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2022/10/27のヴァルダイ・クラブの年次総会でプーチン大統領の発言

2022/10/27のヴァルダイ国際討論クラブでのプーチン大統領の発言は、今後の世界情勢を理解したかったら必須の内容だと思うので、個別に紹介しておく。英訳全文は以下で読むことが出来る。
President Putin at the Valdai Discussion Club: “He Who Sows the Wind Will Reap the Whirlwind”



 2022/10/27のヴァルダイ・クラブの年次総会でプーチン大統領は、より公正な世界秩序の追求が西側集団の恣意的な覇権と衝突する中、世界は激動の10年に入ろうとしていると発言した。

 万人に対して不平等に適用される「ルールに基付く秩序」を真っ向から否定し、「国と人々の主権、アイデンティティと独自性」、「他国の利益」を無視する身勝手で攻撃的な西側の態度を批判した。

 そして世界的な規模に達した「嵐の到来を黙って見過ごすことは出来ない」、人類には2つの選択肢が有る、 「必然的に我々全員を押し潰す問題の重荷を積み重ね続けるのか、それとも不完全ではあっても機能し、この世界をより安全で安定したものにする為の解決策を共に模索して行くのか」どちらかだ、と述べた。

 そして新植民地主義や新自由主義の代わりに「法と正義に基付き、自由で、本物で、公正な新世界秩序」を要求した。
 
 過去に何人もの勇敢な人々が似た様な夢を発言して来ては潰されて来たが、少なくとも私の知る限り、それがここまで実現可能性を持ったことは無かった。
‘No one can sit out the coming storm’: Putin’s milestone Valdai speech




 こちらはエリック・ズエッセ氏の記事。2022/10/27のヴァルダイ国際討論クラブでのプーチン露大統領の発言と質疑応答について、FDRやリンカーンに連なる反帝国主義的潮流を見て取っている。

 国際連合がそもそも何を目的として設立されたものだったか、日本人は左右問わずこの問題を忌避する傾向が有るが、それでは日本の主権の再確立など夢のまた夢だ。日本をまともな国にしたかったら、帝国主義をどう克服するか、帝国にどう手綱を付けるかと云う問題から逃げていては駄目だ。これは右だの左だのを云々する遙か以前の問題だ。主権喪失状態でどうやって民主主義なんか遂行出来ると云うのだろうか。
Putin at Valdai explained his ideology



 こちらも重要なので、2014年のヴァルダイ国際議論クラブに於けるプーチン米大統領の答弁も序でに紹介しておく。

 質問しているのは米国の記者達。

 ロシアを悪し様に言う米国メディアは、自国の政府のやっている不当で悪虐非道な行いを棚に上げている。

 ロシアについて間違っていることは、自国について無知であることの裏返しだ。

 イラクやシリアやリビアを地獄に変えたのは誰? ISISを生む土壌を作り出し、彼等に資金や武器を与えているのは誰? 

 無知で考える力の無い自国民はプロパガンダで騙せるかも知れないけれども、巻き込まれた当事者達はそれでは済まない。

 米国が他の国々を思い通りに支配しようとするのは間違っている。

 どの国だって自国の利益を追求したい。

 自分の言うことを聞かせる為に相手を「絞め上げる」様なやり方は、まともな外交とは言えない(まぁ西側市民は余りにこの身勝手な振舞いを目の前で繰り返されて来たので感覚が麻痺しているのだろうけれども)。
Putin Tells Everyone Exactly Who Created ISIS
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川流桃桜

Author:川流桃桜
一介の反帝国主義者。
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