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米国は世界の軍事支出の約40%を占めている(ロシアの10倍、中国の3倍)

アメリカ帝国の軍事予算の途方も無さについて、ベン・ノートン氏の記事の抄訳と補足。
US makes up c 40% of global military spending, 10x Russia, 3x China



 米国は2022年に軍事費として8,770億ドルを費やした。これは世界全体の40%近くに相当し、ロシア(864億ドル)の10倍、中国(2,920億ドル)の3倍で、

 米国の軍事予算は、2位以下の10ヵ国(中国、ロシア、インド、サウジアラビア、英国、ドイツ、フランス、ROK
、日本、ウクライナ)の予算を合わせたものよりも大きい。


 この結果は2023/04/24にストックホルム国際平和研究所が発表した報告書、「世界の軍事費の動向」に書かれているが、そのプレスリリースには「ヨーロッパの支出が急増する中、世界の軍事費が過去最高を記録」と云うタイトルが付けられている。

 2022年の地球の総軍事費は2.24兆ドルで過去最高。
 
 米国の軍事予算は8,770億ドルで、従って全世界の軍事費の39.2%を占めている計算になる(円グラフにすると下図の様になる)。


 米国主導のNATO同盟の軍事費の合計1兆2,300億ドルで、これは世界の軍事費の半分強(55%)に相当する。

 インフレ分を調整した後の欧州の実質軍事費は、第一次冷戦末期の1989年以来の最高水準に在る。

 世界で最も軍事費が急増している地域は欧州だ。


 因みに、米国連邦政府が2022年に教育に割り当てた自由裁量支出は764億ドルに過ない。つまり軍事費の1/10以下だ。バイデン政権は2024年に予定している教育予算は僅か900億ドルで、軍事費は8,420億ドル。




 ここまででも相当酷い話なのだが、これで終わりではない。上に挙げた数字は公に確認出来るものに過ぎないからだ。米国防総省の会計は不透明なことで悪名高いことを考えると、これらの数字は実態よりも全て非常に控え目なものである可能性が高い。

 ペンタゴンは2019年に35兆ドル、2018年に30.7兆ドルの「会計調整」を行ったと報告した。

 つまりペンタゴンの会計上の不正額は、米国経済全体よりも大きいのだ。

 そして米国防総省は、これまで試みた全ての監査に失敗している。

 米軍の抱える闇は底が知れない。
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川流桃桜

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