ウクライナがノヴァヤ・カホフカ・ダムとアンモニア・パイプラインを破壊(要点)
カホフカ・ダムの破壊について、ドンバス・インサイダーの記事の要点。
UKRAINE DESTROYS THE NOVAYA KAKHOVKA DAM AND AN AMMONIA PIPELINE
カホフカ・ダム破壊の下手人がキエフである理由
カホフカ・ダムの破壊事件については、ドンバス・インサイダーの記事も参考になる。既に紹介した他の記事とも重複するので詳細は割愛するが、以下の点から、キエフ側が責任を負うべきなのは明らかだ。
・2022/11/12の段階で、カホフカ・ダムに架かる道路橋に対してキエフ軍は攻撃を行っていた(監視カメラが映像に捉えている)。
・キエフ軍はダムを破壊して洪水を起こす計画を立てていたことを、キエフ軍の将軍が証言している。
・2022年7〜9月、キエフ軍兵士達はダムを破壊する犯行予告を何度もSNSに投稿している(これらは2023/06/06に削除されたが、スクショされた画像が残っている)。
・キエフは決壊直前に、上流のニエプル水力発電所のゲートを最大限に開放していた。その結果、2023年4月から、カホフカ貯水池の水位は記録的なレヴェルにまで急激に上昇していた。この過剰な水圧により、キエフ軍の砲撃で弱まったバルブが破損する可能性を、キエフは把握していた筈だ。

・2023年5月初旬には、ロシアの複数の水路が既に警報を鳴らしていた。無論、ロシア側ではキエフ側の意図を理解しており、5月にはカホフカ貯水池の負荷制限を行おうとした。だが5月末に発電所の従業員が貯水池を少しでも空にしようとした直後、キエフ軍が砲撃を再開し、水位調節は不可能になった。
動機と前例
「誰が得をするのか」を考えても、キエフの方に動機が有るのは明らかだ。
・ドニエプル川のロシア側の岸辺に設置された地雷が流された。
・ロシア軍の陣地が水没した。
・一旦水位が低下すれば、クリミア運河への供給に問題が生じる可能性が有る。
・ヘルソンの町も被害を受けているが、洪水の大部分はロシアの管理下の左岸を襲っている。
「キエフ軍はそんなことはしない!」と主張する人も居るかも知れないが、キエフは既に、戦術的な理由から意図的にウクライナの村に洪水を起こした前例が有る。2022/04/27のNYタイムズの記事にはこう書いてある。
「キエフ北方の村デミディフ周辺では、住民が激しい洪水の余波と格闘しているが、通常の状況であれば、既にロシアからの攻撃を受けている住民にとっては更なる不幸となるところだった。しかし、今回は戦術的な勝利だった。ウクライナ人は村とその周囲の広大な野原や沼地を意図的に浸水させ、泥沼を作ってロシア軍戦車によるキエフ攻撃を阻止し、軍の防衛準備の為の貴重な時間を稼いだ。」
アンモニア・パイプラインの破壊
カホフカ・ダムの破壊は紛れも無く人道的・生態学的災害を引き起こしたが、同時期にキエフは別の災害も引き起こしている。
キエフは穀物協定の一部である、ロシアからオデッサへのアンモニア・パイプラインを妨害する為に全力を尽くして来た。
2023/06/02、ロシアは穀物協定の計画通りにアンモニア・パイプラインの運転を再開すべきだと主張したが、その3日後、ハリコフでアンモニア・パイプラインが爆破された。これがキエフの犯行であったことは疑い様が無い。キエフは協定を誠実に履行するよう、国連とトルコから圧力を掛けられることを承知していた筈だが、パイプラインが破壊されたことで、ゼレンスキーはこの問題について心配する必要が無くなった。
だが、全てが計算通りではなかった様で、風向きの所為で、漏出したアンモニアはキエフ軍陣地に向かって流れた。その結果戦闘員1名が死亡、数名が毒物を摂取して病院に運ばれた。更にアンモニアの所為で、これらの地域でのキエフ軍の攻撃は延期された。この他民間人、土壌、水もまた汚染被害を受けた筈だが、詳細は報じられていない。
そしてこの2つの災害のお陰で、ドネツクとザポリージャでの何の成果も得られなかったキエフ軍の大敗、人員と装備の多大な損失は、西洋大手メディアでは大きな扱いを受けていない。
UKRAINE DESTROYS THE NOVAYA KAKHOVKA DAM AND AN AMMONIA PIPELINE
カホフカ・ダム破壊の下手人がキエフである理由
カホフカ・ダムの破壊事件については、ドンバス・インサイダーの記事も参考になる。既に紹介した他の記事とも重複するので詳細は割愛するが、以下の点から、キエフ側が責任を負うべきなのは明らかだ。
・2022/11/12の段階で、カホフカ・ダムに架かる道路橋に対してキエフ軍は攻撃を行っていた(監視カメラが映像に捉えている)。
・キエフ軍はダムを破壊して洪水を起こす計画を立てていたことを、キエフ軍の将軍が証言している。
・2022年7〜9月、キエフ軍兵士達はダムを破壊する犯行予告を何度もSNSに投稿している(これらは2023/06/06に削除されたが、スクショされた画像が残っている)。
・キエフは決壊直前に、上流のニエプル水力発電所のゲートを最大限に開放していた。その結果、2023年4月から、カホフカ貯水池の水位は記録的なレヴェルにまで急激に上昇していた。この過剰な水圧により、キエフ軍の砲撃で弱まったバルブが破損する可能性を、キエフは把握していた筈だ。

・2023年5月初旬には、ロシアの複数の水路が既に警報を鳴らしていた。無論、ロシア側ではキエフ側の意図を理解しており、5月にはカホフカ貯水池の負荷制限を行おうとした。だが5月末に発電所の従業員が貯水池を少しでも空にしようとした直後、キエフ軍が砲撃を再開し、水位調節は不可能になった。
動機と前例
「誰が得をするのか」を考えても、キエフの方に動機が有るのは明らかだ。
・ドニエプル川のロシア側の岸辺に設置された地雷が流された。
・ロシア軍の陣地が水没した。
・一旦水位が低下すれば、クリミア運河への供給に問題が生じる可能性が有る。
・ヘルソンの町も被害を受けているが、洪水の大部分はロシアの管理下の左岸を襲っている。
「キエフ軍はそんなことはしない!」と主張する人も居るかも知れないが、キエフは既に、戦術的な理由から意図的にウクライナの村に洪水を起こした前例が有る。2022/04/27のNYタイムズの記事にはこう書いてある。
「キエフ北方の村デミディフ周辺では、住民が激しい洪水の余波と格闘しているが、通常の状況であれば、既にロシアからの攻撃を受けている住民にとっては更なる不幸となるところだった。しかし、今回は戦術的な勝利だった。ウクライナ人は村とその周囲の広大な野原や沼地を意図的に浸水させ、泥沼を作ってロシア軍戦車によるキエフ攻撃を阻止し、軍の防衛準備の為の貴重な時間を稼いだ。」
アンモニア・パイプラインの破壊
カホフカ・ダムの破壊は紛れも無く人道的・生態学的災害を引き起こしたが、同時期にキエフは別の災害も引き起こしている。
キエフは穀物協定の一部である、ロシアからオデッサへのアンモニア・パイプラインを妨害する為に全力を尽くして来た。
2023/06/02、ロシアは穀物協定の計画通りにアンモニア・パイプラインの運転を再開すべきだと主張したが、その3日後、ハリコフでアンモニア・パイプラインが爆破された。これがキエフの犯行であったことは疑い様が無い。キエフは協定を誠実に履行するよう、国連とトルコから圧力を掛けられることを承知していた筈だが、パイプラインが破壊されたことで、ゼレンスキーはこの問題について心配する必要が無くなった。
だが、全てが計算通りではなかった様で、風向きの所為で、漏出したアンモニアはキエフ軍陣地に向かって流れた。その結果戦闘員1名が死亡、数名が毒物を摂取して病院に運ばれた。更にアンモニアの所為で、これらの地域でのキエフ軍の攻撃は延期された。この他民間人、土壌、水もまた汚染被害を受けた筈だが、詳細は報じられていない。
そしてこの2つの災害のお陰で、ドネツクとザポリージャでの何の成果も得られなかったキエフ軍の大敗、人員と装備の多大な損失は、西洋大手メディアでは大きな扱いを受けていない。
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