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米国主導の西洋は何故ラヴロフのセルビア訪問をそれ程恐れているのか?(要点)

アンドリュー・コリブコ氏の解説の要点。ブルガリア、北マケドニア、モンテネグロの3ヵ国がロシアに対して領空を閉ざしたことは、これらが米国主導の西洋の属国に他ならないことを証明している。
Why’s The US-Led West So Afraid Of Lavrov Visiting Serbia?


 
 2022/06/05のザハロワ報道官の発表では、ブルガリア、北マケドニア、モンテネグロの3ヵ国は何れも、06/06から予定されていたロシアのラヴロフ首相のセルビア行きの空域を閉鎖し、この訪問を妨害した。ラヴロフ氏は今だに対ロシア制裁の圧力に屈していない友好国セルビアの指導者達と会談する為にこの国を2日間訪問する予定だった。

 ロシアの飛行機に対するNATO加盟諸国の領空封鎖にこの3ヵ国が加わったことは、これらが何れも米国主導の西洋の傀儡に過ぎないことを証明するものだ。

 COVID-19「対策」として多くの外交がリモートで行われているにも関わらず、外交専門家達は、選べるのであれば直接対面の方を好んでいる。その方がスパイされ難いし、相手と個人的な関係を築くことが容易だからだ。ラヴロフ氏は恐らくエネルギー関連や制裁その他についてベオグラード当局と話し合いたかったのだろうが、西洋にとってはこれは受け入れられない展開だった為、これを妨害した。

 セルビアはNATO諸国に囲まれているので、戦略的に不利な立場に在る。西洋はセルビアにロシアから距離を置くよう圧力を掛け続けているが、今までのところ国連でロシアに反対票を投じさせることにしか成功していない。これが偽善的なのは、西洋はロシアがウクライナの外交をコントロールしていると主張しているが、自分達の方こそセルビアの外交をコントロールしようとしているところだ。

 セルビア嫌悪症はロシアが特別軍事作戦を開始して以来、セルビアとロシアを結び付ける形で激化しているが、これは昨日今日始まった話ではなく、1世紀に及ぶセルビア人差別の延長線上で起こっていることだ。第一次世界大戦、第二次世界大戦、そして1990年代のユーゴスラヴィア紛争と、3度に亘ってセルビア人に対する虐殺が起こっているのだが、これらを実行したアルバニア人、ボスニア人イスラム教徒、クロアチア人は何れもこれらの戦争犯罪について謝罪するどころか、寧ろ誇りに思っている始末だ。

 当然のことながら、NATOに支配されている各国政府はセルビアを激しく嫌っている。バルカン半島に指導力を発揮したいと云う野心を持っている国々は、セルビアが現在ロシアと緊密な関係にあることに嫉妬してすらいる。

 だが今回の様な嫌がらせはな、ロシアとセルビアの関係を弱体化するどころか強化するだけだ。そもそもこれは最も基本的な外交規範に違反している。

 彼等が恐れているのは、米国と自国との関係と、ロシアとセルビアとの関係の対照性が浮き彫りになってしまうことだ。米国は大国として、中小規模のパートナー諸国を属国としていじめているのに対し、大国ロシアは彼等を国際法上対等なパートナーとして尊重している。米国がブルガリア、北マケドニア、モンテネグロをいじめているのと違って、ロシアはセルビアを重要なパートナーとして大切にしている。ロシアがバルカン半島で多くの支持を得ているのは、これが理由だ。無論ロシアに対する世論の根強い支持が有ることは、無論西洋にとっては脅威となる。

 ラヴロフ氏が訪問出来なければ何か事態が急変すると云う訳ではないが、ロシアの外交姿勢はバルカンの地元の他局保守主権主義者達を刺激する可能性が有る。3ヵ国はロシアのソフトパワーの高まりに対して領空を閉鎖したのだが、これは彼等自身の自分達の属国の身分について自意識過剰であることを、図らずも物語っている。
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川流桃桜

Author:川流桃桜
一介の反帝国主義者。
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