ウクライナの銀行家、ロシアでのドローン・テロに現金を提供(抄訳)
アレクサンダー・ルビンシュタイン氏の記事の抄訳。プーチン暗殺未遂事件の背後に在る、キエフのドローン・テロ・キャンペーンとは。
Ukrainian banker offers cash for drone terror in Russia
プーチン大統領暗殺未遂事件
2023/04/23、カナダ製のC4爆発物ブロック30個を積んだウクライナのドローンがモスクワのルドネヴォ工業団地近くに墜落した。

これはその日ルドネヴォを訪問する予定だったロシアのウラジーミル・プーチン大統領を暗殺する為の試みだったが、ドローンは目的地から19マイル離れた場所に墜落し、暗殺は失敗した。
ロシア当局は周辺地域で同様のドローン3機を発見したと発表した。
カナダ政府はそれまで、キエフに60億ドル近い援助を行っていた。
ウクライナのUJ-22ドローンは、ハリコフ地方から発進したものだった。
キエフの諜報機関と密接な関係を持つシンクタンクの共同創設者であるユーリー・ロマネンコ氏は、暗殺計画を画策したのはウクライナ秘密情報局(SBU)であることをTwitterで認め、「プーチン大統領、我々は近付いている」と発言した。
相次ぐキエフのドローン・テロ
ロシア領空へのドローンの侵入はこれが初めてではなく、その何ヶ月も前から始まっている。
暗殺攻撃が失敗した翌日には、ベルゴロド国境地域で10件のドローン攻撃が記録されている。
これらの展開はキエフが2022年7月に「ドローン軍団」キャンペーンを開始したことを受けてのものだ。
キエフはこの資金調達の為に「ドロー-ンネーション(dro-nations。donationのもじり)」と呼ばれる募金活動を行っているが、これには西洋諸国が支援する親NATOのオンライン同盟NAFOや、国際的キエフ・ロビーのウクライナ世界会議が正式パートナーとして数えられており、トップ・ブランド大使として選ばれたのは、映画『スター・ウォーズ』シリーズで有名な俳優のマーク・ハミルだ。

この攻撃は秘密作戦の為、実態の把握は困難で、BBCも取材に失敗しているが、キャンペーンを主導しているのが、ウクライナのデジタル変革担当大臣ミハイロ・フェドロフであることは突き止めている。但し「(キエフ)政府の他の人々と同様、彼はロシア領土に対する最近のドローン攻撃については話すことを拒否している。」
ウクライナ人横領容疑者、ロシア国内でのドローン・テロに報奨金を提示
だが非政府関係者はそれ程口を閉ざしている訳ではない。2023/04/06、ウクライナの金融・兵器産業の大物ヴォロディミル・ヤツェンコがTVに出演し、来たるべきロシアの戦勝記念日の期間中に、モスクワの赤の広場内にドローンを着陸させることに成功した国内の兵器製造業者に約549,000米ドル相当の賞金を提供すると提案した。
ナチスドイツがソ連赤軍に降伏したことを記念する05/09には、毎年ロシアは国を挙げてお祝いをするが、モスクワは、今年最初の数カ月に領土内でドローン活動が急増したことを受け、4月には国境地域でのパレードの中止を発表していた。
西洋メディアは挙ってこのテロ攻撃の脅威を軽視し、「プーチンに屈辱を与えた」とはしゃいだが、ドローン軍団やこの懸賞金キャンペーンについては全く報じなかった。
ヤツェンコはまた、来たる赤の広場での祝典が「極めて正当な」軍事目標であると述べ、自身の兵器会社であるドブブッシュが既にすでにこのイヴェントに向けて「準備を進めている」ことを明らかにした。
彼は更に、03/28に新モスクワの鉄道近くで発見されたドローンを操縦していたのはドブブッシュだと述べた。このドローンにはキエフのナチス時代のスローガン「ウクライナに栄光あれ」が刻まれていたと、キエフのメディアは報じている。ヤツェンコはこのフライトは戦勝記念日に向けた試験だったと述べている。
銀行王ヤツェンコは元々、1991年のソ連崩壊後に設立されたウクライナの金融機関、プリヴァト・バンクでキャリアを築いた人物だ。55億ドルが不可解にも金庫から消えた後、マイダン・クーデター政府は2016年にこの銀行を国有化した。この時裏で糸を引いていたのがヤツェンコだと言われており、プリヴァト・バンクの所有者、つまりアゾフ大隊とゼレンスキーのスポンサーであるオリガルヒのイゴール・コロモイスキーに、ヤツェンコは現金を流したと言われている。
ウクライナ国家汚職防止局に拠ると、ヤツェンコはその後「国有化前夜に銀行から資金の大半」を引き出し、その資金を妻と娘に移した。
2021年2月、ヤツェンコを乗せたチャーター便がウィーンへ向かう途中、ウクライナ上空で「方向転換して不時着」した。ウクライナ当局は直ちにヤツェンコを横領容疑で逮捕した。彼に対する訴訟は2023年9月から勧められる予定になっている。
ヤツェンコは懸賞金キャンペーンについて、優勝した航空機は赤の広場に着陸するだけでは駄目で、ウクライナ製であると認識出来るものでなければならないことをはっきりさせた。
「『ウクライナに栄光あれ』の様なウクライナのスローガンが無ければなりません」と彼は主張した。
ナチスに対する勝利を祝う祭典は、ロシアの国民的プライドの源泉だ。その祭典の真っ只中に、ナチスのスローガンを放り込めと云う訳だ。
Ukrainian banker offers cash for drone terror in Russia
プーチン大統領暗殺未遂事件
2023/04/23、カナダ製のC4爆発物ブロック30個を積んだウクライナのドローンがモスクワのルドネヴォ工業団地近くに墜落した。

これはその日ルドネヴォを訪問する予定だったロシアのウラジーミル・プーチン大統領を暗殺する為の試みだったが、ドローンは目的地から19マイル離れた場所に墜落し、暗殺は失敗した。
ロシア当局は周辺地域で同様のドローン3機を発見したと発表した。
カナダ政府はそれまで、キエフに60億ドル近い援助を行っていた。
ウクライナのUJ-22ドローンは、ハリコフ地方から発進したものだった。
キエフの諜報機関と密接な関係を持つシンクタンクの共同創設者であるユーリー・ロマネンコ氏は、暗殺計画を画策したのはウクライナ秘密情報局(SBU)であることをTwitterで認め、「プーチン大統領、我々は近付いている」と発言した。
相次ぐキエフのドローン・テロ
ロシア領空へのドローンの侵入はこれが初めてではなく、その何ヶ月も前から始まっている。
暗殺攻撃が失敗した翌日には、ベルゴロド国境地域で10件のドローン攻撃が記録されている。
これらの展開はキエフが2022年7月に「ドローン軍団」キャンペーンを開始したことを受けてのものだ。
キエフはこの資金調達の為に「ドロー-ンネーション(dro-nations。donationのもじり)」と呼ばれる募金活動を行っているが、これには西洋諸国が支援する親NATOのオンライン同盟NAFOや、国際的キエフ・ロビーのウクライナ世界会議が正式パートナーとして数えられており、トップ・ブランド大使として選ばれたのは、映画『スター・ウォーズ』シリーズで有名な俳優のマーク・ハミルだ。

この攻撃は秘密作戦の為、実態の把握は困難で、BBCも取材に失敗しているが、キャンペーンを主導しているのが、ウクライナのデジタル変革担当大臣ミハイロ・フェドロフであることは突き止めている。但し「(キエフ)政府の他の人々と同様、彼はロシア領土に対する最近のドローン攻撃については話すことを拒否している。」
ウクライナ人横領容疑者、ロシア国内でのドローン・テロに報奨金を提示
だが非政府関係者はそれ程口を閉ざしている訳ではない。2023/04/06、ウクライナの金融・兵器産業の大物ヴォロディミル・ヤツェンコがTVに出演し、来たるべきロシアの戦勝記念日の期間中に、モスクワの赤の広場内にドローンを着陸させることに成功した国内の兵器製造業者に約549,000米ドル相当の賞金を提供すると提案した。
ナチスドイツがソ連赤軍に降伏したことを記念する05/09には、毎年ロシアは国を挙げてお祝いをするが、モスクワは、今年最初の数カ月に領土内でドローン活動が急増したことを受け、4月には国境地域でのパレードの中止を発表していた。
西洋メディアは挙ってこのテロ攻撃の脅威を軽視し、「プーチンに屈辱を与えた」とはしゃいだが、ドローン軍団やこの懸賞金キャンペーンについては全く報じなかった。
ヤツェンコはまた、来たる赤の広場での祝典が「極めて正当な」軍事目標であると述べ、自身の兵器会社であるドブブッシュが既にすでにこのイヴェントに向けて「準備を進めている」ことを明らかにした。
彼は更に、03/28に新モスクワの鉄道近くで発見されたドローンを操縦していたのはドブブッシュだと述べた。このドローンにはキエフのナチス時代のスローガン「ウクライナに栄光あれ」が刻まれていたと、キエフのメディアは報じている。ヤツェンコはこのフライトは戦勝記念日に向けた試験だったと述べている。
銀行王ヤツェンコは元々、1991年のソ連崩壊後に設立されたウクライナの金融機関、プリヴァト・バンクでキャリアを築いた人物だ。55億ドルが不可解にも金庫から消えた後、マイダン・クーデター政府は2016年にこの銀行を国有化した。この時裏で糸を引いていたのがヤツェンコだと言われており、プリヴァト・バンクの所有者、つまりアゾフ大隊とゼレンスキーのスポンサーであるオリガルヒのイゴール・コロモイスキーに、ヤツェンコは現金を流したと言われている。
ウクライナ国家汚職防止局に拠ると、ヤツェンコはその後「国有化前夜に銀行から資金の大半」を引き出し、その資金を妻と娘に移した。
2021年2月、ヤツェンコを乗せたチャーター便がウィーンへ向かう途中、ウクライナ上空で「方向転換して不時着」した。ウクライナ当局は直ちにヤツェンコを横領容疑で逮捕した。彼に対する訴訟は2023年9月から勧められる予定になっている。
ヤツェンコは懸賞金キャンペーンについて、優勝した航空機は赤の広場に着陸するだけでは駄目で、ウクライナ製であると認識出来るものでなければならないことをはっきりさせた。
「『ウクライナに栄光あれ』の様なウクライナのスローガンが無ければなりません」と彼は主張した。
ナチスに対する勝利を祝う祭典は、ロシアの国民的プライドの源泉だ。その祭典の真っ只中に、ナチスのスローガンを放り込めと云う訳だ。
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