ウクライナ:ブチャの「偽旗」が崩壊:「国際社会」はICC主任検察官カリム・カーンを呼んだが、反応無し(要点と補足)
Ukraine: Bucha “False Flag” Falling Apart: “International Community” Calling ICC Chief Prosecutor Karim Khan … No Response
国際刑事裁判所の不作為
予備知識として国際刑事裁判所(ICC)とは何かを説明しておくと、NATOが仕組んだ冤罪に基付いて、加害者が被害者を一方的に裁く見せ物裁判であったルワンダやユーゴスラヴィアの国際戦犯法廷を発展させて2002年に設立された組織であって、国際法を代表すると云うより、国際法を愚弄する様な組織だ。これはローマ規程と呼ばれる条約に基付くもので、従ってこの条約に批准していない国に対しては有効ではない。
2022/02/28、ICCの主任検察官カリム・カーンはウクライナで犯された戦争犯罪と人道に対する罪について正式な調査を開始する許可を要請し、03/03に調査官チームがウクライナへ向けて出発したと発表した。
ここで押さえておくべきポイントは2つ:
1)カーンの調査は2022年2月に開始されたが、これは2014年4月に開始されたICC検察官の予備調査の過程で以前に収集された情報にまで遡って、裁判所の管轄内の犯罪まで含めるものとされている。つまり2014年以降から2022/2/24のロシア軍の特別軍事作戦開始時までに犯された戦争犯罪も扱うと云うことだ。
2)2022年4月初めの時点で、カーンはウクライナの調査チームを派遣しており、彼等はブチャで調査を行いたければ数時間で行ける所に居た。
調査の焦点は、非人道的な武器が使用されたかどうか、また民間人が意図的に標的にされたかどうかだ。カーンは特に子供に対する戦争犯罪については「ゼロ・トレランス(容赦しない)」方針を掲げている。だが2022/03/17のツイートで、「効果的で独立した調査の為に、重要な全関係者と接触する」と発言しているにも関わらず、彼はドンバスを訪れて、2014年以降にキエフ軍の砲撃によって殺害された500人以上の子供達の親達と面会することも、追悼碑を訪れることもしなかった。これは、先ずはあらゆる関係者から話を聞くと云う調査の基本的手順に反している。
そして「ブチャの虐殺」の告発が為された時、彼のチームは1週間経っても現地に赴いていない。またNYタイムズの主張に従うならば、虐殺が行われてから3週間も調査を放置していたことになる。これもまた通常の調査手続きに従った動きではなく、何故迅速な調査が行われなかったかについての説明は無い。意味不明だ。
この不作為についての最も穏健な説明は「怠慢による過失」だが、ICCの調査がそもそも組織的に偏向していることは以前から指摘されている。カーンの前任者であったファトゥ・ベンスーダは、米軍やCIAや英軍の告発を求めた為に解任され、更にメディアからバッシングを受けた上に、ワシントンからは制裁の対象にされた。カーンがベンスーダの様にICCの「伝統」を破って、「間違った」相手を告発してしまったらどうなるかは容易に想像出来る。
フォン・デア・ライエンの不可解な振る舞い
一般的な法医学上の事実として、死体と云うものは死後24~36時間以内に腐敗し始め、周囲に不快な悪臭を放ち始める。数十体の遺体が早春に屋外に放置されていたら、死後少なくとも10日は、周囲に耐え難い悪臭を放っていた筈だ。これは上からビニールシートで覆った程度でどうにかなる様なものではない。
2022/04/08にウルズラ・フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長がブチャの「集団墓地」だと主張されている場所を訪れた時、対面した死体がロシア軍によって殺害されたものであれば、彼女は衛生上の理由からマスクの着用を義務付けられ、気の遠くなる様な腐臭に顔を顰めていた筈だ。だが動画を見れば判る通り、彼女も随行員達も、誰一人マスクを着けていないし、顔を顰めてもいない。これは死体が死後それ程日数が経っていなかったことを示唆している。
'Unthinkable': Ursula von der Leyen shown mass grave in Bucha
参考として、人間の死体が分解するタイムラインを挙げておくと、以下の通り。
・死後24~72時間:内蔵の分解が始まる。
・死後3~5日:体が膨張し始め、 口と鼻から血液を含む泡が漏れる。
・死後8~10日:血液が分解され、腹部の臓器にガスが蓄積するにつれて、体は緑色から赤色に変色する。
・死後数週間:爪と歯が抜け落ちる。
・死後1ヶ月:体が液化し始める。
国際刑事裁判所の不作為
予備知識として国際刑事裁判所(ICC)とは何かを説明しておくと、NATOが仕組んだ冤罪に基付いて、加害者が被害者を一方的に裁く見せ物裁判であったルワンダやユーゴスラヴィアの国際戦犯法廷を発展させて2002年に設立された組織であって、国際法を代表すると云うより、国際法を愚弄する様な組織だ。これはローマ規程と呼ばれる条約に基付くもので、従ってこの条約に批准していない国に対しては有効ではない。
2022/02/28、ICCの主任検察官カリム・カーンはウクライナで犯された戦争犯罪と人道に対する罪について正式な調査を開始する許可を要請し、03/03に調査官チームがウクライナへ向けて出発したと発表した。
ここで押さえておくべきポイントは2つ:
1)カーンの調査は2022年2月に開始されたが、これは2014年4月に開始されたICC検察官の予備調査の過程で以前に収集された情報にまで遡って、裁判所の管轄内の犯罪まで含めるものとされている。つまり2014年以降から2022/2/24のロシア軍の特別軍事作戦開始時までに犯された戦争犯罪も扱うと云うことだ。
2)2022年4月初めの時点で、カーンはウクライナの調査チームを派遣しており、彼等はブチャで調査を行いたければ数時間で行ける所に居た。
調査の焦点は、非人道的な武器が使用されたかどうか、また民間人が意図的に標的にされたかどうかだ。カーンは特に子供に対する戦争犯罪については「ゼロ・トレランス(容赦しない)」方針を掲げている。だが2022/03/17のツイートで、「効果的で独立した調査の為に、重要な全関係者と接触する」と発言しているにも関わらず、彼はドンバスを訪れて、2014年以降にキエフ軍の砲撃によって殺害された500人以上の子供達の親達と面会することも、追悼碑を訪れることもしなかった。これは、先ずはあらゆる関係者から話を聞くと云う調査の基本的手順に反している。
そして「ブチャの虐殺」の告発が為された時、彼のチームは1週間経っても現地に赴いていない。またNYタイムズの主張に従うならば、虐殺が行われてから3週間も調査を放置していたことになる。これもまた通常の調査手続きに従った動きではなく、何故迅速な調査が行われなかったかについての説明は無い。意味不明だ。
この不作為についての最も穏健な説明は「怠慢による過失」だが、ICCの調査がそもそも組織的に偏向していることは以前から指摘されている。カーンの前任者であったファトゥ・ベンスーダは、米軍やCIAや英軍の告発を求めた為に解任され、更にメディアからバッシングを受けた上に、ワシントンからは制裁の対象にされた。カーンがベンスーダの様にICCの「伝統」を破って、「間違った」相手を告発してしまったらどうなるかは容易に想像出来る。
フォン・デア・ライエンの不可解な振る舞い
一般的な法医学上の事実として、死体と云うものは死後24~36時間以内に腐敗し始め、周囲に不快な悪臭を放ち始める。数十体の遺体が早春に屋外に放置されていたら、死後少なくとも10日は、周囲に耐え難い悪臭を放っていた筈だ。これは上からビニールシートで覆った程度でどうにかなる様なものではない。
2022/04/08にウルズラ・フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長がブチャの「集団墓地」だと主張されている場所を訪れた時、対面した死体がロシア軍によって殺害されたものであれば、彼女は衛生上の理由からマスクの着用を義務付けられ、気の遠くなる様な腐臭に顔を顰めていた筈だ。だが動画を見れば判る通り、彼女も随行員達も、誰一人マスクを着けていないし、顔を顰めてもいない。これは死体が死後それ程日数が経っていなかったことを示唆している。
'Unthinkable': Ursula von der Leyen shown mass grave in Bucha
参考として、人間の死体が分解するタイムラインを挙げておくと、以下の通り。
・死後24~72時間:内蔵の分解が始まる。
・死後3~5日:体が膨張し始め、 口と鼻から血液を含む泡が漏れる。
・死後8~10日:血液が分解され、腹部の臓器にガスが蓄積するにつれて、体は緑色から赤色に変色する。
・死後数週間:爪と歯が抜け落ちる。
・死後1ヶ月:体が液化し始める。
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