fc2ブログ

ウクライナがロシアの製油所をドローン攻撃したことは、バイデンの再選の願いを難しくする(抄訳)

アンドリュー・コリブコ氏の分析の抄訳。2024/04/02のCNNの報道は、米国はウクライナがロシアの製油所をドローン攻撃することを望んでいないことを示唆している。恐らくゼレンスキーは、ウクライナ支援継続を巡る米議会の行き詰まりへの復讐として、大規模な経済危機を引き起こすと脅してバイデンの再選を人質に取ろうとしているが、これは逆効果であり、最終的に彼の没落を招くかも知れない。
Ukraine’s Drone Strikes Against Russian Oil Refineries Complicate Biden’s Re-Election Bid



米国はウクライナがロシア製油所を攻撃することを望んでいない

 2024/04/02、CNNは「ウクライナのAI搭載ドローンがロシアのエネルギー産業を破壊しようとしているが、これまでのところは上手く行っている」と云う記事を掲載した。

 このプログラムに近い匿名の関係者は、「フライトは我々の同盟諸国と事前に決定されている」と述べているが、米国がこの種の攻撃に反対していると信ずべき理由が有る。

 CNNの記事にはこう書いてある。

 「ウクライナによる製油所への攻撃は世界的な原油価格の上昇を引き起こし、今年のブレント原油は13%近く上昇した。米国の政治家達は、重要な選挙の年の経済的影響の可能性を懸念している。」

 また或る専門家はこうも述べている。
 
 「これがウクライナとの合意だった。我々は金も武器も与えるが、輸出施設には近付くな、ロシアのエネルギーには手を出すな。何故なら我々は大規模なエネルギー危機を望んでいないからだ。」

 その人物は、ウクライナ支援を巡る米議会の行き詰まりについて触れてこう付け加えた。

 「若し約束された武器や金が手に入らないとしたら、ワシントンとの取引を遵守するインセンティヴは何だろうか?」

 これは03/19に掲載されたワシントン・ポストのインタビューでゼレンスキーが語ったことと一致している。

 「(ロシアの製油所を攻撃することに対する米国の反応は)前向きではありませんでした。———(ですが)我々はドローンを使いました。誰であろうと我々に、そんなことをするなとは言えません。」

 ブリンケン米国務長官も04/02の会見で、同日ウクライナのドローンがロシア連邦のタタールスタン共和国に在るロシアで3番目に大きい製油所を標的にした(ここは前線から800マイルも離れた国の中心部に位置している)件について、質問に答えてこう述べている。

 「我々はウクライナの領土外での攻撃を支持したり、可能にしたりしたことは有りません。」

 CNNの報道、ゼレンスキーとブリンケンの発言を踏まえると、米国はウクライナがロシアの製油所を攻撃することを望んでいないが、それが大規模なエネルギー危機を引き起こし、それによってバイデンの再選が危うくなることを恐れているからだろうと結論付けられる。



2つの疑問

 その場合、次の2つの疑問が生じる。

 ・そのドローンの飛行経路を決定している同盟国はどれか?

 ・ゼレンスキーは結果的にバイデンの再選を危うくしている訳だが、それはつまりバイデン程親ウクライナ的ではないトランプの政権復帰の可能性を高めることになる。ゼレンスキーは何故そんなリスクを冒すのか?

 ブリンケンが発言したのはフランスのステファン・セジュルヌ新外相との共同記者会見でのことだったが、この時セジュルヌは、ウクライナは単に自国を防衛しているだけだと主張した。このことはこれらの攻撃を巡ってNATO内部で分断が生じている可能性が高いことを示唆している。

 従ってこの件でキエフを支援しているのはフランスかも知れない。或いは英国や他の国々が単独または共同でやっているのかも知れない。

 ゼレンスキーがバイデンの再選を危うくしている理由は、彼が過去2年間でチャーチル的な戦時指導者としてのイメージを自らのアイデンティティーの一部にしてしまった可能性で説明出来るかも知れない。彼の頭の中では、ロシアの精製能力と輸出能力を更に奪うことによって大規模なエネルギー危機を引き起こせば、追い詰められたバイデンがどうにかして共和党を説得して、更なるウクライナ支援を承認させるだろう、と云うことになっているのかも知れない。

 だがバイデンはそんなことが出来るならとっくにやっていただろうから、再選を人質に取れば何とかなるだろうとゼレンスキーが考えているとすれば、それは妄想に過ぎない。それどころか、支援を得る為のゼレンスキーの手口の悪辣さが知れ渡れば、共和党の抵抗は更に激しくなる可能性も有る。危うくなるのはバイデンの再選どころかアメリカ経済それ自体なので、これは米国の客観的な国益にも反している。



予想される展開

 バイデン政権がウクライナの攻撃を承認し、その結果として大規模なエネルギー危機を引き起こした場合、この紛争を人為的に長引かせているディープ・ステートの最もタカ派の反ロシア派閥は、政策立案者に対して及ぼしている影響力を失うかも知れない。そして比較的タカ派でない派閥がバイデン政権を説得し、紛争終結に向けたプラグマティックな妥協に合意させるかも知れない。

 ウクライナ支援継続を巡る議会の行き詰まりへの復讐として、大規模な経済危機を引き起こすと脅してバイデンの再選を人質に取ると云うゼレンスキーの決断は、彼の没落を招くかも知れない。彼は飼い犬の手を咬んでいるだけではなく、米国の客観的国益を脅かしている。

 戦場で部隊が感じている「どうしたって勝てる訳が無い」と云う絶望感が彼を「暴走」へと駆り立てている。だが彼のパトロン達はこれにうんざりして、05/21の任期満了後に彼の首を挿げ替えることを決定するかも知れない。
関連記事
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

川流桃桜

Author:川流桃桜
一介の反帝国主義者。
2022年3月に検閲を受けてTwitterとFBのアカウントを停止された為、それ以降は情報発信の拠点をブログに変更。基本はテーマ毎のオープンスレッド形式。検閲によって検索ではヒットし難くなっているので、気に入った記事や発言が有れば拡散して頂けると助かります。
全体像が知りたい場合は「カテゴリ」の「テーマ別スレッド一覧」を参照。

ブログランキング
ブログランキング・にほんブログ村へ PVアクセスランキング にほんブログ村 人気ブログランキング
良ければクリックをお願いします。
最新記事
カテゴリ
リンク
最新コメント
月別アーカイブ
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR