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アフガニスタンでの英国の軍事行動で64〜135人の子供が死亡:MOD補償金支払いの分析が明らかに(要点)

英軍はアフガニスタンでどれだけの子供を殺したのか?
Between 64 and 135 Children Killed in British Military Action in Afghanistan, Analysis of MOD Compensation Payments Reveals




 英国国防省の以前の発表では、アフガニスタンで確認された子供の死亡者は僅か16人に過ぎなかったが、情報開示請求によって英国軍が死亡補償金を支払ったケースを調査した結果、2007年4月から2012年12月までの間に、38の事件で64人の子供の死亡が確認された。

 但し「子供」とは明記されていないが、「息子」「娘」「甥」等と書かれているケースまで含めると(アフガニスタン人口の年齢の中央値は18歳!なので、未成年である確率は高い)、子供の死亡者数は約47件の事件で135人に上る可能性が有る。

 合計すると子供または子供と疑われる者を含む、大人と子供164人が、英国軍の攻撃によって死亡した。

 これらの攻撃が民間人や子供を意図的に標的にしたと云う証拠は全く無いが、各事件の状況の記録がそもそも杜撰だ。

 年齢が判明している子供の内、最年少は1歳、最年長は15歳で、平均は6歳。死因の約半数は空爆によるもの。

 大人を含む補償金の支払い総額144,593ポンドだが、子供だけに絞ると(27件の事件で36人死亡)、一人平均1,656ポンド(総額を割った平均2,380ポンドより低いが、双方の平均には怪我や物的損害への補償も含まれる)。

 日本円だと30万円にも大分足りない。人一人の値段としては信じられない程低い額だ。

 しかもこの数字は、骨の折れる補償プロセスを知っていて、それをパスする能力があり、地域の請求局の職員が請求を受け入れるのに十分な証拠を持っていたケースに限られるので、実際の死亡者数はこれより遙かに多いと推測される。

 しかも881件の申し立ての大部分は却下され、支払いを受け取ったのは1/4に過ぎない。英国軍が2014年に作戦を終了してからも、アフガニスタンの子供達は苦しみ続けている。
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川流桃桜

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