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エジプトとその代理勢力TPLFは、エチオピアとスーダンの分割統治を企んでいる(要点)

エジプト、スーダン、エチオピアの関係についてのコリブコ氏の分析。
Egypt & Its TPLF Proxies Are Plotting To Divide & Rule Ethiopia & Sudan



 2022年5月末に『エコノミスト』はスーダンとエチオピアとの間に戦争をけしかける様なフェイクニュースを流したが、実際その後スーダン軍がエチオピアの奥深くまで前進した(その後の真相は論争中)。

 その背後で動いているのはエジプトの代理勢力であるTPLFであり、彼等は国連の人道支援のカヴァーの下で再補給を受け、地域を不安定化してエチオピアとスーダンを分割統治する目的の為に働いている。

 これはアフリカ大陸の多極的指導者のひとつとしてのエチオピアの台頭を妨げるのが目的だが、新冷戦に於て中立を貫こうとするその姿勢を西側の要請で罰しようともしている。

 戦略的自治を掲げるエチオピアと違って、エジプトは汎アラブ主義の指導者としての役割をとっくの昔に放棄してしまった為、カイロはアディス・アベバを嫉視している。

 大エチオピア・ルネサンス・ダム(GERD)の建設を政治問題化したのもその流れ。

 TPLFと、実質的にエジプトが支配しているスーダンは、共に地域を不安定化し、エチオピアをバルカン化/ボスニア化しようとするハイブリッド戦争のコインの両面であって、どちらも西側の支援を受けている。

 この二正面作戦に於て、スーダンはエチオピア国防軍と国内の反対派、両方と同時に戦わねばならない為、これはハルツームにとっての二正面作戦でもある。

 スーダンの愛国者達は何かおかしいと疑っているかも知れないが、エジプトが後ろから刺そうとしていることには気が付いていないかも知れない。

 この戦略が進めば愛国者達は使い捨てにされ、バルカン化されるのはエチオピアではなくスーダンかも知れない。
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川流桃桜

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