ブチャの虐殺:衛星画像と動画が捏造され、虚偽の物語が広められた(要点)
2022年4月に起こった「ブチャの虐殺」について、ドンバス・インサイダーの記事。以前紹介した記事の続編だ。推理小説が好きな人にお薦め。
BUCHA MASSACRE – WHEN SATELLITE IMAGES AND VIDEOS ARE MANIPULATED TO TELL A FALSE STORY
ロシア軍は2022/03/30にブチャからの完全撤退を終えたが、03/31にテレグラムに投稿されたブチャの街中の光景には、死体などひとつも写っていない。また、死体についての言及も無い。
テレグラム投稿から明らかになった別の情報では、キエフ軍がブチャに到着したのは、ボツマン司令官が主張する様に04/02ではなく、実際には04/01だった。これつまり04/01の動画に登場する死体に対してキエフ軍が責任を負っている可能性が高いことを示唆している。
ボツマン司令官自身が投稿した動画では、男性が「私を殺さないで下さい」と言った後で音がしているが、銃声の様にも聞こえる。これはブチャでキエフ兵が「青い腕章を着けていない者(つまり民間人)」を殺害していたことを裏付ける証拠だ。
ロシア軍との協力が疑われる人々がキエフ軍から虐待を受けた事実は、ウクライナ人自身が撮影した動画でも確認することが出来る。逮捕された男性達が兵士達に激しく殴られている。
写真に写っている死体の幾つかの近くには、恐らくロシア軍が民間人に人道支援として与えたであろう食糧が写っている。これはキエフの浄化部隊が、ロシアから支援物資を受け取っただけの人も「ロシアの協力者」と見做して排除(殺害)した可能性を強く示唆している。
ウクライナ国会議員アレクセイ・ジュラフコは、03/25にブチャを去った女性のインタビュー動画を公開したが、彼女はロシア軍から人道支援を貰ってから1時間後に自宅が爆撃されたと証言している。支援を受けた家はナチに報告されて標的にされたので、彼女は逃げる必要が有ることに気が付いたのだそうだ。
NYタイムズが公開した衛星写真の問題に移ると、死体が確認されたと主張されている03/19(ロシア軍がまだブチャに居た時期)の写真は、それ以前の02/28の写真に比べて、何故か解像度が大分粗く、死体と言っても黒いシミが写っているだけで、本当に死体なのかどうかは不明だ。

仮に03/19の時点で死体が存在していたとすると、それらの死体が発見されるまでに2週間は屋外に放置されていたことになる。死体は普通死後2〜3日で腐敗が始まる。しかも03/22〜23には気温は16℃まで上昇しており、腐敗は十分に進行していた筈だ。そうであれば発見された時点で、死体は内臓の腐敗ガスで膨れ上がり、赤黒い腐敗液が滲み出して周囲に強烈な悪臭を放っていた筈だ。そしてその間、蛆、野良犬、ネズミ、腐肉を漁る動物達が死体を貪り食う時間は十分に有った筈だ。だが死体は無傷でそこに残っていた。
そして2週間も有れば周囲の住民達は、死体を放置せずに埋葬した筈だ(マリウポリの人々は爆撃の中でもそうした)。そしてロシア軍は、人々が埋葬を行うのを妨害しなかった。
またこれらの衛星写真が撮影された日付を、Rybar ブロガーチームは疑問視している。この衛星写真を提供した Maxar Technologies は、03/31のものしか提供出来なかったと証言している。だとすればそれはロシア軍がブチャから撤退し、キエフ当局がブチャに乗り込んで来た後の写真だ。
ロイターが撮影した写真もかなり奇妙なものだ。死体がまだ真新しいものであることは見れば判る。死後長時間が経過していれば、皮膚は緑に、その後は黒く変色している筈だ。手の部分を見てみると、爪の下には血が溜まり、指の皮膚は暫く水に浸かっていた様にしわくちゃになっているが、掌の部分は普通だ。これは恐らくこの死体は元々仰向けに寝ていて、右手が浅い水溜りに浸かっていたことを示唆している。そして手を縛っている包帯も服も、非常に綺麗だ。2週間も路上に放置されていた死体がこれ程綺麗であることは有り得ない。

死亡したサイクリストの写真も奇妙だ。手の部分をよく見ると、グローブがしっかり嵌っていない。普通はこんな状態で自転車には乗らない。恐らく死後硬直した後でグローブを嵌めようとしたので、指が曲がらなかったのではないだろうか。

また、殆ど全ての死体は頭の上にフードを下ろしているか、俯せになった状態で撮影されている。彼等が頭を撃たれていたのなら、フードには血が付き、穴が開いている筈だが、その様な形跡は一切見られない。そして衣服の状態は良好で、これもおかしい。
お次は、キエフ軍のドローンが、2022/03/03に、ロシア軍が民間人を撃った様子を撮影したと伝えられている動画。
Російські військові стріляють у бік людини в Бучі — відео з дрона | Суспільне Новини
前提として、03/03にはそもそもブチャはキエフ軍の支配下に在った。
天気予報では03/02〜03は雪が降っていたことになっているが、この動画の地面は乾いている。
そして03/03の気温は1〜2℃程度で、気温が上昇して来るのはもっと後になってからだが、動画の男が移動している通りの左右の家々の庭では、草が緑に色付き始めている。
従って、この動画は03/03に撮影されたものではあり得ないし、03/03だったとしたらそこに居たのはロシア軍ではなくキエフ軍だ。
BUCHA MASSACRE – WHEN SATELLITE IMAGES AND VIDEOS ARE MANIPULATED TO TELL A FALSE STORY
ロシア軍は2022/03/30にブチャからの完全撤退を終えたが、03/31にテレグラムに投稿されたブチャの街中の光景には、死体などひとつも写っていない。また、死体についての言及も無い。
テレグラム投稿から明らかになった別の情報では、キエフ軍がブチャに到着したのは、ボツマン司令官が主張する様に04/02ではなく、実際には04/01だった。これつまり04/01の動画に登場する死体に対してキエフ軍が責任を負っている可能性が高いことを示唆している。
ボツマン司令官自身が投稿した動画では、男性が「私を殺さないで下さい」と言った後で音がしているが、銃声の様にも聞こえる。これはブチャでキエフ兵が「青い腕章を着けていない者(つまり民間人)」を殺害していたことを裏付ける証拠だ。
ロシア軍との協力が疑われる人々がキエフ軍から虐待を受けた事実は、ウクライナ人自身が撮影した動画でも確認することが出来る。逮捕された男性達が兵士達に激しく殴られている。
写真に写っている死体の幾つかの近くには、恐らくロシア軍が民間人に人道支援として与えたであろう食糧が写っている。これはキエフの浄化部隊が、ロシアから支援物資を受け取っただけの人も「ロシアの協力者」と見做して排除(殺害)した可能性を強く示唆している。
ウクライナ国会議員アレクセイ・ジュラフコは、03/25にブチャを去った女性のインタビュー動画を公開したが、彼女はロシア軍から人道支援を貰ってから1時間後に自宅が爆撃されたと証言している。支援を受けた家はナチに報告されて標的にされたので、彼女は逃げる必要が有ることに気が付いたのだそうだ。
NYタイムズが公開した衛星写真の問題に移ると、死体が確認されたと主張されている03/19(ロシア軍がまだブチャに居た時期)の写真は、それ以前の02/28の写真に比べて、何故か解像度が大分粗く、死体と言っても黒いシミが写っているだけで、本当に死体なのかどうかは不明だ。


仮に03/19の時点で死体が存在していたとすると、それらの死体が発見されるまでに2週間は屋外に放置されていたことになる。死体は普通死後2〜3日で腐敗が始まる。しかも03/22〜23には気温は16℃まで上昇しており、腐敗は十分に進行していた筈だ。そうであれば発見された時点で、死体は内臓の腐敗ガスで膨れ上がり、赤黒い腐敗液が滲み出して周囲に強烈な悪臭を放っていた筈だ。そしてその間、蛆、野良犬、ネズミ、腐肉を漁る動物達が死体を貪り食う時間は十分に有った筈だ。だが死体は無傷でそこに残っていた。
そして2週間も有れば周囲の住民達は、死体を放置せずに埋葬した筈だ(マリウポリの人々は爆撃の中でもそうした)。そしてロシア軍は、人々が埋葬を行うのを妨害しなかった。
またこれらの衛星写真が撮影された日付を、Rybar ブロガーチームは疑問視している。この衛星写真を提供した Maxar Technologies は、03/31のものしか提供出来なかったと証言している。だとすればそれはロシア軍がブチャから撤退し、キエフ当局がブチャに乗り込んで来た後の写真だ。
ロイターが撮影した写真もかなり奇妙なものだ。死体がまだ真新しいものであることは見れば判る。死後長時間が経過していれば、皮膚は緑に、その後は黒く変色している筈だ。手の部分を見てみると、爪の下には血が溜まり、指の皮膚は暫く水に浸かっていた様にしわくちゃになっているが、掌の部分は普通だ。これは恐らくこの死体は元々仰向けに寝ていて、右手が浅い水溜りに浸かっていたことを示唆している。そして手を縛っている包帯も服も、非常に綺麗だ。2週間も路上に放置されていた死体がこれ程綺麗であることは有り得ない。


死亡したサイクリストの写真も奇妙だ。手の部分をよく見ると、グローブがしっかり嵌っていない。普通はこんな状態で自転車には乗らない。恐らく死後硬直した後でグローブを嵌めようとしたので、指が曲がらなかったのではないだろうか。

また、殆ど全ての死体は頭の上にフードを下ろしているか、俯せになった状態で撮影されている。彼等が頭を撃たれていたのなら、フードには血が付き、穴が開いている筈だが、その様な形跡は一切見られない。そして衣服の状態は良好で、これもおかしい。
お次は、キエフ軍のドローンが、2022/03/03に、ロシア軍が民間人を撃った様子を撮影したと伝えられている動画。
Російські військові стріляють у бік людини в Бучі — відео з дрона | Суспільне Новини
前提として、03/03にはそもそもブチャはキエフ軍の支配下に在った。
天気予報では03/02〜03は雪が降っていたことになっているが、この動画の地面は乾いている。
そして03/03の気温は1〜2℃程度で、気温が上昇して来るのはもっと後になってからだが、動画の男が移動している通りの左右の家々の庭では、草が緑に色付き始めている。
従って、この動画は03/03に撮影されたものではあり得ないし、03/03だったとしたらそこに居たのはロシア軍ではなくキエフ軍だ。
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