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金持ちに課せられた一人っ子政策(抜粋)

中国の一人っ子政策を批判して来た人口学者Yi Fuxian氏の著書『空の巣の中の大国』(初版2007年)からの抜粋。
One child policy imposed on the rich



 「若し(『新人口論』を著した経済学者)馬寅初の人口論が1950年代に実施されていたら、1959年から1979年の間に、約3億人が生まれて来なかっただろう(現実には4億5,700万人生まれている)。

 これはつまり、その間に生まれる赤ちゃんの数が2/3近くも減っていたことになる。

 その場合、中国は高齢化問題に苦しみ、発展を維持出来ない瀕死の国になっていただろう。

 産児制限政策は軽率に、十分な科学的根拠も無く実行されたが、当時為された予測は何ひとつ的中していない。

 この政策は現代にとって有益でなく、未来にとって有害だ。

 その結果生じた家計消費パターンの変形は、中国の経済問題の根底に有り、この政策自体が中国の持続可能な発展を脅かしている。

 中国が人口過剰であると考えるのは誤解を招くものだ。

 実際のところ、中国の総合資源は世界でもトップクラスであり(中略)人的資源はあらゆる資源の中で最も重要なものであって、この点では中国の最大の利点だ。

 (中略)仮令中国が現在の産児制限政策を打ち切ったとしても、将来的に中国の人口が激減するのを防ぐことは殆ど不可能だ。」



 国民を国の負債ではなく資産と捉え、産児制限を強制しなかった毛沢東は、一人っ子政策時代に、COVID-19詐欺風に言えば「科学の声に従わない」嘆かわしい愚かな人としてCPC当局者達から非難された訳だが、こうして時間が経ってみると、どちらが正しかったかは明らかである様に思う。
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