fc2ブログ

イーゴリ・コロモイスキーの逮捕で、選挙を控えたゼレンスキーに対する米国の影響力が強まる(抄訳)

アンドリュー・コリブコ氏の分析の抄訳。ゼレンスキーのパトロンだったオリガルヒ、コロモイスキーが2023/09/02に逮捕されたことには、どんな思惑が働いていたのか?を解き明かしている。知らない人の為に補足しておくと、ゼレンスキーは西洋が悪化させたウクライナの腐敗の撲滅に取り組むと云う公約を掲げて大統領選に勝利した訳だが、蓋を開けてみれば彼自身が腐敗の塊だった。
The Arrest Of Igor Kolomoysky Consolidates US Influence Over Zelensky Ahead Of Likely Elections



 2023/09/02、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領の元パトロンであるオヒガルヒのイーゴリ・コロモイスキーが、詐欺、汚職、マネーロンダリングの容疑で逮捕され、多くの観察者が衝撃を受けた。

 ゼレンスキーはその夜の演説で治安当局に対し、「何十年も停滞していた全ての事件を公正な結論に導く決意」に感謝した。

 これ以前の2021/05/03に、米国務省は関連する口実でコロモイスキーに制裁を課している。彼は米国から切り捨てられたのだ。従って今回の措置は、米国によって支持されたことを示唆している。

 では何故彼の逮捕はこのタイミングで行われたのか。それは幾つかの要因が重なり合った結果であると考えられる。
 


 1)二国間関係がより複雑になる中、米国はゼレンスキーに対する影響力を強化したいと考えている。

 予想された通りに失敗したキエフ軍の犯行を巡って、米国とウクライナとの間で責任のなすり付け合いが繰り広げられているが、これは直ちに解決されなければ両国関係が破綻する恐れが有る。米国は、ウクライナは与えられた軍事戦略上の助言を傲慢にも無視していると非難している。従って米国は、ゼレンスキーに悪影響を及ぼしていると疑われる人物を排除したいと思っている。

 ロシアの特別軍事作戦が開始されて以来、ゼレンスキーは主に米国の影響に置かれた訳だが、それ以降コロモイスキーがゼレンスキーにどの様な影響力を及ぼし続けていたのか、正確には不明だ。だがワシントンが、彼がエスカレートする両国の口論に首を突っ込んで何等かの役割を果たすかも知れないリスクを避けたいと思うのは尤もなことだ。

 但しこの観察は、逮捕が「今」行われた理由を説明するものではない。



 2)ウクライナと米国の市民達は腐敗撲滅を望んでいる。

 米国でもウクライナでも、市民達はこの紛争に疲労と不満を募らせている。

 これがウクライナに齎す課題は、長引く代理戦争への支持が減って行く一方で、腐敗との戦い等、ゼレンスキーが果たして来なかった公約の幾つかを人々が思い出し始めていることだ。

 米国に関して言えば、多くの米国人は最早ウクライナに資金を提供したくないと思っているか、或いは少なくとも彼等のカネがどの様に使われているかについての説明責任を望んでいる。この腐敗した国が自分達の税金を盗んでいるのではないかと懸念しているのだ。

 従って、ゼレンスキーが腐敗したパトロンの逮捕を許可することで公衆向けの見せ物をお膳立てしたのは納得の行く話だ。 彼は自分自身を犠牲にすること無く両国の公衆を満足させると云う一石二鳥を狙ったのだ。

 この腐敗撲滅キャンペーンは来春の大統領選挙にも重要な意味を持つ。



 3)再選キャンペーンに向けてのゼレンスキーの人気取り。

 ゼレンスキーは紛争が終わるまでは選挙を実施しないと宣言していたが、米国は選挙を実施しろと圧力を強めている。

 彼はまだ正式に立候補を表明していないものの、再選に向けて立候補することは略確実だ。彼は依然として国民から或る程度の人気が有るが、彼が公約した様に腐敗と効果的に闘うことが出来なかったことは、多くの人を失望させた。彼は元パトロンをSBU(ウクライナ保安庁)に逮捕させることで、失われた信頼を少しでも取り戻したいと思っている。



 コロモイスキーがこのタイミングで逮捕されたことは、以上の3つの要因が絡まり合ってのことだ。これは両国の利益に適っている。

 皮肉な運命の悪戯によって、コロモイスキーはウクライナ指導者を陰で操る人物から、その操り人形だった筈の男によって破滅させられた人物へと転落することになった。
関連記事
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

トカゲの尻尾切りに過ぎない。

 安倍晋三が籠池夫妻の軍国主義右翼教育を「すばらしい」と言っておきながら、都合が悪くなると平気で投獄したのと同じです。
 ヒトラーが部下を次々に粛清し、現在の自民党が同じように更迭を繰り返しているのと同じです。

 アメリカの犬で居続ければ政権に居座り利権を貪れる、欧米が嫌うコロモイスキーを逮捕すれば媚を売れる、これがゼレンスキーの計算ですね。
 でも、国民はゼレンスキーを支持するしかありません。対立野党は全部違法化され、選ばれるのはゼレンスキーと与党だけですから。日本でも自民党か維新か国民しか選ばれず、拮抗している共産党は売国奴呼ばわりされています。
 さらに日本と同じく、子ども達に徹底的に右翼教育を実施していますから、若い世代は間違いなくゼレンスキーを選ぶでしょう。これも日本と全く同じです。
 彼がコロモイスキーを逮捕させたのは、国民へのパフォーマンスよりは、欧米への追従を明らかにするためです。戦時下では現職が強いですから、ネオナチ政権もゼレンスキーも盤石でしょう。安倍晋三と同じです。仮に暗殺されたとしても、別のネオナチが後を引き継ぎ、前以上の腐敗政治を実行し続けるでしょう。
プロフィール

川流桃桜

Author:川流桃桜
一介の反帝国主義者。
2022年3月に検閲を受けてTwitterとFBのアカウントを停止された為、それ以降は情報発信の拠点をブログに変更。基本はテーマ毎のオープンスレッド形式。検閲によって検索ではヒットし難くなっているので、気に入った記事や発言が有れば拡散して頂けると助かります。
全体像が知りたい場合は「カテゴリ」の「テーマ別スレッド一覧」を参照。

ブログランキング
ブログランキング・にほんブログ村へ PVアクセスランキング にほんブログ村 人気ブログランキング
良ければクリックをお願いします。
最新記事
カテゴリ
リンク
最新コメント
月別アーカイブ
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR