ベルギーは植民地犯罪の罪滅ぼしとしてパトリス・ルムンバの金歯を返還（要点）

ガーディアンのアフリカ特派員、ジェイソン・バーク氏の記事の要点。
Belgium to return Patrice Lumumba’s gold tooth in bid to atone for colonial crimes

Patrice Lumumba: DR Congo buries tooth of independence hero


　独立コンゴの初代首相パトリス・ルムンバは1960年、CIAとそれが支援する分離主義者、そして旧宗主国であるベルギーの協力によって投獄・拷問の後射殺され、遺体は酸で溶かされたが、実行犯達は記念として彼の金歯を保存していた。

　ベルギー政府は2022年になって漸くそれを彼の遺族に返却した。

　ベルギーは2001年に彼の死に対して「道義的責任」を負っていることを認め、曾て1,000万人ものコンゴの人々を奴隷労働と弾圧によって死に追い遣ったレオポルド2世の子孫、現ベルギー王フィリップは2022年6月に初めてベルギーを訪れて遺憾の意を表明したが、謝罪はしなかった。

　勿論賠償の話など一言も出なかった。

そして代理勢力を使った西側諸国によるコンゴの蹂躙と資源略奪は今尚続いている。

　旧植民地諸国の人々から見れば、「自由と民主主義」を標榜して他国に偉そうに説教を垂れる旧宗主諸国の態度はどう映るだろうか。