ウィルス還元主義が引き起こす数々のパンデミック詐欺の狂気
Torsten Engelbrecht, Claus Köhnlein, Samantha Bailey, Stefano Scoglio著、Virus Mania 2021年版
COVID-19パンデミック騒動なるものが何十何百もの巨大な嘘の集積体であり、恐らくは史上最大の医療詐欺である件については、早くから様々な代替メディアが熱心に繰り返し取り上げて来たが、中でも「そもそも新型のコロナウィルスなるものの実在は科学的に厳密な意味で証明されていない」と云うテーマに関しては、Off-Guardianが群を抜いている。本書はそこに寄稿している著者達が、医学界が何十年にも亘って、科学的に厳密な意味で病原体の存在や諸症状との因果関係が証明されていない感染症を次々に捏造し、有効性や安全性が証明されていない治療によって莫大な利益を築いて来た事実を明らかにするものである。
2020年の第2版ではCOVID-19に関する1章が付け加えられ、非常に有益な洞察も含まれてはいたものの、全体的には継ぎ接ぎ細工の様な出来で、物足りない部分が多かった。2021年の第3版では更に充実した改訂が為され、COVID-19詐欺の医学的側面についての全体像がより理解し易い様になっている。Off-Guardianの記事を既に読んだ読者であっても、頭を整理する上で得られるものは多いと思うし、見逃していた点や理解が浅かった点について学ぶことも出来るかも知れない。
「コロナで死んだ人は居ない」などと云う衝撃的なフレーズを突然耳にしたなら、大抵の人なら先ずは眉に唾するのが自然だろうと思う。私も「AIDSは詐欺」と云う言説は以前から知ってはいたものの、余りに信じ難い話だったので、長年真剣に勉強せず放置して来た。それを今になって信じる気になったのは、同じ様な手口で更に大規模な詐欺が実際に現実のものとして私達の日常を侵食して来る様になってからだ。今は以前の自分の不見識を恥じると共に、医学界の闇の底知れない深さに唖然とするばかりだ。巨額の軍事費を正当化する為に様々な外敵の脅威が捏造される様に、莫大な公衆衛生対策費を正当化する為に感染症が捏造される………まさか本当にそんなことがと私も思いたいが、そう疑うべき理由が本書には数多く挙げられている。
医学界の腐敗は深刻だ。特に製薬業界は金融や軍事と云った腐り切った他の業界を抜いて、マーケティングやロビー活動の分野に最も熱心な業界である。日本の原子力ムラなど小物に見える強大な利権集団が世界中に根を張り、政界やマスコミや病院や研究所や規制当局を抱き込んでいる。ゴールドマン・サックスがお得意先に「病人を治してしまったら儲からない」と云う内部メモを回したのが発覚したのが2018年。「患者の治療は持続可能なビジネスモデルか?」などと云うことがこっそり議論されているのが、後期資本主義社会に於ける医療の実態である。最早モラルも人道主義も、企業利益の前にはものの数には入らないのだ。
医学界でこの種の大規模詐欺が常習的に起こっているとは些か途方も無い話ではあるが、「現象(症状)と原因(病原体)との因果関係が証明されていない話をまことしやかに語る」と云うこの種のトリックは、政治の分野では有り触れている。最近の例で言えば、ウイグルの出生率低下は中国政府がジェノサイドを行なっていると云う証明にはならないし、NATOのロシア工作員が昏倒したと云う事実はプーチンが彼を暗殺しようとしたと云う証明にはならない。だが事実確認に必要な最低限の検証作業が素っ飛ばされ、根拠の疑わしい「証拠」が自称専門家やマスコミによって喧伝され、個々の衝撃的なエピソードによる印象操作が人々の理性ではなく情動を動かす様になると、多くの人々は具体的な証拠が全く欠落している情報をいとも易々と信じ込み、、少々の反証によっては揺るがない「物語」が心理的に形成されることになる。これを覆すには決定的な事実を積み重ねて合理的な疑いをひとつひとつ取り上げて検証し、冷静に筋道を立てて考える以外に無い。
本書で取り上げられている主要な感染症は以下の通り。
・ポリオ
・AIDS
・C型肝炎
・狂牛病
・SARS
・鳥インフルエンザ
・スペイン風邪
・子宮頸癌
・豚インフルエンザ
・麻疹
・COVID-19
本書を読めば、2020年に突如出現した様に見える史上最大のパンデミック詐欺が実は過去に何度も繰り返されて来た同様の詐欺の拡大版に他ならず、(この問題の思想的源泉はパストゥールとべシャンの論争にまで遡るが)具体的な手口としては少なくとも40年近くに亘って下地が用意されて来たものであることが理解出来る(但しCOVID-19パンデミック詐欺を包括する資本主義再起動計画「グレート・リセット」やワクチンを利用した全人類デジタルID管理計画「アジェンダID2020」等については、流石に守備範囲を大きく逸脱する為か扱っていない。飽く迄医学分野に限定した話題のみを扱っている本であることを念頭に置かれたい)。本書で提示されている代替仮説を必ずしも100%鵜呑みにする必要は無いとも思うが、少なくとも今まで聞かされて来た公式の説明に疑いを差し挟むべき数多くの合理的な根拠が存在することは、本書を読めば納得出来るのではないかと思う。
2020年からの1年で、健康に対する私の理解は大きく変わった。人間は色々な原因から病気になるが、全てを単一のウィルスに帰着させてしまうウィルス還元主義は、知覚管理による視野狭窄の産物だ。それは人体の健康に対する私達の理解を貧しくする。本来感染症についての判断は臨床診断が優先されるべきだ。或る特定の症状が先に有ってクラスタリングが行われ、そこから帰納的な判断を積み重ねて病原体が特定されると云う方向で為されるべきなのだが、ウィルス還元主義の立場ではこれが逆になり、先ず特定の病原体が(疑わしい根拠に基付いて)前提され、そこから演繹する形で様々の症状が(曖昧な感染症の定義や、或いは問題点の多いPCR検査や抗体検査等の手法を通じて)恣意的に再定義されることになる。この発想に疑問を持たなければならない。例えば「COVID-19はパンデミックではなくシンデミックである」と云う主旨の論文が2020年9月の『ランセット』に載ったが、この様に全てをウィルスに帰着させるのではなく、人体の健康についてよりホーリスティックな視点に立って、人体を多様で複雑な開放系として捉える見方が主流になれば、現在の医療や医学研究の在り方は根底から激変するだろう(当然、そうした流れは製薬企業の利害とは真っ向から対立する訳なのだが)。
「専門的な話で難しくて素人にはよく解らない」では最早済まされない。公式の物語に対して疑問を抱かず、黙って現在目の前で進行する公衆衛生ファシズムに屈従し、監視され管理されることを受け入れるのか、それとも敢えて謎の多い領域に足を踏み入れ、真実が何処に有るのか大胆な推論や考察を積み重ねてみるのか、個々人がそれぞれの責任に於て試行錯誤し、決断しなければならない。今こそ正に、感染症や健康や治療全般についてのドラスティックなパラダイム転換が求められている。気付いた人から声を上げねばならない。
COVID-19パンデミック騒動なるものが何十何百もの巨大な嘘の集積体であり、恐らくは史上最大の医療詐欺である件については、早くから様々な代替メディアが熱心に繰り返し取り上げて来たが、中でも「そもそも新型のコロナウィルスなるものの実在は科学的に厳密な意味で証明されていない」と云うテーマに関しては、Off-Guardianが群を抜いている。本書はそこに寄稿している著者達が、医学界が何十年にも亘って、科学的に厳密な意味で病原体の存在や諸症状との因果関係が証明されていない感染症を次々に捏造し、有効性や安全性が証明されていない治療によって莫大な利益を築いて来た事実を明らかにするものである。
2020年の第2版ではCOVID-19に関する1章が付け加えられ、非常に有益な洞察も含まれてはいたものの、全体的には継ぎ接ぎ細工の様な出来で、物足りない部分が多かった。2021年の第3版では更に充実した改訂が為され、COVID-19詐欺の医学的側面についての全体像がより理解し易い様になっている。Off-Guardianの記事を既に読んだ読者であっても、頭を整理する上で得られるものは多いと思うし、見逃していた点や理解が浅かった点について学ぶことも出来るかも知れない。
「コロナで死んだ人は居ない」などと云う衝撃的なフレーズを突然耳にしたなら、大抵の人なら先ずは眉に唾するのが自然だろうと思う。私も「AIDSは詐欺」と云う言説は以前から知ってはいたものの、余りに信じ難い話だったので、長年真剣に勉強せず放置して来た。それを今になって信じる気になったのは、同じ様な手口で更に大規模な詐欺が実際に現実のものとして私達の日常を侵食して来る様になってからだ。今は以前の自分の不見識を恥じると共に、医学界の闇の底知れない深さに唖然とするばかりだ。巨額の軍事費を正当化する為に様々な外敵の脅威が捏造される様に、莫大な公衆衛生対策費を正当化する為に感染症が捏造される………まさか本当にそんなことがと私も思いたいが、そう疑うべき理由が本書には数多く挙げられている。
医学界の腐敗は深刻だ。特に製薬業界は金融や軍事と云った腐り切った他の業界を抜いて、マーケティングやロビー活動の分野に最も熱心な業界である。日本の原子力ムラなど小物に見える強大な利権集団が世界中に根を張り、政界やマスコミや病院や研究所や規制当局を抱き込んでいる。ゴールドマン・サックスがお得意先に「病人を治してしまったら儲からない」と云う内部メモを回したのが発覚したのが2018年。「患者の治療は持続可能なビジネスモデルか?」などと云うことがこっそり議論されているのが、後期資本主義社会に於ける医療の実態である。最早モラルも人道主義も、企業利益の前にはものの数には入らないのだ。
医学界でこの種の大規模詐欺が常習的に起こっているとは些か途方も無い話ではあるが、「現象(症状)と原因(病原体)との因果関係が証明されていない話をまことしやかに語る」と云うこの種のトリックは、政治の分野では有り触れている。最近の例で言えば、ウイグルの出生率低下は中国政府がジェノサイドを行なっていると云う証明にはならないし、NATOのロシア工作員が昏倒したと云う事実はプーチンが彼を暗殺しようとしたと云う証明にはならない。だが事実確認に必要な最低限の検証作業が素っ飛ばされ、根拠の疑わしい「証拠」が自称専門家やマスコミによって喧伝され、個々の衝撃的なエピソードによる印象操作が人々の理性ではなく情動を動かす様になると、多くの人々は具体的な証拠が全く欠落している情報をいとも易々と信じ込み、、少々の反証によっては揺るがない「物語」が心理的に形成されることになる。これを覆すには決定的な事実を積み重ねて合理的な疑いをひとつひとつ取り上げて検証し、冷静に筋道を立てて考える以外に無い。
本書で取り上げられている主要な感染症は以下の通り。
・ポリオ
・AIDS
・C型肝炎
・狂牛病
・SARS
・鳥インフルエンザ
・スペイン風邪
・子宮頸癌
・豚インフルエンザ
・麻疹
・COVID-19
本書を読めば、2020年に突如出現した様に見える史上最大のパンデミック詐欺が実は過去に何度も繰り返されて来た同様の詐欺の拡大版に他ならず、(この問題の思想的源泉はパストゥールとべシャンの論争にまで遡るが)具体的な手口としては少なくとも40年近くに亘って下地が用意されて来たものであることが理解出来る(但しCOVID-19パンデミック詐欺を包括する資本主義再起動計画「グレート・リセット」やワクチンを利用した全人類デジタルID管理計画「アジェンダID2020」等については、流石に守備範囲を大きく逸脱する為か扱っていない。飽く迄医学分野に限定した話題のみを扱っている本であることを念頭に置かれたい)。本書で提示されている代替仮説を必ずしも100%鵜呑みにする必要は無いとも思うが、少なくとも今まで聞かされて来た公式の説明に疑いを差し挟むべき数多くの合理的な根拠が存在することは、本書を読めば納得出来るのではないかと思う。
2020年からの1年で、健康に対する私の理解は大きく変わった。人間は色々な原因から病気になるが、全てを単一のウィルスに帰着させてしまうウィルス還元主義は、知覚管理による視野狭窄の産物だ。それは人体の健康に対する私達の理解を貧しくする。本来感染症についての判断は臨床診断が優先されるべきだ。或る特定の症状が先に有ってクラスタリングが行われ、そこから帰納的な判断を積み重ねて病原体が特定されると云う方向で為されるべきなのだが、ウィルス還元主義の立場ではこれが逆になり、先ず特定の病原体が(疑わしい根拠に基付いて)前提され、そこから演繹する形で様々の症状が(曖昧な感染症の定義や、或いは問題点の多いPCR検査や抗体検査等の手法を通じて)恣意的に再定義されることになる。この発想に疑問を持たなければならない。例えば「COVID-19はパンデミックではなくシンデミックである」と云う主旨の論文が2020年9月の『ランセット』に載ったが、この様に全てをウィルスに帰着させるのではなく、人体の健康についてよりホーリスティックな視点に立って、人体を多様で複雑な開放系として捉える見方が主流になれば、現在の医療や医学研究の在り方は根底から激変するだろう(当然、そうした流れは製薬企業の利害とは真っ向から対立する訳なのだが)。
「専門的な話で難しくて素人にはよく解らない」では最早済まされない。公式の物語に対して疑問を抱かず、黙って現在目の前で進行する公衆衛生ファシズムに屈従し、監視され管理されることを受け入れるのか、それとも敢えて謎の多い領域に足を踏み入れ、真実が何処に有るのか大胆な推論や考察を積み重ねてみるのか、個々人がそれぞれの責任に於て試行錯誤し、決断しなければならない。今こそ正に、感染症や健康や治療全般についてのドラスティックなパラダイム転換が求められている。気付いた人から声を上げねばならない。
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