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ロシアが現在NATO加盟国の侵略を企てていると云う兆候は一切無い———NATO提督(抄訳とコメント)

2024/03/29のバルティック・タイムズの記事の抄訳。適宜コメントを加えた。
There are currently no signs that Russia is planning to invade any NATO country - NATO admiral


 
 2024/03/29、、NATO軍事委員会委員長のロブ・バウアー提督は記者団に対しこう語った。

 「ロシアがNATO加盟国のどれかへの攻撃を計画していると云う兆候は有りません。直接的な脅威は無いと思います。」

 冷静な観察者なら判っている通り、ロシアはNATOと直接対峙して第3次世界大戦を引き起こすリスクを冒すことを慎重に避け極めて自制的に振る舞っている。にも関わらずバウアーはこう続けている。

 「問題は、ロシアの野望がウクライナを超えていることです。我々はそれを知っているので、同盟全体として更に準備を整える必要があります。」

 ロシアはウクライナ全土を征服したいなどと言ったことは無いし、ウクライナを全土を征服した後は国境を超えてNATO諸国に雪崩れ込むだろうと云うのは完全にNATO側の一方的な主張であって、まぁ妄想に近い。これは寧ろNATOの方が敵としてのロシアのイメージを必要としていることから来る、世論を納得させる為の嘘だ。NATOや米国が本当にロシアを脅威だと感じているなら、プーチンがロシアのNATO加盟を持ち掛けた時、何故「敵」を自陣営に取り込むチャンスをわざわざ自ら断ったのだろうか。

 バウアーは続けて、同盟はロシアを脅威と見做すことに同意し、これに応じて同盟は軍事計画を変更し、集団防衛に再び重点を置いている、これらの計画はビリニュスでのNATO首脳会議で合意されたもので、その取り組みは「我々が脅威から確実に防衛出来るようにする」ことを目的としている、と述べた。無論過去20年以上に及ぶNATOの東方拡大が「防衛」の範囲を遙かに逸脱していたことは改めて指摘するまでも無い(ボスニアやコソボ、リビアやシリア等での侵略事業がNATO加盟国の防衛とは全く何の関係も無かったことは言うまでも無い)。

 そして、ウクライナの経験からすれば、ロシアは直接攻撃はせず、2022年2月の大規模侵攻以前から、ロシアは分離主義者を支援していた、と主張している。2014年のマイダン・クーデター以降にロシアがドンバスに対して行った支援は人道支援だけで、軍事支援は行っていないのだが、NATOは依然としてキエフの根拠の無い主張を支持していると云うことだ。そしてNATOが密かにウクライナに軍事支援を行ってロシアへ戦争を仕掛けさせようとしていた事実は当然のことながら無視している。つまりNATOの提督は例によって、自分達がやって来たことを「敵」に投影して非難しているのだ。

 バウアーは、NATO条約第3条に従って、各国は自国を防衛出来なければならない、「或る国でその様なことが起こった場合、その国の安全を守るのはその国の責任です」と述べ、いざとなったら特定の加盟国を切り捨てることも出来ることを示唆した。

 また彼は第4条(他の加盟庫行くと協議する)、第5条(集団的自衛)を確認した上で、サイバー攻撃に触れ、「第5条が発動されるのは直接攻撃の場合だけではありません」と述べた。「ロシア等からサイバー攻撃」はNATOが好んで使うフェイクニュースなので、これは何時でも好きな時にロシアに言い掛かりを付けて「集団的自衛権」を発動する可能性を示唆している。

 そして彼はトランプが、NATOの一部の加盟国が防衛に十分な資金を割り当てていないと云う事実を非難している点について触れ、、同盟加諸国は既に既に防衛費を増やす準備が出来ていると、軍事費増強の構えであることを宣言した。NATOが加盟諸国を急速に単一の軍事プラットフォームとして纏め上げ、ロシア国境周辺に軍事増強を行っている現実を踏まえると、NATOは正にヒトラーがやり残した課題を今度こそ、と息巻いていると言えるだろう。
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川流桃桜

Author:川流桃桜
一介の反帝国主義者。
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