fc2ブログ

南アフリカは大陸のリーダーとしての頭角を現す(抄訳)

南アフリカがウクライナ戦争の和平仲介を行おうとしている件について、アンドリュー・コリブコ氏の分析。南アは自国の主権と国益を守る為に奮闘している。
South Africa Is Presenting Itself As The Continent’s Leader



 2023/05/16、南アフリカ共和国のシリル・ラマポーザ大統領は、他のアフリカの指導者数名と共に、近々モスクワとキエフへの訪問を計画している平和使節団に参加することを表明した。目的は、ウクライナに於けるNATOとロシアの代理戦争を終わらせる方法を模索することだ。

 この動きは、米国が最近、昨年末にロシアに極秘に武器を供与したとして南アフリカを非難し、プーチン大統領に対する「国際刑事裁判所」の逮捕令状に従うよう、2ヶ月間圧力を掛けて来たことを受けてのことだ。

 BRICS加盟仲間であるインドと同様、南アは新冷戦に於て中立の原則に従い、誰の味方にもならず誰の敵にもならず、あらゆる人々のの間で多面的な連携を図ろうとしている。

 その為に、南アは反ロシア的な国連総会決議への投票は棄権しているが、反西洋的なことも何もしていない。

 米国は、このプラグマティックな姿勢を評価し、国際法の目から見て平等であるとして南アを尊重する代わりに、この最近の圧力キャンペーンを通じて南アに無礼を働いて来た。

 米国の政策立案者達は南アがアフリカ大陸のリーダーであると評価しているが、その理由は、南アがBRICSとG20の二重加盟国であり、そのお陰でアフリカ全土に影響力を及ぼすことが出来、それにより国連総会への影響力も期待出来るからだ。南アにロシアと距離を置かせることが出来れば、他のアフリカ諸国も追随するかも知れないと彼等は期待している。南アに対する圧力キャンペーンはその為だ。

 だがそれ故に、ラマポーザ大統領が自国の国益を守る為に米国に対して勇敢に反抗した事実に、米国は激怒している。

 だが、今度の和平ミッションに参加することで、ラマポーザ大統領は、所謂「反西洋のロシアの同盟者」と云う米国の誤った情報戦に対抗することが出来る。

 この交渉に懸念材料が有るとすれば、ゼレンスキーだ。彼はラマポーザを「トロイの木馬」と見做して、会談に同意しない可能性が有る。そうなれば和平ミッションは実現しない。

 どう転ぶにせよ、今や第二次世界大戦以来最も地政学的に重要な紛争に於て積極的に和平仲介努力を行っていることが全世界に知られれば、南アがアフリカ大陸のリーダーであると云う認識が世界中に広まる筈だ。

 南アは新冷戦に於て自国の戦略的自治を守ろうとしている。

 であれば、今年のBRICSサミットへのプーチン大統領の出席を促す為の法的回避策が取られる可能性が有り、それはアフリカ全体の多極化プロセスの加速に大いに役立つだろう。
関連記事
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

川流桃桜

Author:川流桃桜
一介の反帝国主義者。
2022年3月に検閲を受けてTwitterとFBのアカウントを停止された為、それ以降は情報発信の拠点をブログに変更。基本はテーマ毎のオープンスレッド形式。検閲によって検索ではヒットし難くなっているので、気に入った記事や発言が有れば拡散して頂けると助かります。
全体像が知りたい場合は「カテゴリ」の「テーマ別スレッド一覧」を参照。

ブログランキング
ブログランキング・にほんブログ村へ PVアクセスランキング にほんブログ村 人気ブログランキング
良ければクリックをお願いします。
最新記事
カテゴリ
リンク
最新コメント
月別アーカイブ
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR