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プリゴジンを応援する西洋人は第三次世界大戦を望んでいる(抄訳)

アンドリュー・コリブコ氏の記事の抄訳。プリゴジンの反乱未遂についてはまだ解らないことだらけだが、はっきり断言出来ることも有る。「にっくきプーチンに反旗を翻した」と云うだけの理由でプリゴジンを応援しているロシア差別主義者の人達は、状況を全く理解していない底無しの間抜けだと云うことだ。彼等は自分達が実際には第三次世界大戦を応援していることに気が付いていない。
Westerners Cheering For Prigozhin Want Another World War



 プリゴジンのクーデター未遂に対して、多くの西洋人がその成功を応援したが、彼の部隊がモスクワに進軍した理由のひとつは、ウクライナに於けるロシアの軍事関与をエスカレートさせることなので、これは皮肉な事態だ。

 対照的にプーチン大統領は、自国の安全が確保されるのであれば、NATOとロシアの代理戦争を政治的に解決することに関心が有ると強く示唆している。ウクライナ戦争を本当に沈静化させたいのであれば、応援すべきはプリゴジンではなくプーチンの方なのだ。

 NATOが支援するキエフの反攻は、予想通りに失敗に終わり、それにより軍事戦略力学は大きく転換した。その結果、この「兵站競争/消耗戦」を利用して、ロシアが和平交渉を再開する可能性が再び高まった。従って、この代理戦争を終わらせると云う観点から言えば、プリゴジンのクーデター未遂は考え得る最悪のタイミングで起こったと言える。

 見当違いの西洋人は、プリゴジンを応援することは、ロシアを国内から不安定化させることを支持することだと思っているのかも知れないが、現実にそれが実現してしまえば、後に来るのは次の世界大戦だ。

 幸いなことに、そのシナリオが実現する可能性は極めて低い。だが議論の為にこの可能性について論じておくと、プーチンは米国に対して今だ和解の手を差し伸べることを諦めていないが、プリゴジンのクーデターが成功した場合、この可能性は消滅し、ロシアの特別軍事作戦はエスカレートすることになる。

 ロシアは現在この「兵站競争/消耗戦」で優位を保ってはいるが、そこで完全勝利を収めたとしても、問題解決にはならない。ウクライナが完全に崩壊し、その後完全にロシアの「勢力圏」に入ることを、NATOは許しはしないだろうからだ。

 その場合どうなるかと云うと、恐らく前線を凍結させる為に自暴自棄になったウクライナの内部へ、ポーランドが主導してNATOが介入することになる。つまりNATOとロシアとの直接対決と云う、大変危険な状況が生まれてしまう訳だ。

 そうなると、ひとつ計算違いが起こっただけで次の世界大戦が起こることになってしまう。このシナリオはどんな犠牲を払ってでも避けるべきだ。

 同様にこの裏返しとして、プリゴジンのクーデター未遂がロシアを不安定化させ、ロシアが「兵站競争/消耗戦」での優位を失って過去16ヶ月の成果が反転してしまうと云うシナリオも考えられる。NATOは公然とロシア解体を叫んでいるので、それでも戦争は終わらない。そうなるとロシアが自衛の為の最後の手段として核兵器を使うことを余儀無くされる可能性が高まる。

 どちらのシナリオにせよ、今回の出来事から良いことは何も生まれそうにない。クーデター未遂が開始されてから18時間以内にプーチン大統領の周りに結集した軍-諜報部エリートの最も強力なメンバーの支援が無ければ、プリゴジンが成功する可能性はゼロだ。

 「内戦」によるロシアの「バルカン化」は、多くの西洋人がソーシャルメディア上で楽しんでいる政治的幻想だが、彼等が気付いていないのは、プリゴジンを応援することは、実際には第三次世界大戦を応援することに等しいと云うことだ。
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川流桃桜

Author:川流桃桜
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