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ホワイトハウスはイランが核開発するとは考えていないが、核開発を阻止する為に軍事的手段に訴える用意が有る

デイヴ・デキャンプ氏の記事2本を纏めてみた。米国はイランが核兵器を開発しておらずその予定も無いことを知っているが、その存在しない核開発計画を理由にイランを脅迫している。核合意なるものはそもそもイランに圧力を掛ける為の方便でしかないので、「ならず者国家のイランケシカラン!」と思っている人は事実の再確認をお勧めする。
US Intelligence Report Says Iran Is Not Trying to Make Nuclear Weapons
Biden Knows Putin Killed Alexei Navalny



 ・2022/10/27付けの米国防総省の国家防衛戦略文書の「核態勢レビュー」は、これまで米国の軍や諜報部がイランの核について出して来た結論を再確認している。

 「イランは現在、核兵器を保有しておらず、現時点ではそれを追求していないと我々は考えている。」



 ・2022/10/31、このレビューにも関わらずバイデン米大統領は「イランは核兵器を保有するだろう」と断定し、バイデン政権は「イランの核兵器取得を阻止する為の最後の手段として軍事的手段を用いる用意が有る」ことを確認している。つまり存在しない核兵器開発を口実にイランを軍事攻撃する可能性を公言した。



 ・2023/02/25、CIAのウィリアム・バーンズ長官はこう述べている。
 
 「我々の知る限り、イランの最高指導者は兵器化プログラムを再開する決定をまだ下していないと考えています。」

 「再開」とは言うが、イランが以前に核兵器開発を追求していたのは1974〜78年、つまりCIAやMI6が民主的に選出されたモサデク大統領をクーデターによって打倒して権力の座に据えた独裁君主シャーの時代のことだ。その後の革命後はイラン政府は原子力と医療用にしか核技術を使用していない。



 ・2023/11/06に発表された国家情報長官室のレビュー(非機密扱い)に拠ると:

 「イランは現在、実験可能な核装置の製造に必要となる重要な核兵器開発活動を行っていない。」

 それに拠ると、イランが一部のウランを60%濃縮しているのは事実だが(ナタンツ核施設に対するイスラエルの攻撃への対抗措置として2021年に行った)、兵器級には90%の濃縮が必要であり、イラン政府が濃縮をそのレヴェルまで引き上げようとしている兆候は無い。

 この報告書は、イランが2015年の核合意(JCPOA)によって課された制限を超えてウラン濃縮を行っていると述べているが、米国が2018年に制裁を再発動してからイランはこの協定から離脱しており、ウラン濃縮度を3.67%に制限しなければならない義務は無くなった為、これらの制限は意味を為さない。

 イスラエルは核開発計画を巡ってイランを攻撃すると脅して来たが、最近米国とイランが間接交渉を行ったとの報道を受けて、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相政府はこの問題に関する発言をトーンダウンさせた。

 ネタニヤフ首相の国家安全保障問題担当補佐官ツァシ・ハネグビは2023/06/30、イスラエルがイラン爆撃に「近付いて」いなかったのは、「イラン人が当面の間、我々の見解ではレッドラインとされるレヴェルまでウラン濃縮を行っていない」からだと述べた。
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川流桃桜

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