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セルゲイ・グラジエフの明察

非常に興味深い組み合わせ。ロシアの第一級の経済学者セルゲイ・グラジエフは、異端の経済学者にして「陰謀論者」と言うラベルで言論を封じ込められた故リンドン・ラルーシュ(1922〜2019年)の「友人であり同盟者」だったそうだ。2022/09/08の彼の誕生日記念講演で、30年以上も前に現在の「邪悪」なグローバル金融システムの崩壊を予測し、健全な経済の再建によってその崩壊を防ぐことが出来ると提唱していたラルーシュの先見性について賞賛すると共に、現在の状況が正に彼の予測通りの破滅に向かっていることを指摘している。
Sergey Glazyev On the 100th Anniversary of Lyndon LaRouche’s Birth(英語吹替)

Why Sergey Glazyev’s Memorial to the Legacy of Lyndon LaRouche Matters

★ The Cradle によるセルゲイ・グラジエフ氏の独占インタビューの要点。
独占:ロシアのセルゲイ・グラジエフが新しいグローバル金融システムを紹介する(要点)

★2022/06/01に RUSSTRAT 研究所と REGNUM 通信社が主催した円卓会議でのセルゲイ・グラジエフ氏(EECの統合及びマクロ経済担当理事/大臣)の講演の要点。
セルゲイ・グラジエフ:ロシアは人類を保全する為に戦っている(要点)

ロシアと所謂グローバリスト勢力との関係を考える上でネックになるポイントのひとつが、中央銀行の役割。エリヴィラ・ナビウリナ総裁が指揮する今までのロシア中央銀行の所業(自国通貨を安定させようとせず、健全な開発を妨害し、投機家達が設け易いように経済を不安定化した)はセルゲイ・グラジエフの指摘の通り、ロシアの国益に反している。この過ちを正さない限り、ロシアは経済制裁による経済戦争に勝つことは出来ない。「中央銀行の政策はロシア経済を殺している。中央銀行は国有化すべきだ」と云うグラジエフの主張は正しい。中央銀行を政府が管理している中国はこの点で一歩先を行っているが、ロシアも同じ道を歩むことが経済的自立に繋がる。
Russia’s Central Bank Smackdown: Glazyev vs. Nabiullina
(「グランド・チェスボードを巡る闘争」のページのグラジエフの記事も参照のこと。)
 で、ウクライナ危機を利用して経済的主権を立て直すべく正しく軌道修正しているロシアに対してウォール・ストリート・ジャーナルなんかは「ロシアを世界経済に統合する任務を捨て、経済崩壊の阻止にまい進するナビウリナ氏」と大いに焦っている。ロシアは新自由主義からの決別に成功していると見て良いのではないかと思う。
ロシア中銀総裁、戦争で方針を180度転換

セルゲイ・グラジエフ氏の2014年のインタビュー。米帝の覇権維持の為の欧州の不安定化と戦争、その為に犠牲にされるウクライナとロシアと欧州、新世代のよりプラグマティックな政治家達の登場を待つしか無い欧州の政治家達の反ソ=反露的傾向と、それによって犠牲にされる欧州市民の生活、帝国凋落時代に於ける主権の重要さ(政治もそうだが特に金融面)、等々、今日の事態を正確に予見していたことが見て取れる。
Sergey Glaziev - Ukraine Crisis & US Hegemony on the Expense of EU (2014)
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川流桃桜

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