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ウクライナの物語のコントロールを巡るリスクの高い衝突の舞台裏(抄訳)

ベン・スミス氏の記事の抄訳。関連動画も紹介しておく。キエフ当局の厳しい言論統制は他国のジャーナリスト達にも及んでいる。

 日本のTVや新聞で流れるウクライナ関連の「ニュース」は基本的に他の西洋大手メディアを転載したものに過ぎないが、例えばウクライナ人の「証言」を扱った独自の番組等にしても、それらは全てが大本営報道であり、検閲済みのプロパガンダだ。まともなジャーナリズムの産物とは思わない方が良い。
Inside the high-stakes clash for control of Ukraine’s story
NYT BOTHSIDES Nazism In Ukraine Military | Breaking Points




 ロシアの「ウクライナ侵攻」を取材する西洋のジャーナリスト達は、キエフ政府と静かな紛争を繰り広げている。

 NBCニュース、ニューヨーク・タイムズ、CNN、ニューヨーカー、ウクライナのデジタル放送局フロマドスケ等の報道機関のジャーナリスト達は、キエフ当局が課した規則に違反したとしてジャーナリスト資格を脅されたり、剝奪されたり、否定されたりしている。

 ウクライナ人の塹壕生活を取材した写真家マキシム・ドンデュク氏はインスタグラムでこう不満を述べている(そしてその後削除した):

 「(キエフ)当局は報道官とのプレスツアーのみを許可している。そこで彼等はカメラの前で大袈裟な芝居をするが、本当の状況を見せることを恐れている。」

 そして彼はキエフ当局が彼の認定を剝奪すると脅迫していたことについても触れてこう述べた、「愚かなプロパガンダだけを読む覚悟は有りますか?」

 キエフ当局は大規模な報道作戦を実施している。軍報道局はジャーナリスト達を精査し、軍が概説した規則を遵守することを記した文書に彼等が署名した後、パスを発行する。ジャーナリスト達が特定の地域に行ったり(多くの場合報道ハンドラーが同行する)、当局者にインタビューするには、このパスが要る。

 ウクライナ軍が禁止されたクラスター爆弾を使用していると報じたNYタイムズのトーマス・ギボンズ=ネフ記者はキエフ当局の怒りを買った。彼は別件で資格を取り消され、更新が拒否されたが、最終的には再発行された。

 またNBCニュースが、クリミアはウクライナではなくロシアの一部であると云う現地住民の声を報じた時には、キエフ政府はNBCの資格を剝奪し、事実上、地元チームをキエフのホテルに閉じ込めた。

 だがキエフ軍の公式メールアカウント(署名無し)は、報道が認定制であることを激しく否定した。

 「ウクライナ軍は米国や他のメディアと如何なる緊張も抱いていない。」

 NBCはキエフへの謝罪は行わなかったが、最終的には資格情報を回復した。

 またNYタイムズで精神保健施設内での兵士達の心理的トラウマを記録した写真エッセイを公開した写真家アントワーヌ・ダガタも、ウクライナでの報道能力を失ったが、彼女は問い合わせに応じなかった。

 またジャーナリスト2名に拠れば、ウクライナ治安当局は、ウクライナ東部での前回の紛争を取材し、分離主義者達と接触した可能性の有る地元のジャーナリスト達にも特に注意を払っている。

 キエフ在住のジャーナリスト3人に拠れば、政府は認定を求めるジャーナリストに対し、ロシアの工作員ではないことを証明する為に嘘発見器の検査を受けるよう求めた。

 ジャーナリスト達は資格剝奪を恐れているので、この件については語りたがらないし、語ったとしても匿名を条件にしたがる。
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川流桃桜

Author:川流桃桜
一介の反帝国主義者。
2022年3月に検閲を受けてTwitterとFBのアカウントを停止された為、それ以降は情報発信の拠点をブログに変更。基本はテーマ毎のオープンスレッド形式。検閲によって検索ではヒットし難くなっているので、気に入った記事や発言が有れば拡散して頂けると助かります。
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