モロッコと中国との関係

2023/05/29の報道では、モロッコ王立海兵隊は中国のHJ-9A対戦車ミサイル・システムを購入した。モロッコの軍事力強化に中国は大きく協力している。
El sistema de misiles antitanque chino HJ-9A exhibido por la Infantería de la Marina Real de Marruecos
Morocco Acquires Chinese HJ-9A Anti-Tank Missiles

2023/05/12、中国はモロッコとの関係を「新たなレヴェルへ引き上げる」ことを発表した。西サハラ独立問題については中国は国連の住民投票ミッション（MINURSO）を支持している訳だが、モロッコ当局の方ではこれはモロッコの「領土統一の承認」の一種であると、自分達に都合良く解釈している様だ。
China affirms its determination to raise relations with Morocco "to a new level"

2022/10/03の報道では、モロッコ王立陸軍は、ドローンの供給源を多様化するという目標の一環として、中国から高性能の軍用ドローンを購入した。因みに2022年の「世界火力指数」では、モロッコは軍事力の点で140ヵ国中55位。

2021/12/19の報道。モロッコは、中国製のFD-2000B長距離防空システムを配備した初の軍事基地を開設した。
Marruecos inaugura su primera base de defensa aérea de largo alcance con una batería china FD-2000B
Morocco Buys Chinese Military Drones

モロッコには2014年時点で3,000人程度と規模は小さいが、近年になって中国人コミュニティが存在している。
Chinese people in Morocco

Wiki記事に拠れば、モロッコは1958/11/01に中華人民共和国を正式に承認したアフリカで2番目の国あり、長年戦略的パートナーシップを強化しており、2022年には一帯一路構想に関して中国と包括的協力に署名した最初の北アフリカ国となった。また2020年には国連で香港国家安全維持法や中国の新疆政策を支持している。西サハラ紛争に関しては、中国は全ての当事国に公正で永続的な紛争解決に向けて誠実に対話を再開するよう求めている。
China–Morocco relations