fc2ブログ

エクアドルがロシア製の武器をウクライナへ送ったことへの対応として、モスクワは多角化してインドと貿易する(抄訳)

アンドリュー・コリブコ氏の分析の抄訳。エクアドルが米国との裏取引に応じてロシア製の武器を間接的にウクライナへ移送したことへの報復措置として、ロシアはエクアドル産バナナの輸入を停止してインド産に切り換えた。これはインドが西洋からの制裁圧力に逆らっていなければ出来なかったことだ。
Moscow’s Response To Ecuador Sending Russian Arms To Ukraine Diversifies Trade With India



 2024/01/10、エクアドルは米国から軍事支援を得る見返りとして、ロシアから購入した古い武器を間接的にウクライナへ移送することを決定した。

 01/30、ロシアのラヴロフ外相はこれに対して、ロシアの許可無しにロシア製の武器を移転することは契約違反であると釘を刺した。

 だが麻薬組織との戦いで対テロ作戦への支援を切実に必要としていたエクアドルはこの警告を無視した。

 ロシアは警告が無駄だったことを悟って対応を決めた。

 ロシアの農業監視機関は2月初旬、輸入品のエクアドル産バナナに大量の害虫が突然発見された為、輸入を停止してインド産バナナに切り換えたと発表した。だが殆どの観察者達は、これはエクアドルを叩く為の単なる口実だったと信じている。

 ロシアはエクアドル産バナナの最大の輸入国であり、毎年約7億ドル相当のバナナ(全バナナ輸出の1/5)を購入している。2022年のエクアドルの総輸出額は約320億ドルだったのでこれは大きな経済的打撃ではないが、それでもエクアドルにとってバナナ産業は重要な収入源だ。

 エクアドルはこの状況から立ち直るだろうが、重要なのは、ロシアがその非友好的な動きに対して非対称的な方法で迅速に対応することが出来、そしてその為にインドを頼ったことだ。インドはロシアの戦略的パートナーであり、二国間貿易は包括的に拡大している。その為ロシアがインド産バナナやその他の果物を輸入すれば、貿易を多角化して武器やエネルギーへの依存から脱却することにも役立つ。
 
 この展開は両国の相互信頼を強化し、ロシアがいざと云う時にインドに頼れることを示している。

 インドが西洋からの制裁圧力に逆らっていなかったら、ロシアは許可無くウクライナに武器を送ったエクアドルを罰するのは難しかっただろう。代わりの輸入先無しに単にエクアドル産バナナの輸入を停止すれば、国内の棚からバナナが消えることになる。これはやろうと思えば出来ただろうが、その場合西洋メディアはこれがまた国民の健康的な食生活を損なうとか何とか、ロシアを中傷する為の材料にしたことだろう。インドが圧力に屈せず、ロシアとの貿易を停止していなかったお陰で、エクアドル産からインド産への切り換えは最小限の価格差で円滑に行うことが出来たのだ。

 今後米国との違法な取引に応じる国がまた出た場合、他の農産物の輸入品も今後、報復措置としてインド産へ切り換えられるかも知れない。この選択肢はクレムリンに戦略的柔軟性を与え、ロシアが張り子の虎でないことを証明することが出来る様になるだろう。
関連記事
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

川流桃桜

Author:川流桃桜
一介の反帝国主義者。
2022年3月に検閲を受けてTwitterとFBのアカウントを停止された為、それ以降は情報発信の拠点をブログに変更。基本はテーマ毎のオープンスレッド形式。検閲によって検索ではヒットし難くなっているので、気に入った記事や発言が有れば拡散して頂けると助かります。
全体像が知りたい場合は「カテゴリ」の「テーマ別スレッド一覧」を参照。

ブログランキング
ブログランキング・にほんブログ村へ PVアクセスランキング にほんブログ村 人気ブログランキング
良ければクリックをお願いします。
最新記事
カテゴリ
リンク
最新コメント
月別アーカイブ
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR