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ワグナーが中央アフリカ共和国の中国人鉱山労働者達を救出。幾つかの虚偽の主張が暴かれる(抄訳)

アンドリュー・・コリブコ氏の分析の抄訳。南アフリカ共和国でのワグナーの救出劇は、同グループが中国人鉱山労働者達を虐殺したと云う報道がフェイクニュースであり、またプリゴジンのクーデター未遂後にワグナーが解散させられるのではと云う推測が誤っていることを証明した。
Wagner’s Rescue Of Chinese Miners In The Central African Republic Debunks Several False Claims



 2023/03/23、ワグナーが中央アフリカ共和国(CAR)で中国人鉱山労働者達を大量殺戮したとの報道が為されたが、これは当時、中露協商の弱体化を狙ったフェイクニュースだと分析した。

 2023/07/13になって、ワグナーのメンバー達が救出した中国人鉱山労働者達と仲良くポーズを取る写真がSNSに出回ったことによって、この結論に最は早疑いの余地は無くなった。中国大使館は07/01に地元武装勢力による攻撃の情報を入手し、ワグナーに協力を要請したのだ。


 同様に、プリゴジンのクーデター未遂後に出回った、ワグナーは西洋の回し者ではないかと云う推測もまた誤っていることが証明された。若しこの主張が真実であれば、ワグナーは虐殺事件直後にCARからの退去を求められた筈だし、中国大使館も鉱山労働者達を救うために彼等に協力を要請しなかった筈だ。

 またこの展開によって、プリゴジンのクーデター未遂後にワグナーは解散させられるか牙を抜かれるのではないかと云う推測も誤っていることが証明された。プーチン大統領は実際には、効率を維持した形でのグループ再編を構想している。何のかんの言っても、ワグナーはロシアが対アフリカ政策を推進する上で不可欠の存在だ。今回の展開は、少なくともCARに於て、ワグナーの活動が実際には何も変わっていないことを示している。ワグナーは国と市民とゲスト達をハイブリッド戦争の脅威から守っているが、クレムリンが彼等の忠誠心を疑っていたとしたら、この様に活動を続けられはしなかっただろう。

 クーデター未遂はプリゴジン個人の暴走であり、彼に同調したメンバー達は反汚職のレトリックに騙されて行進に参加しただけだった。だからこそプーチンは彼等にチャンスを与え内戦のリスクを回避したのだ。ワグナーのメンバー達が「粛清」されるのではないかと云う推測は、その後の展開によって間違いであることが証明された。クレムリンがワグナー全体が裏切り者であると見做していれば、またアフリカでロシアの国益を推進する上での同グループの重要性を認めていなければ、今回の様な救出劇は起こらなかった筈だ。
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川流桃桜

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