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ロシア艦船破壊の責任を負うべきはウクライナではなく英米枢軸だ(抄訳)

アンドリュー・コリブコ氏の分析の抄訳。ロシアの黒海艦隊が狙われ、それがウクライナの単独作戦であるかの様に報道されたことの意味とは。
The Anglo-American Axis, Not Ukraine, Is Responsible For Destroying Russian Ships



 主流メディアは、2024年2月以降の所謂「黒海の戦い」に於けるロシアの敗北は、純粋にウクライナの努力の賜物だと主張しているが、これは紛争の力学が変化し、キエフ軍がアヴディイフカで大敗を喫して防御一方に追い込まれる中、士気を高めることを目的としたものだ。

 最近報じられている統計に拠れば、ウクライナには海軍が無いも関わらず、ロシアの黒海艦隊の何と1/3、つまり25隻の戦艦と1隻の潜水艦を機能不全に陥らせたのだそうだ。

 数値上の論争はさて置き、実際のところ、ウクライナはこれらの攻撃を直接実行した国ではあるが、英米枢軸の支援が無ければそうした攻撃は不可能だったろう。特にこうした攻撃に使用されるドローンと巡航ミサイルは、特に衛星照準やその他の諜報に関して、両国のテクノロジーのお陰を被っている。

 この作戦の目的はロシアに非対称的な軍事コストを負わせることだが、攻撃時には通常停止する船舶は他の標的に比べて比較的攻撃し易い。防衛用の対空システムは撹乱出来るし、対水上&水中ドローン用のシステムは最近配備されたばかりなのでまだ完成していない。

 そしてウクライナには海軍が無いので、ロシアは対称的な方法で報復することが出来ない。これは「ロシアはやり返せなかった!」と吹聴するのにはうってつけだ。そしてこれをウクライナが単独でやっているかの様に見せ掛けることで、「ダビデがゴリアテを倒している!」と云う構図を強化することが出来る。

 こうした軍事資産は最早以前程安全であるとは言えなくなった為、ロシアは海軍戦略を修正する必要が有る。停止した艦隊は比較的容易な標的であり、攻撃者は殆どコストを掛けずに、情報戦上莫大な利益を得ることが出来る。水上艦隊は現時点では資産と云うより負債であり、安全なのは浮上していない時の潜水艦だけだ。

 全ての主要当事国の海軍計画は、過去2年間の紛争の経験から学んだ結果として変更されることになる。特に米英枢軸とその属国諸国は、紅海危機や来るべき台湾危機にも対処しなければならない。彼等は何処までの最悪のシナリオのコストを受け入れる準備が出来ているのだろうか。地平線に群がっている嵐の雲は、順風満帆とは言い難いことを示している。
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川流桃桜

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