訴えている。この声明の前に"Assad must go!(アサドは退陣すべき)"と連呼する、主にワシントン界隈の連中の映像が紹介されているが、余りに当たり前のことなのだが、或る国の政治指導者が誰であるべきかについて、他国の政治家達が口を出すのは内政干渉であり、国際法違反だ。その違法行為を堂々をやってのけるのが西洋諸国の連中だ。白昼堂々とやれば正当化されると云うものではない。
The 'Assad must go' show - by Syriana Analysis


★クレイドルのラドワン ・モルタダ氏の記事の抄訳と補足。2023年4月の、レバノンのシリア難民強制送還問題を巡る状況。米国の内政干渉か?
シリア難民追放:米国が支援するレバノンの陸軍長官を権力の座に就かせる為の策略か?(抄訳と補足)

★トルコが川の水を兵器化したことによってシリアとイラクで引き起こされている水危機を巡る2023年4月時点での状況について、クレイドルの記事の抄訳と補足。
水の安全保障がシリアとトルコの会談の主役に(抄訳と補足)

★中東情勢は急速に動いている。2011年以来地域内で殆ど孤立状態だったシリアが、今や主要な敵と和解している。イランとサウジの和解は地域全体にかなり大きな影響を与えた様だ。
アラブ諸国はシリアからの外国軍の撤退を要求(要点と補足)

リチャード・ブラック元大佐が、2011年以来のシリア「内戦」の真相について、赤裸々に語っている。マスコミが言っていることは何もかも嘘で、米軍はテロ退治に行っている訳ではなく、アル=カイダ等のテロ組織を支援して、それを口実として長年計画されて来たシリア侵略を実行している。アサドは独裁者どころか正式に選挙で選ばれたかなり開明的な指導者で、自国民を殺してなどおらず、侵略戦争前のシリアでの生活はかなり良い方だったが、今では米軍が石油と農産物を盗んでいる為、シリア人は凍えて飢えている。経済封鎖は更に残虐な攻撃で、人々は復興に向けて働きたがっているが、米国が邪魔をするので生き残るのが精一杯———何度も言っているが、本気で戦争に反対したいなら先ず戦争プロパガンダの嘘を見抜かなければならない。
You‘re LIED TO about Syria! | Col. Richard Black revealed the truth of Syrian crisis


ドナルド・トランプ、2015年の発言。イラクのフセインやリビアのカダフィは「ナイス・ガイ」ではなかったが、彼等を倒してどうなった? 人権状況は遙かに悪化し、両国は国として消滅し、今やテロリストの温床だ。ヒラリーやオバマはシリアでISISと言われている何処の馬の骨とも分からない連中を支援して今まだアサドを倒そうとしているが、そんなことをするより自国を立て直すことに集中すべきだ。———こう云う点は非常にまともで、この点が支持されるのは不思議なことではない。そしてだからこそトランプは主流のメディアからは罵倒されることになる。
Donald Trump: World better with Hussein, Gadhafi in power (2015)


藤永茂さんが「シリアのIS(ISIS)は米国の傭兵である」と云う点に気が付いた経緯を述べた記事。「嘘に気が付いたぜ!真相はこうだ!」と言って結論だけを提示するより、「私は何故その嘘に気が付いたのか」と云うプロセスを示してくれた方が、後続の者にとっては参考になるので有難い。見習いたい。
ラッカの戦いから何を読み取るか

★ブライアン・バーレティック氏による解説。2011年から続いて来た米国のシリア侵略戦争は、政治的にも軍事的にも限界に近付いている。
シリアで業火に焼かれる米軍:違法な占領は危険な段階に突入(要点と補足)

米軍は2015年2月に2度、シリアの燃料タンカーの護送船団に対して劣化ウラン弾を何千発も使用している。2015年初めには米軍はシリアで劣化ウラン弾を使用しておらず、今後も使用しないと明言していたので、明らかな約束破りだ。劣化ウラン弾は国際法上明確に禁止されている訳ではないが、健康や環境に与える悪影響から度々非難されている。
Why did US use Depleted Uranium weapons in Syria? (2015)

★2015年のシャルリ・エブド襲撃事件を取り巻く状況はシリアを標的とした偽旗作戦の可能性を疑わせるものだ。
パリとヴォルノヴァハ:NATOテロリズムの野蛮な顔(要点と補足)

★チョスドフスキー氏の記事の要点と補足。オバマの「対テロ作戦(2014〜17年)を「第三次イラク戦争」と位置付け、その真相を暴いている。イラクの「モスル解放」はシリア侵略を強化する為だった。
イラクの計画された破壊と政治的分裂。オバマが始めた「米国の第三次対イラク戦争」(要点と補足)

★シリア「内戦」の嘘を暴いた良著のレビュー。
現代世界を生き抜きたいなら、先ずは巨大な嘘を見抜こう

★大地震前のシリアの人々の生活は、西洋諸国の制裁の所為で既に生き地獄だった。
国連専門家:「言語道断の」西洋諸国の制裁はシリアを「窒息」させており、恐らくは人道に対する罪だ(要点)

【推奨】ヴァネッサ・ビーリィ氏による良記事。1946年にシリアがフランスの委任統治から脱してから2012年に西洋諸国のシリアに対するハイブリッド侵略戦争が激化するまで、シリアの主権と民主主義に対する新植民地主義勢力の執拗なレジームチェンジ工作を包括的に解説している。2011年に始まる所謂「シリア内戦」と呼ばれるものは、中東に独立主権国家を望まない新植民地主義勢力が仕掛けた嘘の戦争だが、シリアを自分達の意の儘に操ろうとする様々な工作は、それ以前から75年間も続けられて来た。西洋の自称自由民主主義陣営なるものは、正に自由と民主主義の宿敵であることがよく解る。
75 Years & Counting: A History of Western Regime Change in Syria Part I

★米帝の違法で非人道的な制裁によって、シリアの人々が今具体的にどの様な生活を強いられているのか、ダマスカスに住むヴァネッサ・ビーリィ氏のレポート。
制裁は人を殺すーシリアの生活は生き地獄になった

★2022年11月のトルコによるシリア空爆について、元インド外務省の外交官、M.K.バドラクマール氏の解説。
米国とトルコの瀬戸際外交は後戻り出来ない訳ではない(要点)

【推奨】2022/11/21のシリアのファイサル・メクダッド外相のインタビューは、シリア政府が10年間の「内戦」、アラブの春、ウクライナ紛争等についてどう見ているかを端的に知るのに適している。当然、西側/西洋が主張する物語とは180度違った話が語られている。シリア情勢について、単に「独裁者」を非難するのではなく、真剣に真実を理解したい人にお勧め。
Exclusive | India stood with us in difficult times: Syrian foreign minister Fayssal Mekdad

★アンドリュー・コリブコ氏の記事。2022/11/21、シリアのファイサル・メクダッド外相のインタビューより、幾つかのポイント。
シリア外相は、インドが今や世界的な大国と見做されるべき理由を説明した(要点)

2022/10/25の国連人道支援局の発表では、シリアは2011年以来最悪の経済危機を迎えている。シリア人は3年前に購入出来た食料の15%しか買えていない。悪化が予想される水不足は収穫に影響を与え、食料価格は上昇して食料不安が急増し栄養失調率が上昇している。また13年振りにコレラが発生し、患者数は推定24,000人以上で、少なくとも80人の死者が出ている。また北部での民間人殺害も続いている。冬の到来を前にして、戦争の外交的解決を求める努力は停止している。
Violence and an economic crisis threatens Syria, UN warns

★クレイドルの記事。米軍がシリアから産出される石油の80%以上を強奪してイラクに送っているいることは既に十分に文書化されているが、この記事ではイラクのクルディスタン地域の共謀に焦点を当てている。
独占:シリアからイラクへ、盗まれた石油の流れを追う(要点)

米軍がシリアから強奪してイラクに送っている石油(1日当たり66.000バレル)は、シリアの石油産出量にとっては82%だが、米帝の石油産出量にとっては0.56%に過ぎない。だから連中は石油そのものに困って犯行を重ねている訳ではない。中東に於ける巨大な軍事冒険主義を支える為に石油が必要だと云うのも勿論有るが、米帝が支援するシリア民主軍(SDF)もまた、アサド政権打倒の為の戦いに石油を必要としている。シリアからの石油の強奪はシリアの人々の生活を極めて困難にしているので、米軍の違法な「対テロ戦争」と合わせて、これは間違い無く重大な人権侵害だ。
Untangling the controversy around alleged U.S. theft of Syrian oil - Facts Tell


中国CGTNによる、駐中シリア大使ムハンマド・ハサネイン・ハッダームのインタビュー。自国の状況についてははっきり「ISISは西側から送られて来る」と明言し、新疆自治区についても、西側大手メディアが伝える新疆の様子と実際に自分の目で見た現実が全く違うと断言している。いい加減西側の白人連中の嘘なんか放っておいて、お互い多民族共生の立派な歴史と伝統を持った国なのだから、互いに協力して行きましょうと云う態度が透けて見える。それだけ復興して自信が持てて来ていると云うことなのだろう。良いことだ。西側市民の大多数が有りもしない民主主義の妄想に耽溺している間に、世界の非帝国主義勢力はどんどん歴史を前に進めて行く。
The Point: Exclusive interview with Syrian ambassador to China


★西側大手メディアが「シリア内戦」と呼ぶものについての、シリアに住むシリア人の証言。日本語環境ではこの種の情報に触れるのは、自分から網を張っていない限り極めて困難だ。
私はシリアに住むシリア人です。「それは決して革命でも内戦でもありませんでした。テロリスト達はあなた方の政府によって派遣されています。」(抜粋)

★シリアに於ける米軍の石油強奪について、クレイドルの記事。
ワシントンは、シリアの1日当たりの石油生産量の80%以上を盗んでいる(要点)

世界中で食糧危機が叫ばれる中、米帝による経済制裁が食糧危機を悪化させているシリアでは、以前としてシリア北東部に違法に駐留している米軍による小麦の強奪が続いており、一度につき数十台のトラックのコンボイが小麦を乗せてイラクへ向かっている。石油派生物(燃料)の強奪も続いており、2022/05/14には70隻もの石油タンカーがイラク入りしている。

US occupation troops steal wheat from Syria to send to Iraq

★シリアとドンバス両共和国との友好関係について、ドンバス・インサイダーの記事。
シリアはDPRとLPRの承認手続きを正式に開始(要点)

ロシアメディアのRTによる、シリアのアサド大統領のインタビュー。有難いことに青山弘之氏が代表を務める「シリア・アラブの春顛末記」によって全文日本語に翻訳済み。自国のことや国際情勢のことについて、西側の政治指導者には到底不可能な深い切り込み方をしており、相変わらず非常に理知的で理路整然とした話し方をする人だと云う印象を受ける。アサド氏に限らず、西側大手メディアによって悪魔化されている人物達に関しては、こうして出来るだけ検閲・編集されていないノーカットの発言を自分の目と耳で確認してみると、随分印象が違って来るのではないかと思う(それと同時に、西側大手メディアの報道がどれだけ嘘や偏見に塗れているかも見えて来ると思う)。
アサド大統領がRTのインタビューに応じる:「ロシアとシリアに対する西側諸国の制裁は覇権主義、植民地主義、傲慢さという同じ発想に基づいている」(2022年6月9日)

 このインタビュー記事の存在については藤永茂氏のブログで知った。付して感謝します。
シリアの大統領バシャール・アル・アサドの品定めをして下さい

プーチン露大統領はベラルーシのルカシェンコ大統領との会談で、「シリアでアサド政権が化学兵器を使用したと騒がれた。ブチャも同じようなフェイクだ」と発言。シリア情勢をフォローして来た人なら誰だって直ぐ両者の類似に気が付く。「ウクライナ軍が自国民を攻撃するなど有る筈が無い」と主張している人達は、NATOの傭兵達が既に似た様な前例を幾つも作っていることを御存知無いのだ。
プーチン大統領:「ブチャの事件は、シリアでアサド政権が化学兵器を使用したと騒がれた時と同じようなフェイクだ」(2022年4月12日)

【推奨】2022/03/17のシリアのアサド大統領の演説(全文)。日本人を含め西側市民はこうした他者の真摯な声について無知過ぎる。帝国主義的な政府やマスコミによって認知的な檻の中に閉じ込められていて、被害者の声が耳に入っていない。だから簡単に他国を差別出来るし、しかもそのことに気が付いていない。
アサド大統領が「教師の日」に合わせて演説:「ウクライナでの戦争で人道という西側の仮面は剥ぎ取られた」(2022年3月17日)

2022/03/17のシリアのアサド大統領の演説(抜粋)。
 「ウクライナ戦争が始まり、西側は残った仮面を一度で剥ぎ取られてしまった。」
 西側での知覚管理は大成功を収めているが、被害者側からしてみれば自由と民主主義と人道を掲げる西側諸国の偽善は明らかだ。
プーチンを戦争犯罪人として裁判にかける!?

関連スレッド。
 2023/02/06のトルコ・シリア・レバノンの大地震

Twitterで私のシリア関連のスレッド。
川流桃桜@UnmasktheEmpire @kawamomotwitt
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欧米の温暖化対策は石油利益独占目的

 なるほど。

 欧米が温暖化対策で石油を使うなと吹聴している理由は、自分達は世界の石油を独占しておき、石油のない国に高額に売りつけるのが目的の一つなんですね。

 人には石油を使うなと言っておいて、自分らは石油を大量に確保して、最終的には高額で売りつける。外道ですが典型的なアメリカの商売ですね。
 レギンス。スパッツなどの圧力型のズボンが日本を席巻し、子どもにまで使用されています。
 さらにアメリカは、腹部を締め付けるコルセットをも販売しています。
 この理由はまず間違いなく、コロナ太りです。
 コロナによって運動不足で太った。対策は運動をしましょうですが、これでは金にならない。で、下肢の加圧で血流障害を起こさせ、筋肉と脂肪を萎縮させる、これがレギンスとスパッツです。
 血流障害は証明されており、子どもに履かせると足が成長障害を起こして短足になる上、内臓の血流も障害されます。コルセットも然り。
 
 ココシャネル以前は、ヨーロッパは女性の腹を締め付けるコルセットで流産、冷え性、呼吸障害、血圧調節障害、生理痛を悪化させていました。
 これを解放したのがシャネルですが、アメリカ人は狡猾で腹黒いですから、健康被害を知った上で、第二のコルセット、第二の纏足をもたらすレギンス、スパッツを売り続け、今の日本にはゆったりした子供用のズボンがほとんどなくなっています。
 
プロフィール

川流桃桜

Author:川流桃桜
一介の反帝国主義者。
2022年3月に検閲を受けてTwitterとFBのアカウントを停止された為、それ以降は情報発信の拠点をブログに変更。基本はテーマ毎のオープンスレッド形式。検閲によって検索ではヒットし難くなっているので、気に入った記事や発言が有れば拡散して頂けると助かります。
全体像が知りたい場合は「カテゴリ」の「テーマ別スレッド一覧」を参照。

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