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ニジェール:テロリズムと貪欲なフランスのプレゼンス(要点)

西洋諸国によるニジェール支配の現状について。
Niger: Terrorism and the Voracious French Presence



 アフリカでのワッハーブ派の暴力は、2022年には前年比で50%増加し、19,000人の死者を記録したが、別の推計てはもっと多い。死者数は2019年と比べると2倍になった。サヘル、ソマリア、チャド湖流域、モザンビーク、マグレブ、コンゴ民主共和国(DRC)は依然としてテロの温床だ。

 最も活発なのはサヘル西部(ブルキナファソ、マリ、ニジェール西部)で、殆どはアル=カイダの分派やISISの大サハラ版であるISGSだ。2022年にはブルキナファソとマリ北部だけで7,899人の死者と250万人の避難民が発生している。

 西洋大手メディアは、ロシアの軍事会社ワグネルにテロ拡大の責任を追わせているが、実際にはそれ以前にフランスがマリとブルキナファソで「失敗」した所為だ。

 この地域での西洋諸国の現在の重要な軍事拠点はニジェールだ。近隣のマリやブルキナファソとは違って、ニジェールは今だにフランス軍の駐留を許している。ニジェールは2015年に南西のマリから来たアル=カイダとISISの、南東からはナイジェリアのギャング、ボコ・ハラムの攻撃を受けている。

 2021年のやらせ選挙で当選したニジェールのモハメド・バズム現大統領はワシントンのお気に入りで、ブリンケン米国務長官は2023/03/16にニジェールを訪問して彼と会談し、難民等の為の1億5000万ドルの人道支援を発表した。支援はニジェールの他、ブルキナファソ、チャド、マリ、モーリタニア、リビアのサヘル難民に送られる予定。



 アフリカの旧植民地の殆どに旧宗主国のフランス人が存在することに対して反発が高まっていることを受け、フランスのマクロン大統領は、サヘル共同地域機構(Organization of the Common Regions of the Sahara/OCRS)の再開を提唱している。これは殆どの旧植民地が独立を果たす中で、フランスがその経済生産圏を維持する為に試みた最後の(1957年)足掻きだ。

 一部の専門家の見解では、パリとワシントンの同盟は、マリとニジェールの一部を分割して、フランスの指導の下、トゥアレグ族が支配する新しい国家を建設することを計画している。石油、金、ウランが豊富なこの新しい国の領土は、古いOCRSプロジェクトで想定されていたものと略同じ領域をカヴァーすることになる。

 ニジェールからのフランスの天然資源強奪の一例として、フランスの鉱業企業 Orano (旧 Areva)は、2018年に12〜13%に引き上げられるまで、ウラン開発に対して僅か5.5%のロイヤルティしか払っていなかった。世界最大のウラン鉱床のひとつから同社は収奪を続けて来た訳だが、ウランを掘った跡は放射性廃棄物が山積みで放置されており、封じ込めの約束は果たされていない。この儘ではウランの自然崩壊生成物であるラドン・ガスが、都市中心部に到達する可能性が有る。同様に原発からの廃棄物も砂漠に密かに投棄されて来た。

 鉱山近くの人口15万人の都市アルリットでは、10年以上前にから血液癌と肺癌の「流行」が発生している。またその他の癌による死亡、奇形出産、家畜の謎の死が相次いでいるが、現地の多くの家屋が汚染された泥を使って建てられていることが判っている。
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欧米は放射能は無害だと主張している。

 イギリスはウクライナ戦争で使用出来るように劣化ウラン弾を提供しています。
 アメリカは既にアフガン、イラクなどで劣化ウラン弾を使用し、発癌性のあるダイオキシンをベトナムで使用しています。
 イギリスとアメリカは、劣化ウラン弾は通常のウランの40%しか放射能がないから無害であり、有害だと言う論文エビデンスがないから問題ないと主張しています。
 けれども、放射線医学の教科書には、「放射能は安全な閾値は存在せず、少量被爆でもガンその他の悪影響がありうる」と記載されています。
 アメリカとイギリスは、ガリレオを有罪だとして、「地動説が正しいと言う(聖書の)エビデンスがないから天動説が正しい」と主張しました。
 細菌に汚染された医師の手から産褥熱は起き、手洗いと消毒で防げると考え実際に防いだハンガリーのセンメルヴェイス教授は、当時の医学会の重鎮であったウィルヒョーから、「微生物で感染症が起きるなどと言う医学上の論文エビデンスはないからそんな消毒法など無価値だ」と全否定され、精神病扱いされて精神病院に強制収容され、その憲兵に殴り殺されました。
 私は世界で一番残酷な民族はキリスト教徒の白人だと考えていますが、今でも欧米、イギリスの白人は、ガリレオを火刑にしようとし有罪判決を下し、センメルヴェイス先生を虐殺した当時のキリスト教徒の白人と全く同じく世界一残酷で狡猾な腐りきった畜生以下の人間、金の亡者であり仏教における物欲の権化、餓鬼であると考えています。彼らはキリスト教でも仏教でも、地獄の最下層悪鬼以外の何物でもありません。
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