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米国は再びエチオピア国内及びエチオピアとエリトリアの間で問題を起こそうとしている(抄訳)

アンドリュー・コリブコ氏の分析の抄訳。2023/11/02、ブリンケン米国務長官はエチオピアの内政及び、エチオピアとエリトリアの外交問題について不適切な口出しを行った。これはアフリカの角に再びを問題を作り出し、この地域を分断統治するのが目的だ。
The US Is Once Again Trying To Stir Trouble Inside Ethiopia & Between It And Eritrea



米国がエチオピアに要らぬ口出し

 2023/11/02、「エチオピア停戦協定1周年」に関するブリンケン米国務長官の声明は非友好的な発言に満ちていた。これは、米国が再びエチオピア国内、及びエチオピアとエリトリアとの間で問題を起こそうとしていることを証明している。

 米国は国内及び外交政策に関するエチオピアの主権を尊重せず、エチオピアに一方的な要求を突き付けて自分達の好む政策に従わせようとしている。その目的はアフリカの角を分断統治することだ。

 ブリンケンは声明の第3段落で、エリトリアはエチオピアのティグレ州から「完全に撤退しなければならない」と発言している。

 勿論、米国はその様な要求を行う立場には無い。そもそもエチオピアはエリトリアの軍隊がまだそこに居るとか、それどころか撤退を拒否していると云う事実を確認していないので尚更だ。

 エチオピアとエリトリアの軍事協力は何かと憶測の対象になってはいるが、原則問題として、エチオピアは望めば近隣諸国に支援を要請する権利を持っているし、他国の軍を駐留させたいならそうする権利も持っている。

 ブリンケンの発言は米国がそうした憶測を政治化しようとしていることを示唆している。

 「エチオピアとエリトリア両国は挑発を控え、地域の全ての国々の独立、主権、領土保全を尊重しなければならない。」

 これはつまり、エリトリアが撤退を拒否してエチオピアを軽視しているか、エチオピアが何等かの形でエリトリアを挑発していることを仄めかしている(どちらの物語も分断統治として機能する)。

 更に言えば、ブリンケンの次の発言もまた非常に気掛かりだ。

 「我々はまた、エチオピアの脆弱な平和を脅かすアムハラ、オロミア、その他の地域で進行中の紛争についても引き続き懸念しています。複数の主体による継続的な人権侵害と虐待、そして有害なレトリックの流布により、戦争によって痩せ細った社会構造が更に侵食されることでしょう。」

 そもそもこれらの地域の社会不安や、当局が人権侵害を行っている可能性について、米国はコメントする立場には無い。



米国は紛争終結後も諦めずにエチオピアに介入している

 米国がエリトリアに加えている圧力は何も新しいものではないが、1年前に北部紛争が終わった後ですら、米国はエチオピアに圧力を掛け続けている。当時ワシントンはエチオピア政府からテロ組織に指定されていたTPLF反乱軍を政治的に支援していた。

 しかし今では潜在的なパートナーの範囲を拡大し、現在何等かの形でエチオピア政府に反対している全ての者を支援の対象に含めている。

 米国の目標はあらゆる手段を使って、自分達の代理勢力であることを止めたエチオピアを弱体化させることの様だ。

 但しこう言ったからと云って米国が支持するあらゆる大義が偽物だと云うことにはならない。この見解は、平和的で、過激派ではなく、法に従う反体制派を非難する為に利用されるべきではない。例えばアビィ首相とオロモ解放軍(OLA)との会談の様に、エチオピア国内の反体制派とどう折り合いを付けるかは、あらゆる善意の当事者達による誠意有る広範な対話が必要だ。

 だが米国は今回の様に不躾なやり方でこのプロセスに介入することで、平和的解決を妨げている。



米国はエチオピアとエリトリアの仲を裂こうとしている

 国内の分断統治策が失敗した場合の米国のバックアップ計画は、エチオピアとエリトリア間で国家レヴェルと市民社会レヴェルで憶測に基付いた相互疑惑を悪化させることによって、この地域を分断統治することだ。これは既に実行されていることが判明している。

 将来起こり得る戦争を回避する為にジブチの港に対する依存を減らす必要が有ると云うアビィ首相の発言は、思い掛けず騒動を引き起こしたが、これが米国の取り組みの舞台を整えた。
From a Drop of Water to Sea


 エリトリアとの市民社会レヴェルでの相互信頼は、アビィ首相が長い海岸線を持っているエリトリアに対して地政学的な野心を持っているのではないかと云う憶測によって損なわれた。ブリンケンの声明が示している様に、米国はそこに付け込もうとしている。

 国家レヴェルではエリトリアは冷静に反応したので、この米国の陰謀が成功する可能性は低くなったが、今や両国の世論を実質的に管理する必要が出て来た(特にエチオピアの一部の勢力の間では)。

 難しいかも知れないが、この取り組みが成功し、米国の計画が失敗することが期待される。
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川流桃桜

Author:川流桃桜
一介の反帝国主義者。
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