スーダン
★アンドリュー・コリブコ氏の分析の抄訳。最近とんと報じられなくなったスーダン紛争は今どうなっているのか?
スーダンの近隣諸国は、分断統治の為の代理戦争を戦うことには関心が無いと示唆した(抄訳)
★2023/06/08、チャドに不法に侵入していた仏軍兵士達が、チャド-スーダン国境で逮捕された。未確認情報だが、これは隣国スーダンの紛争に関係しているかも知れない。
チャド軍は許可無く侵入したフランス軍兵士達をチャド-スーダン国境で逮捕した(要点)
★スーダンのバイオラボと米国のビッグファーマについての繋がりについての興味深い投稿を見付けたので紹介してみる。米国のビッグファーマはスーダンで荒稼ぎをしている。
スーダンのバイオラボと米国のビッグファーマの知られざる繋がり
★スーダン紛争後の初の協議に関するアンドリュー・コリブコ氏の分析。この紛争に於ける米国の立ち位置を確認している。
新たに開始されたサウジと米国のスーダン和平プロセスから導かれる5つの結論(抄訳)
★スーダンとその周辺の地政学的状況についてのマシュー・エレット氏の解説から、一部の要点を抜き出して補足してみた。地域全体が西洋の軛から脱し、統合と開発に向けて動いている。
スーダン:東と西の間の新たな地政学的戦場?(抜粋と補足)
CIAのフロント組織であるNEDがスーダンに「民主主義を広める」為に注ぎ込んだ2021年分の予算の概要。少なくとも13の組織が資金提供を受けていたことが判る。
SUDAN 2021
★2021/10/25の軍事クーデター後のスーダンで合意された政治的枠組みについて書かれた記事から、米国の役割を記した部分を抜粋してみた。2023年4月の軍事衝突の火種を蒔いておいたのは米国だ。
スーダンに枠組みを課す上での米国の役割(抜粋)
★アフリカの角情勢を得意とする独立ジャーナリスト、トーマス・マウンテン氏による2023年スーダン危機の解説を基に現状を纏めてみた。スーダンで起きていることを理解したいなら、アフリカの角全体の状況を押さえておく必要が有る。
スーダンの決着:ブルハーン将軍はスーダンに於けるCIAの手下だとトーマス・マウンテンは語る(要点を再構成)
★2023年のスーダン危機の背景について、初心者向けの解説。
2023年スーダン危機の解説:軍事紛争(要点と補足)
スーダンの迅速支援部隊(RSF)を率いるダガロ将軍(通称ヘメディ)は、2019年のクーデターでアル=バシール大統領を追放した後、抗議者達を解散させる為に暴力に訴えることを拒否した。
The Checkered Past of Sudan’s Hemedti
23/04/27のBBC報道に拠れば、「ドイツの上級政治筋」は、英国軍は英国大使館職員を避難させる為にスーダン軍の許可無しに飛行場の滑走路に着陸した為、ドイツ側の避難作戦が半日遅れたと語っている。英国国防省は「全くのナンセンスだ。許可は取った」と全否定した。どちらの言い分が正しいのかは不明。
Sudan crisis: UK accused of delaying German evacuation efforts
★スーダンの「ディープステート」戦争は長年の米国の介入の結果であったとするアンドリュー・コリブコ氏の分析の要点と補足。
ロシアは正しい:海外からの「政治工学」がスーダン危機に責任を負っている(要点)
ロシアのラブロフ外相は2023年2月にスーダンを2日間訪れているが、その際の説明では、スーダンとその隣国の中央アフリカ共和国(CAR)に駐留しているワグナー・グループについて、「地元の反乱軍と戦っている」、「テロとの戦いに取り組んでいる」と述べている。
Russian foreign minister blasts western powers and defends Wagner Group in Sudan
2023/04/25、国連当局者はスーダン紛争の一方の当事者(どちらの側なのかについては触れていない)が、生物学的物質を保管している首都ハルツームの国立保健研究所を掌握し、技術者達を追い出したと述べ、技術者の追放と停電は、「医療目的で研究室に保管されている生物材料を適切に管理すること」が出来なくなることを意味すると警告した。ラボにはポリオや麻疹やコレラの分離株が保管されているらしい。
WHO says ‘huge biological risk’ after Sudan fighters occupy lab
★「スーダンの内戦に於て、ロシアはRSFを支援している」と云う報道を巡る複雑な地政学的状況についてのアンドリュー・コリブコ氏の分析。
米国がスーダンの「ディープステート」戦争の責任をロシアになすりつけようとしている理由を説明しよう(要点)
リチャード・メドハースト氏の解説。2023/02/11、スーダンの与党軍(SAFとRFS)は、紅海にロシアの海軍基地を建設する合意の見直しを完了した。後は文民政府への移行が完了して議会の承認が済めば、協定が発行する予定だった。ところがSAFとRFSの間で権力闘争が起きて、文民政府への移行は無期限に延期されることになった。常識的に考えて、この展開で最も得をするのは誰か?
IN FULL DETAIL: Situation in Sudan EXPLAINED
★スーダンの紛争を巡る地政学的状況についてのアンドリュー・コリブコ氏の分析の要点。
スーダンの「ディープステート」戦争は、長引けば広範囲に地政学的な影響を与える可能性が有る(要点)
★エジプト、スーダン、エチオピアの関係についてのコリブコ氏の分析。
エジプトとその代理勢力TPLFは、エチオピアとスーダンの分割統治を企んでいる(要点)
★スーダンの2018年の12月革命以降の動きをざっと振り返る記事の要点。
スーダンの12月革命が5年目に入る中、反クーデター政権デモで更に数百人が負傷(要点)
国連発表ではスーダンの青ナイル地域で民族衝突が再燃し、7月以降に何度か激化したコミュニティ間の衝突により、少なくとも359人が死亡、469人が負傷、97,000人以上が避難、そして大規模な物的損害が発生した。ソーシャルメディアや民族集会がヘイトスピーチや憎悪を扇動し、報復攻撃が繰り返されているが、国連は関連諸企業に対して、「扇動と憎悪の拡散を止める」為に利用可能なすべてのツールを利用することを求めている。
Resurgence of ethnic clashes in Sudan’s Blue Nile region
コリブコ氏の記事。エチオピアの情報源から、西側諸国はエチオピアに対してハイブリッド・テロ戦争を仕掛けており、その為の代理勢力としてスーダンを利用していることは以前から知られていたのだが、2022/10/08のNYタイムズの報道に拠ると、EUのアフリカの角特使アネット・ウェーバーは秘密会談について記した文書の中で、スーダンがエチオピアのテロ組織、ティグレ人民解放戦線(TPLF)の武装化を支援していることを認めている。正確には「スーダンはティグライへの武器を運ぶ飛行機の『経路』になった」と云う短い一文が挿まれている。
The EU’s Horn Of Africa Envoy Reportedly Admitted That Sudan Helps Arm The TPLF
NYタイムズの元記事。
After Secret U.S. Talks Fail, a Hidden War in Africa Rapidly Escalates
★コリブコ氏の解説の要点。スーダンに対する米帝の偽善性と、スーダンとロシアとの軍事協力の重要性を指摘している。
スーダンに対するアメリカの新帝国主義的圧力は、アフリカに対する真の意図を暴露する(要点)
2020/11/07に「自由と変化の為の勢力(Forces for Freedom and Change/FFC)」を脱退した、スーダン共産党(SCP)は、2022年7月下旬、続く軍政権の弾圧に対して同盟が優柔不断であるとの認識を発表し、新たな同盟「根本的な変化の為の勢力(Forces for Radical Change/FRC)」を立ち上げ。新同盟には様々な大衆組織や労働組合が含まれ、軍事組織の政治への干渉を断固として拒否する姿勢を打ち出すと共に、文民政権の樹立と、経済的低開発への終止符、外国の帝国主義的利益への依存を止めて真の独立の獲得を要求している。
Sudanese Communist Party Forms a New Alliance Committed to Ending Military Rule
スーダンでは2021年1月の軍事クーデター以降、治安が急速に悪化している。青ナイル州では部族紛争を防ぐと云う名目で配備されているスーダン国軍(SAF)は、共産党が中心となった平和的な抵抗運動に対して暴力的な弾圧を加えており、公式の数字では2022/07/20までに殺害された市民は105人に上っている。ハウサ族とフンジ族の対立を煽っているのは、ジュバ協定の後青ナイルの支配権を与えられたスーダン人民解放運動北部(SPLM-N)の指導者マリク・アガーで、ハウサ族を重用しているが、彼等が使っている武器の供給源はダルフールで大量虐殺を行って数百万人を土地から追い出した民兵組織、迅速支援部隊(RSF) であると言われている。帝国主義勢力(最先端に居るのは米帝とサウジ)は既に十分に引き裂かれたこの国を更に分割しようとしており、これと利益を同じくする武装グループ達も居る。スーダンは国家崩壊の危機に瀕している。

Blood-Letting in the Blue Nile: ‘Tribal Wars’ Triggered for the Survival of Sudan’s Military Junta
スーダンでは2021/10/25の軍事クーデター以降、少なくとも87人の若い抗議者が殺害され、3,300人以上が負傷したが、欧米や国連は「交渉」による「市民主導の暫定政府の回復」を呼び掛け。抵抗委員会は交渉・妥協・軍との提携を拒否している。
Sudanese Resistance Committees Reject UN Calls to Negotiate with Coup Leaders
米帝がUSAIDやNEDを通じて原油に恵まれたスーダンに数十年に亘ってソフトパワーによる介入を行い、南スーダンを分離させて人道的危機を引き起こして来た経緯を解説した記事。
How US meddling split Sudan, creating an oil republic drowning in poverty and conflict
国際金融資本やワシントンやイスラエルと繋がりの深いスーダンのハムドック首相は2021/10/25に辞任し、11/21に再任。それ以降何十万もの人々が連日抗議を行なっているが、軍政権は沈黙を続けている。既に70人以上が治安部隊によって殺害された。
Washington’s Intrusion in the Republic of Sudan, “Seeks to Maintain Hegemony in Region”
スーダンでは「イスラエルとの関係正常化」なる茶番に反対する署名運動が展開中。100万人を目標にしている。
(イランメディアに対する検閲強化の為現在は閲覧困難。)
Nat'l Campaign in Sudan to Gather 1mln Signatures in Opposition to ...
「イスラエルとの関係正常化」の圧力に屈したスーダンは、1998年にタンザニアとケニアで起こった、米大使館爆破事件(当時大使達は不在で無事)の賠償として3億ドル以上を支払うことに合意。事件はアル=カイダが起こしたとされ、スーダンの関与を示す証拠は無いのだが。
Sudan “Normalizes” Relations with Israel? Trump “Arranged the Deal”
1956年以降の、西側新植民地主義勢力によるスーダンの「バルカン化」を解説した記事。天然資源が豊富で地政学的にも重要な位置に在ったことがスーダンの不幸の源。スーダンを支配する為のハイブリッド戦争は今も進行中。
Balkanization and Hybrid Warfare Against Sudan
関連スレッド。
スーダンのジェノサイド(2003〜09年)の真相
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★2023/06/08、チャドに不法に侵入していた仏軍兵士達が、チャド-スーダン国境で逮捕された。未確認情報だが、これは隣国スーダンの紛争に関係しているかも知れない。
チャド軍は許可無く侵入したフランス軍兵士達をチャド-スーダン国境で逮捕した(要点)
★スーダンのバイオラボと米国のビッグファーマについての繋がりについての興味深い投稿を見付けたので紹介してみる。米国のビッグファーマはスーダンで荒稼ぎをしている。
スーダンのバイオラボと米国のビッグファーマの知られざる繋がり
★スーダン紛争後の初の協議に関するアンドリュー・コリブコ氏の分析。この紛争に於ける米国の立ち位置を確認している。
新たに開始されたサウジと米国のスーダン和平プロセスから導かれる5つの結論(抄訳)
★スーダンとその周辺の地政学的状況についてのマシュー・エレット氏の解説から、一部の要点を抜き出して補足してみた。地域全体が西洋の軛から脱し、統合と開発に向けて動いている。
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SUDAN 2021
★2021/10/25の軍事クーデター後のスーダンで合意された政治的枠組みについて書かれた記事から、米国の役割を記した部分を抜粋してみた。2023年4月の軍事衝突の火種を蒔いておいたのは米国だ。
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★アフリカの角情勢を得意とする独立ジャーナリスト、トーマス・マウンテン氏による2023年スーダン危機の解説を基に現状を纏めてみた。スーダンで起きていることを理解したいなら、アフリカの角全体の状況を押さえておく必要が有る。
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★2023年のスーダン危機の背景について、初心者向けの解説。
2023年スーダン危機の解説:軍事紛争(要点と補足)
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23/04/27のBBC報道に拠れば、「ドイツの上級政治筋」は、英国軍は英国大使館職員を避難させる為にスーダン軍の許可無しに飛行場の滑走路に着陸した為、ドイツ側の避難作戦が半日遅れたと語っている。英国国防省は「全くのナンセンスだ。許可は取った」と全否定した。どちらの言い分が正しいのかは不明。
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★スーダンの「ディープステート」戦争は長年の米国の介入の結果であったとするアンドリュー・コリブコ氏の分析の要点と補足。
ロシアは正しい:海外からの「政治工学」がスーダン危機に責任を負っている(要点)
ロシアのラブロフ外相は2023年2月にスーダンを2日間訪れているが、その際の説明では、スーダンとその隣国の中央アフリカ共和国(CAR)に駐留しているワグナー・グループについて、「地元の反乱軍と戦っている」、「テロとの戦いに取り組んでいる」と述べている。
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2023/04/25、国連当局者はスーダン紛争の一方の当事者(どちらの側なのかについては触れていない)が、生物学的物質を保管している首都ハルツームの国立保健研究所を掌握し、技術者達を追い出したと述べ、技術者の追放と停電は、「医療目的で研究室に保管されている生物材料を適切に管理すること」が出来なくなることを意味すると警告した。ラボにはポリオや麻疹やコレラの分離株が保管されているらしい。
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★「スーダンの内戦に於て、ロシアはRSFを支援している」と云う報道を巡る複雑な地政学的状況についてのアンドリュー・コリブコ氏の分析。
米国がスーダンの「ディープステート」戦争の責任をロシアになすりつけようとしている理由を説明しよう(要点)
リチャード・メドハースト氏の解説。2023/02/11、スーダンの与党軍(SAFとRFS)は、紅海にロシアの海軍基地を建設する合意の見直しを完了した。後は文民政府への移行が完了して議会の承認が済めば、協定が発行する予定だった。ところがSAFとRFSの間で権力闘争が起きて、文民政府への移行は無期限に延期されることになった。常識的に考えて、この展開で最も得をするのは誰か?
IN FULL DETAIL: Situation in Sudan EXPLAINED
★スーダンの紛争を巡る地政学的状況についてのアンドリュー・コリブコ氏の分析の要点。
スーダンの「ディープステート」戦争は、長引けば広範囲に地政学的な影響を与える可能性が有る(要点)
★エジプト、スーダン、エチオピアの関係についてのコリブコ氏の分析。
エジプトとその代理勢力TPLFは、エチオピアとスーダンの分割統治を企んでいる(要点)
★スーダンの2018年の12月革命以降の動きをざっと振り返る記事の要点。
スーダンの12月革命が5年目に入る中、反クーデター政権デモで更に数百人が負傷(要点)
国連発表ではスーダンの青ナイル地域で民族衝突が再燃し、7月以降に何度か激化したコミュニティ間の衝突により、少なくとも359人が死亡、469人が負傷、97,000人以上が避難、そして大規模な物的損害が発生した。ソーシャルメディアや民族集会がヘイトスピーチや憎悪を扇動し、報復攻撃が繰り返されているが、国連は関連諸企業に対して、「扇動と憎悪の拡散を止める」為に利用可能なすべてのツールを利用することを求めている。
Resurgence of ethnic clashes in Sudan’s Blue Nile region
コリブコ氏の記事。エチオピアの情報源から、西側諸国はエチオピアに対してハイブリッド・テロ戦争を仕掛けており、その為の代理勢力としてスーダンを利用していることは以前から知られていたのだが、2022/10/08のNYタイムズの報道に拠ると、EUのアフリカの角特使アネット・ウェーバーは秘密会談について記した文書の中で、スーダンがエチオピアのテロ組織、ティグレ人民解放戦線(TPLF)の武装化を支援していることを認めている。正確には「スーダンはティグライへの武器を運ぶ飛行機の『経路』になった」と云う短い一文が挿まれている。
The EU’s Horn Of Africa Envoy Reportedly Admitted That Sudan Helps Arm The TPLF
NYタイムズの元記事。
After Secret U.S. Talks Fail, a Hidden War in Africa Rapidly Escalates
★コリブコ氏の解説の要点。スーダンに対する米帝の偽善性と、スーダンとロシアとの軍事協力の重要性を指摘している。
スーダンに対するアメリカの新帝国主義的圧力は、アフリカに対する真の意図を暴露する(要点)
2020/11/07に「自由と変化の為の勢力(Forces for Freedom and Change/FFC)」を脱退した、スーダン共産党(SCP)は、2022年7月下旬、続く軍政権の弾圧に対して同盟が優柔不断であるとの認識を発表し、新たな同盟「根本的な変化の為の勢力(Forces for Radical Change/FRC)」を立ち上げ。新同盟には様々な大衆組織や労働組合が含まれ、軍事組織の政治への干渉を断固として拒否する姿勢を打ち出すと共に、文民政権の樹立と、経済的低開発への終止符、外国の帝国主義的利益への依存を止めて真の独立の獲得を要求している。
Sudanese Communist Party Forms a New Alliance Committed to Ending Military Rule
スーダンでは2021年1月の軍事クーデター以降、治安が急速に悪化している。青ナイル州では部族紛争を防ぐと云う名目で配備されているスーダン国軍(SAF)は、共産党が中心となった平和的な抵抗運動に対して暴力的な弾圧を加えており、公式の数字では2022/07/20までに殺害された市民は105人に上っている。ハウサ族とフンジ族の対立を煽っているのは、ジュバ協定の後青ナイルの支配権を与えられたスーダン人民解放運動北部(SPLM-N)の指導者マリク・アガーで、ハウサ族を重用しているが、彼等が使っている武器の供給源はダルフールで大量虐殺を行って数百万人を土地から追い出した民兵組織、迅速支援部隊(RSF) であると言われている。帝国主義勢力(最先端に居るのは米帝とサウジ)は既に十分に引き裂かれたこの国を更に分割しようとしており、これと利益を同じくする武装グループ達も居る。スーダンは国家崩壊の危機に瀕している。

Blood-Letting in the Blue Nile: ‘Tribal Wars’ Triggered for the Survival of Sudan’s Military Junta
スーダンでは2021/10/25の軍事クーデター以降、少なくとも87人の若い抗議者が殺害され、3,300人以上が負傷したが、欧米や国連は「交渉」による「市民主導の暫定政府の回復」を呼び掛け。抵抗委員会は交渉・妥協・軍との提携を拒否している。
Sudanese Resistance Committees Reject UN Calls to Negotiate with Coup Leaders
米帝がUSAIDやNEDを通じて原油に恵まれたスーダンに数十年に亘ってソフトパワーによる介入を行い、南スーダンを分離させて人道的危機を引き起こして来た経緯を解説した記事。
How US meddling split Sudan, creating an oil republic drowning in poverty and conflict
国際金融資本やワシントンやイスラエルと繋がりの深いスーダンのハムドック首相は2021/10/25に辞任し、11/21に再任。それ以降何十万もの人々が連日抗議を行なっているが、軍政権は沈黙を続けている。既に70人以上が治安部隊によって殺害された。
Washington’s Intrusion in the Republic of Sudan, “Seeks to Maintain Hegemony in Region”
スーダンでは「イスラエルとの関係正常化」なる茶番に反対する署名運動が展開中。100万人を目標にしている。
(イランメディアに対する検閲強化の為現在は閲覧困難。)
Nat'l Campaign in Sudan to Gather 1mln Signatures in Opposition to ...
「イスラエルとの関係正常化」の圧力に屈したスーダンは、1998年にタンザニアとケニアで起こった、米大使館爆破事件(当時大使達は不在で無事)の賠償として3億ドル以上を支払うことに合意。事件はアル=カイダが起こしたとされ、スーダンの関与を示す証拠は無いのだが。
Sudan “Normalizes” Relations with Israel? Trump “Arranged the Deal”
1956年以降の、西側新植民地主義勢力によるスーダンの「バルカン化」を解説した記事。天然資源が豊富で地政学的にも重要な位置に在ったことがスーダンの不幸の源。スーダンを支配する為のハイブリッド戦争は今も進行中。
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