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二重基準と不処罰はここまでだ。西洋がロシアを挑発した結果、NATO国境のベラルーシに核配備(要点と補足)

ベラルーシへのロシアの戦術核配備を巡る状況についての解説を多少補足した。
No More Double Standards and Impunity. West Provokes Russia. Result: Nukes in Belarus on NATO’s Borders



 NATOが劣化ウラン弾キエフに提供することを発表した後、ロシアがベラルーシに戦術核を配備したことをNATOは「核による脅迫だ」と非難した。ベラルーシはポーランド、リトアニア、ラトビア3つのNATO加盟国と国境を接している。

 だがこの非難は偽善的だ。何故なら、

 ・そもそも弾道ミサイル迎撃ミサイル条約、中距離核戦力条約、オープンスカイ条約等から一方的に撤退し、新STARTを弱体化させて軍縮を妨害して来たのは米国であってロシアではない。ロシアは緊張緩和核軍縮交渉を進めようと努力して来たが無視された。

 ・英仏は核保有国である上、5つのNATO加盟国(ベルギー、ドイツ、イタリア、オランダ、トルコ)は米国の核兵器を配備している。

 ・ポーランドは自国に米国の核兵器を置くよう要求した。

 ・NATO加盟国は、「通常航空戦術による核作戦支援(Support of Nuclear Operations With Conventional Air Tactics/SNOWCAT)」と呼ばれる条項を批准しており、非核保有国であっても、その軍事資産を核保有国(つまり米英仏)の核攻撃の支援に使うことを約束している。2022年にはこれに基付く戦術核演習("Steadfast Noon")も行っているし、それ以前にもロシア国境近くで核爆撃機を飛ばすなどと云う暴挙を繰り返して来ている。



 これらが軍事的挑発でないと云うなら何なのだろうか(ピンと来ないなら主客を置き換えた状況を想像してみれば良い)。今まではNATOがどれだけ好き勝手に軍事的冒険主義を繰り返しても、これを処罰することは出来なかった。だが、最早そんな時代は終わりつつあると云うことだ。これからは無法な侵略には懲罰が待っていることをNATOは覚悟せねばならない。
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川流桃桜

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