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プーチンはロシアの真の敵はウクライナではなく西洋のエリート層だと明言した。これは大事なことだ(抄訳)

アンドリュー・コリブコ氏の分析の抄訳。多少補足した。2024/01/01、プーチンは、ロシアの真の敵はウクライナではなく西洋のエリート層だと述べた。ロシア人とウクライナ人を不倶戴天の敵同士にしてやろうと云う西洋の策略に乗せられない為にも、ウクライナ人は全員がナチスである訳ではなく、西洋に利用されているに過ぎないことを思い出しておく必要が有る。
Putin Importantly Clarified That The Western Elite, Not Ukraine, Are Russia’s True Enemies



ロシアの真の敵はウクライナ人ではない

 2024/01/01、プーチンは、ロシアの真の敵はウクライナではなく西洋のエリート層だと述べた。

 ロシア側はこの件に関して繰り返し念を押して来たのだが、紛争の大きな力学を見失っている人が今だに多い為、この指摘は非常に重要だ。キエフ政権とその支持者達はロシア人の血に飢えていることを隠そうともしていないが、そちらにばかり気を取られてしまうと、彼等は所詮、西洋のエリート層の傀儡に過ぎないと云う事実を見失ってしまうことになる。

 2021/07/12、プーチンは「ロシア人とウクライナ人の歴史的一体性について」と云う論文を発表し、ウクライナが独立国家として存在する権利を再確認し、それを支持した。

 「あなた方は自分自身の地位を確立したいと考えています。大歓迎です! しかし、どんな条件で?」

 プーチンは、今日のウクライナ人が自分達をロシア人とは別個の存在だと考えていると云う事実を受け入れているが、両国が互いの利益を尊重することを望んでいる。



ウクライナ人は30年以上洗脳されて来た

 そこに現在の紛争の根源が在る。マイダン・クーデター後のキエフの政策立案者達は、西洋のお陰でその権力と富を保証された為に、常にロシアを犠牲にして西洋の言いなりになって来た。一方的に新冷戦を望んでいる西洋ブロックは、ロシアを自分達の属国にする為に、多元的手段によってウクライナを通じてロシアを脅かすことを構想していた。この大戦略目標が無ければ、ロシアの特別軍事作戦に至るまでの10年間に起こった全てのことは起こらなかっただろう。

 残念ながら、西洋がウクライナに押し付けた「反ロシア」の前哨基地としての役割は、時間の経過と共に益々多くのウクライナ市民に受け入れられる様になった。彼等のアイデンティティは、ポスト・マイダン政権による社会文化政策と、冷戦後の30年間の西洋の諸々のNGOの活動の結果として、第2次世界大戦時のファシズムへのノスタルジアを中心に作り変えられることになった。ウクライナのアイデンティティは、第1次大戦前とソ連時代に持っていたそのそもそものルーツから、今日のネオ・ファシズム形態へと根本的に改変されることになった。ロシアが「ウクライナの非ナチ化」と言うのはそうした現実を指している。


 ウクライナ人自身の自己認識は、こうして人為的に作り変えられてしまった。その変化が齎した影響は、誰にとっても現実的なものだ。これは個々のウクライナ人を免責する為に言っている訳ではない。彼等がイデオロギー的犯罪を犯した場合は特に、「洗脳されていたから仕方無い」で済まされるものではない。但、過去10年間に起こったことを適切な文脈の中で理解することが決定的に重要だと言いたいだけだ。

 西洋が育てたネオ・ファシズムのアイデンティティに拘り続けるウクライナ人は、西洋の対ロシア・ハイブリッド戦争の手駒として機能することになる。だが洗脳に屈せずに元々のアイデンティティを保ち続ける人々は、脅威ではない。

 本当の脅威は、最初から西洋のエリート層、特にウクライナのアイデンティティを作り変える上で責任が有るリベラル・グローバリスト派閥なのであり、ウクライナ人自身ではない。彼等は黒幕がロシア代理戦争を遂行する上で、地理戦略的に利用されているだけだ。



「非ナチ化」の困難な道のり

 ウクライナ紛争が終息に近付くにつれ、「真の敵」、即ち西洋のエリート層が、特別軍事作戦開始当初からのロシアの3目標(ウクライナの非軍事化、非ナチ化、中立化)に従って、土地の割譲や中立性の回復と引き換えに朝鮮戦争の様な休戦協定をウクライナに結ばせる可能性は高くなっている。だが、3つの目標の中でも「非ナチ化」は最も実現が困難だ。

 ポスト「マイダン」政権を排除し、ファシズムを公に賛美するあらゆる行為(書籍、スローガン、旗、記章、記念碑、博物館等)を禁止する———これらは「非ナチ化」の手始めとしては良いだろう。だが更に多くのことを行う必要が有る。ネオ・ファシスト・アイデンティティこそが唯一の「真の」ウクライナのアイデンティティであると誤って信じ込み、それを支持する人々は相当な数に上るからだ。従って紛争が最終的に終わった後になっても、彼等はロシアと、ロシアとウクライナの絆に敵対する「スリーパー・セル」として潜在的な脅威となる可能性が有る。

 或る意味で彼等は、ソ連・アフガン戦争後のアル=カイダの様な役割を担うことになるだろう。当時、ムジャヒディーンはソ連をアフガンに誘い込む罠として西洋から訓練を受け、唯一の「真の」イスラム教徒のアイデンティティは、暴力的なジハード主義であると信じ込まされていた。だが戦争が終わって西洋が彼等を必要としなくなると、彼等はアフガンに留まるか、それぞれの出身地に戻るか、或いは更に遠くへ行った。何れの場合に於ても、彼等は自らの大義を推進し、或る者はハンドラー達と連絡を取り合い、或る者は彼等の勢力圏に留まり、単なるならず者になった者達も居た。

 紛争後のウクライナのネオ・ファシストに関しても、同じ力関係が予想される。そして残念なことに、ロシアでも他の誰でも、それを防ぐ為に出来ることは殆ど無い。ソ連・アフガン戦争後の退役したジハード戦士達が同胞のイスラム教徒達に対して残忍な犯罪を繰り返した様に、ウクライナの退役したネオ・ファシスト軍人達も、西洋からの命令が有ろうが無かろうが、自国民に対して同じ様な振る舞いをする可能性が高い。

 この展開を防ぐ為に出来ることは殆ど無い。だが、これは西洋が対ロシア・ハイブリッド戦争の手駒にする為にウクライナ人のアイデンティティを作り変えた結果であることは、誰もが念頭に置いておくべきだろう。一部のデマゴーグ達は、ウクライナ人全体がネオ・ファシストであるかの様に言い立てる傾向が有るが、それはジハード戦士を見て国際的なイスラム社会について判断を下す様なものだ。彼等は全体の中の極く一部の過激派に過ぎない。積極的に残虐行為に手を染めないまでも、彼等を消極的に支持する層が社会の中に存在することは、確かに問題だ。だが、一部を全体と取り違えて考えるべきではない。

 9.11の後に米国が、全てのイスラム教徒がテロリスト予備軍であるかの様に扱った結果を思い出してみれば良い。これはより多くのジハード戦士志願者を生み出す結果に繋がってしまった。今のロシアでも、同じ様な急進化を助長する様な動きが見られる。だからこそ、ウクライナ人全体もイスラム教徒全体の様に敵ではないと云う国民の意識を最大限に高めることが非常に重要なのだ。



雑な思考は敵の罠に嵌まる道だ

 プーチンは世界の力学を鋭く理解している先見の明の有る指導者だ。だからこそ彼はこのタイミングで、真の敵はウクライナ人ではなく西洋のエリート層であることを、ロシア国民に対して注意喚起した。

 代理戦争は終息しつつあり、全関係者は紛争後の未来について準備を始めている。だからこそ、「ウクライナ人全員が『ロシア人全員は我々の敵である」』と云う教義を支持している訳ではない」と云う事実を、もう一度はっきりさせておく必要が有る。そうした党派的思考に陥る者は皆、ロシア人とウクライナ人を不倶戴天の敵同士にしてやろうと云う西洋の策略に乗せられていることになる。
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虐待者・独裁者の罠

 DV夫や虐待親の常套手段があります。
「この家庭にいるからお前は生きていられるのだ。私が支配しているから生きられるのだ。この家庭以外は地獄で、お前は家族を離れれば生きられないぞ」
 そして、実際に被害者が助けを求めようとしたり逃げようとすると、極めて陰湿で残忍な虐待、暴力、性虐待、経済的虐待、言葉での暴力を加え、被害者が抵抗したり逃げる気力を完全に失うようにします。
「お前が抵抗したり逃げようとしたら殺してやる」と脅迫します。
 どんな人でも命は惜しいですから、弱い立場の女性や子ども達は震え上がって虐待者の言うなりになるしかありません。

 欧米のしている事はまさに虐待者の行動そのものです。
 資本主義、即ち拝金主義カルトであり、狡猾で残忍で執念深く、仏教の概念では権力と金儲けだけに取りつかれた餓鬼地獄の亡者だけが権力と金を掌握する、そのためには他者を殺害しようが拷問しようが戦争を仕掛けようが植民地支配しようが虐殺しようが何の問題もない、この地獄の思想こそが西側の行動原理であり宗教です。
 共産主義は弱者救済思想であり、全ての人が公正に扱われ、国家の富が公正配分され、0.1%の独裁者や大企業が独占する事を許さないと言う人道主義ですから、自分さえ良ければ他人を殺して良いと考える資本主義社会からは、悪魔を叩き潰す天使の思想のようなものであってどんなに憎悪しても足りないほどの憎悪の対象です。
 誰がどう考えても共産主義思想の方がはるかに人道的ですが、だからこそ、資本主義社会の支配者共は、ソ連、ロシアその他の国家を徹底的にバッシングし、陰湿な代理戦争を仕掛け、
「ほら見ろ。共産主義なんぞをのさばらせると国民全てが不幸になるのだ。お前ら労働者が生きていられるのは資本主義の支配者、権力者と財閥のお陰だから感謝しろ」と洗脳しているわけです。
 資本主義と共産主義の戦いは、エゴイズムと人道主義との戦いであり、キリスト教やイスラム教、仏教の概念からすれば、悪魔と天使の戦い以外の何物でもありません。資本主義こそは地獄の悪魔の思想です。
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川流桃桜

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