新冷戦に関するエリトリアのアフェウェルキ大統領の説明を皆読むべきだ(抜粋)
アンドリュー・コリブコ氏の解説より抜粋。2023/07/28の第2回ロシア・アフリカ首脳会議での、エリトリアのイサイアス・アフェウェルキ大統領による新冷戦の本質の解説。ずっと加害者サイドに居る日本人にはピンと来ないのかも知れないが、被害者サイドからしてみたら新冷戦が何を意味するのかは明らかだ。
Everyone Should Read Eritrean President Afwerki’s Explanation Of The New Cold War

2023/07/27〜28に開催された第2回ロシア・アフリカ首脳会議でエリトリアのイサイアス・アフェウェルキ大統領はロシアのプーチン大統領と会談し、新冷戦についての包括的な説明を明らかにした。
ここでは時間の無い読者の為に、彼の考えの要点を抜粋する。
アフェウェルキ大統領の発言の要点
・ロシアとウクライナの紛争などと云うものは無い。これは時代遅れの覇権イデオロギーに従って世界を支配する計画の一環として、NATOがロシアに対して宣戦布告した戦争だ。これは失敗し、西洋の崩壊で終わる運命に在る。
・「この覇権主義的イデオロギーが歴史の如何なる時点に於ても蔓延しないよう、全世界はロシアを擁護するのではなく、ロシアに寄り添う準備をしなければならないだろう。」
・(その為には)「我々にはユーロやドル、その他の通貨に支配されない、グローバルな新しい金融アーキテクチャが必要だ。」
・「我々が彼等の覇権主義的な戦略をコントロールし、その戦略を挫折させる最も簡単な方法は、平和を維持することだ。そうすれば発展が訪れるだろう。」
・(その為には西洋の)「中傷、悪魔化、心理戦、制裁」に対抗し、非西洋諸国が敵対者の利益の為に分断統治されないようにする必要が有る。
・これを成功させるには万国が協力する必要が有り、彼が「グローバル戦争」と呼んだものに於て非西洋諸国の戦略を完成させる為に、各国は有益なアイデアを提供することが出来る。
・特に重要なのは、人間と自然の領域に於けるより良い資源管理であり、そうすればこの世界規模の反帝国主義闘争に於て万人の可能性を最大限に引き出せるようになる。
・「ロシアには果たすべき歴史的使命が有る。」エリトリアとロシアの関係はこの理解に基付いている。
彼の発言をグローバルなコンテクストに於て分析する
アフェウェルキ大統領は、プーチン大統領が特別軍事作戦開始を決定する直前になってようやっと気付き始めたことを完全に理解していることを彼に示した。ロシアと違ってエリトリアは既に何十年も西洋の「最大圧力」に曝されており、だからこそアフヴェルキ大統領はこの覇権ブロックがどの様に運営されているかについて詳しく知っていた。
NATOの対ロシア戦争は正に彼の言う通り、単に「奴隷制度、植民地主義、新植民地主義、そして覇権と云う同じイデオロギーの継続」であり、これにより歴史的連続体に於けるこの紛争の位置付けを適切に理解することが出来る様になる。ウクライナで進行中の代理戦争は、その結果があらゆる面で残りの未来がどうなるかを真に決定するので、世界的に重要な歴史的出来事であることが明らかになる。。
アフェウェルキ大統領は在任期間が最も長く(1993年〜)、最も一貫した反帝国主義者だ。従って全ての観察者は彼の評価を真剣に受け止めるべきだ。
彼はロシアが現在経験していることをどれだけ深く理解しているかを示し、このサミットをフォローしてはいるが彼についてよく知らない人々が理解を深めるチャンスを与えようとした。そして世界を解放すると云うロシアの「歴史的使命」に於て、エリトリアが重要な役割を果たすことをはっきりさせた。
この小国は数十年に亘って西洋の圧力に対して不釣り合いなまでのレジリエンスを発揮して来ているので、その経験を他の非西洋諸国と分かち合うことが出来る。
何より、彼の発言には革命的イデオロギーが含まれており、これは最終的には15億人近い人々がアフリカ全土で多極化プロセスを加速させることに貢献する可能性が有る。
これは間違い無くアフェウェルキ大統領の「歴史的使命」であり、それが実現すれば人類にとって最大の遺産となるだろう。
Everyone Should Read Eritrean President Afwerki’s Explanation Of The New Cold War

2023/07/27〜28に開催された第2回ロシア・アフリカ首脳会議でエリトリアのイサイアス・アフェウェルキ大統領はロシアのプーチン大統領と会談し、新冷戦についての包括的な説明を明らかにした。
ここでは時間の無い読者の為に、彼の考えの要点を抜粋する。
アフェウェルキ大統領の発言の要点
・ロシアとウクライナの紛争などと云うものは無い。これは時代遅れの覇権イデオロギーに従って世界を支配する計画の一環として、NATOがロシアに対して宣戦布告した戦争だ。これは失敗し、西洋の崩壊で終わる運命に在る。
・「この覇権主義的イデオロギーが歴史の如何なる時点に於ても蔓延しないよう、全世界はロシアを擁護するのではなく、ロシアに寄り添う準備をしなければならないだろう。」
・(その為には)「我々にはユーロやドル、その他の通貨に支配されない、グローバルな新しい金融アーキテクチャが必要だ。」
・「我々が彼等の覇権主義的な戦略をコントロールし、その戦略を挫折させる最も簡単な方法は、平和を維持することだ。そうすれば発展が訪れるだろう。」
・(その為には西洋の)「中傷、悪魔化、心理戦、制裁」に対抗し、非西洋諸国が敵対者の利益の為に分断統治されないようにする必要が有る。
・これを成功させるには万国が協力する必要が有り、彼が「グローバル戦争」と呼んだものに於て非西洋諸国の戦略を完成させる為に、各国は有益なアイデアを提供することが出来る。
・特に重要なのは、人間と自然の領域に於けるより良い資源管理であり、そうすればこの世界規模の反帝国主義闘争に於て万人の可能性を最大限に引き出せるようになる。
・「ロシアには果たすべき歴史的使命が有る。」エリトリアとロシアの関係はこの理解に基付いている。
彼の発言をグローバルなコンテクストに於て分析する
アフェウェルキ大統領は、プーチン大統領が特別軍事作戦開始を決定する直前になってようやっと気付き始めたことを完全に理解していることを彼に示した。ロシアと違ってエリトリアは既に何十年も西洋の「最大圧力」に曝されており、だからこそアフヴェルキ大統領はこの覇権ブロックがどの様に運営されているかについて詳しく知っていた。
NATOの対ロシア戦争は正に彼の言う通り、単に「奴隷制度、植民地主義、新植民地主義、そして覇権と云う同じイデオロギーの継続」であり、これにより歴史的連続体に於けるこの紛争の位置付けを適切に理解することが出来る様になる。ウクライナで進行中の代理戦争は、その結果があらゆる面で残りの未来がどうなるかを真に決定するので、世界的に重要な歴史的出来事であることが明らかになる。。
アフェウェルキ大統領は在任期間が最も長く(1993年〜)、最も一貫した反帝国主義者だ。従って全ての観察者は彼の評価を真剣に受け止めるべきだ。
彼はロシアが現在経験していることをどれだけ深く理解しているかを示し、このサミットをフォローしてはいるが彼についてよく知らない人々が理解を深めるチャンスを与えようとした。そして世界を解放すると云うロシアの「歴史的使命」に於て、エリトリアが重要な役割を果たすことをはっきりさせた。
この小国は数十年に亘って西洋の圧力に対して不釣り合いなまでのレジリエンスを発揮して来ているので、その経験を他の非西洋諸国と分かち合うことが出来る。
何より、彼の発言には革命的イデオロギーが含まれており、これは最終的には15億人近い人々がアフリカ全土で多極化プロセスを加速させることに貢献する可能性が有る。
これは間違い無くアフェウェルキ大統領の「歴史的使命」であり、それが実現すれば人類にとって最大の遺産となるだろう。
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