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ポーランドとウクライナは徴兵危機問題で協力することで、問題の有る関係を修復出来るかも知れない(抄訳)

アンドリュー・コリブコ氏の分析の抄訳。ワルシャワとキエフの関係は過去1ヵ月で急速に悪化しているが、ワルシャワが自国内に逃れた徴兵忌避者達をウクライナに送還することで、両者の関係はリセットされるか、少なくとも報復合戦のエスカレートは回避される可能性が有る。
Poland & Ukraine Have A Chance To Reset Their Troubled Ties By Cooperating On Draft Dodgers



 2023/09/05、ポーランドは既に人身売買業者のウクライナへの引き渡しを開始しており、キエフが国際逮捕状を発行すれば徴兵忌避者も含めてその網を広げる可能性が有ると報じられた。

 徴兵忌避者の引き渡しに関する協力は、以下で解説する様に、ここ1ヵ月で悪化したポーランド-ウクライナ間の関係をリセットするのに役立つかも知れない。

 ポーランドとウクライナの指導部の間では多くの問題で意見の食い違いが増しているにも関わらず、NATOとロシアの代理戦争を永続させたいと云う点では利益を共有している。だがその為にはキエフが少なくとも前線を維持し、ロシアに突破されるのを防ぐのに十分なだけの兵力を保持する必要が有る。

 だが夏の反攻は予想通り失敗に終わり、ロシア国防省の推計では43,000人以上もの死傷者を出している為、兵力は危険なまでに残り少なくなっている。

 これを補うべく、キエフは現在、徴兵忌避者を取り締まっている。

 08/30、ゼレンスキーは徴兵逃れに関与した徴兵局の責任者達を全員解雇し、兵役免除の条件の実態調査を命じたと発表した。

 そして09/03には、多数の軽度の症状の者ついては今後兵役免除リストから外すこととし、同時に全ての看護師、薬剤師、その他の医療サーヴィス従事者(その殆どが女性)に軍当局への登録を命じたと発表した。これは国防大臣の解任と同じ日に発表された。

 因みにこれらに先立つ08/29〜09/01には、ロシアのプスコフに対してドローン攻撃が行われた。ゼレンスキー、米国のリベラル・グローバリスト派閥、そしてバルト三国が紛争をエスカレートさせようとして極めて危険な挑発を行った訳だが、幸いにもこの危機はロシアの慎重な対応によって回避された。

 現状では、ロシアが前線で大規模攻撃を行って突破口を開くか、アジアで重大な事件が起きて米国の中国封じ込めの優先順位が変更されるかしない限り、全てが代理戦争を永続させる方向に進んでいる。

 後者のシナリオはポーランドとウクライナの手には負えないが、前者のシナリオを防ぐ為に両国が徴兵忌避者問題で協力することは可能だ。

 ポーランド指導部は、ウクライナ軍の兵員を補充することで紛争の継続を支援するだけでなく、この協力を活用して、穀物に関する意見の相違からその後の報復のエスカレートにまで発展した両国の関係について、非公式の「停戦」を推し進めるかも知れない。

 更にポーランド与党は、10/15の選挙までに数千人の兵役年齢の男性のウクライナ難民を国外に追い出すことで、保守-ナショナリストの有権者基盤にアピールするかも知れない。

 これら全てを考慮すると、キエフは直ちにポーランド在住の徴兵忌避国民数千人に対して国際逮捕状を発行する可能性が非常に高い。ワルシャワは速やかに従うことだろう。

 これは彼等の関係をリセットするのに役立つか、少なくとも相手に対す更なる口撃を回避することに繋がる可能性が有る。

 仮に両国が報復合戦を続けたとしても、代理戦争を永続させると云う両国の共通の利益は依然として先へ進むだろう。だからこそ両国は近い将来、この軍事戦略問題に関して協力するであろうと予想出来る。
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川流桃桜

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