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1991年のソマリランドの独立再宣言を世界が最終的に認めるべき5つの理由(抄訳)

アンドリュー・コリブコ氏の分析の抄訳。何故国際社会はソマリランドの独立再宣言を認め、ソマリランドを独立国家として認めるべきなのか。
Five Reasons For The World To Finally Recognize Somaliland’s 1991 Redeclaration Of Independence
Ethiopia’s Port Deal With Somaliland



 2024/01/27にソマリア生まれのイルハン・オマル米下院議員がエチオピアとソマリランドの間で交わされた覚書に対して、ソマリランドを差別する暴言を吐いたことで、ソマリランドは米国民の注目の的になっている。

 現在ソーシャル・メディア上では、ソマリランドが1991年に行った独立の再宣言を米国や世界が承認すべきかどうかについて、激しい議論が巻き起こっているが、そうした方が大きな利益を齎す理由を以下に説明する。



 1)歴史的正義

 ソマリランドは1960年夏に短期間独立し、数ヵ国から公式に承認された後、旧国連信託統治領であったソマリアと実験的に合併した。だがこの統一の試みは1980年代の内戦とその後のイサック虐殺(1987〜89年に独立を求めるイサック族が推定20万人殺害された)の後に崩壊した。

 その後ソマリランドは独立国家と呼ぶに相応しいあらゆる条件を備えるに至った。これを最終的に独立国家として認めることは、長年待ち望まれていた歴史的正義の実現と言えるだろう。



 2)国際的に共有された価値観

 ソマリランドは繁栄している民主主義国であり、その価値観は国際社会と一致している。従って国際社会が独立再宣言を無視し続けることは複雑なメッセージを送ることになる。ソマリランド人民の意志は2001年の憲法住民投票で示されている様に、独立を志向している。民主主義の理想を追求するなら、この人民の意志を正式に承認すべきだ。



 3)共通の安全保障問題への取り組み

 対策が効を奏して、ソマリランドの領土内にはテロ組織アル=シャバーブは居ないし、領海内に海賊も居ないが、これはテロと戦い、公海上の航行の自由を保障すると云う国際社会の取り組みと一致している。対照的にソマリアではアル=シャバーブも海賊ものさばっており、中央政府はこれらを止める能力が無いか、或いは止める気が無い。ソマリランドの独立再宣言を認めることで、より強力なテロ・海賊対策に向けて支援が提供出来る様になる。



 4)地域の安定

 ソマリランドの独立再宣言を認めることは、エチオピアとの覚書に関する苦情の信用を落とすことになるだろう。内陸国であるエチオピアがソマリランドの港を確保することは、国内外の危機を回避し、紛争を阻止することで、地域の安定の向上に繋がる。ソマリランドを独立国家として認めず覚書の遂行を留保し続けることは、ソマリランドへの攻撃を黙認すると云うシグナルになりかねない。



 5)地域開発

 この覚書はアフリカで2番目に人口の多いエチオピアを世界経済に接続することによって、地域開発を加速することになる。「上げ潮は全ての船を持ち上げる」様に、エチオピアとソマリランドが発展すれば、貿易等の機会が増大して近隣諸国の利益にも役立つ。ソマリランドを独立国家として認めることを条件とした国際投資は、このプロセスを加速することが出来る。



 上記5つの理由から、世界中の全ての政策立案者達は、ソマリランドの独立再宣言を早急に承認することを真剣に検討すべきだ。国際社会の全ての責任有る利害関係者達がこの展開から恩恵を受けることになるので、この件に関するこれまでの見当違いの疑念は脇に置くべきだ。
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川流桃桜

Author:川流桃桜
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