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新規蒔き直しの科学哲学を夢見る

2021/06/23(水)の呟きより

科学史や科学哲学の研究者達に私は大変な敬意を払うけれども、象牙の塔の悪習なのか、どうも科学に於ける不正の問題や、ヒトとカネの流れによる組織的な歪曲の問題を、基本的に散発的で周辺的な事象と捉えたがる傾向が有る。

だからなのか、気候変動詐欺や感染症/ワクチン詐欺と云った、私達の生活に直接重大な影響を及ぼす現在進行形の問題について、有益なことが殆ど言えていない。これはやはり学問の姿勢として何かが根本的に欠落しているのではないかと思わざるを得ない。

次世代の研究者達にはこうした問題から逃げずに向き合って欲しいのだけれども、それだと学界で生き残れないかも知れない。研究者達も所詮我が身が大事だ。

期待出来るとしたら、権威筋から干されることを恐れない一匹狼か在野の研究者だろうけれども、そうした人材が何処までやれるものだろうか、些か心許無い(それとも腐り切って最早手の施し様の無いジャーナリズムを何とかする方が先だろうか)。

とにかく、「後期資本主義社会に於て、体制の欺瞞を指弾し得る学問の自由は実質的に存在しない」と云うこの厳しい現実を直視することから出発しないことには何も始まらない。体制としての学問は死んだ。少なくとも飼い慣らされて檻の中から出て来られない。

来るべき本物の科学哲学は、最早抵抗運動と区別出来なくなるものとなるだろう。研究それ自体が公式の物語に対する真の異議申し立てになる、そうした分野の成長を何処まで促せるかが、私達がこの狂気のテクノクラシーの時代を生き延びる為の重要な鍵となるだろう。

名称とか肩書きとかはどうだって良い、大規模な偽科学の猛攻に対して私達の正気を保ち続ける為の盾となり得る学問、嘘を嘘だと系統立てて実証する為の武器となり得る学問、私達が世界を取り戻すよすがとなり得る学問が必要だ。

手の届く所に手軽な救いは存在しない。だが救済と解放に至るまでの夢を思い描く自由はまだ私達には残されている。
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川流桃桜

Author:川流桃桜
一介の反帝国主義者。
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