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ユーゴスラヴィア紛争(1990年代)の真相

★ウクライナのナチについてのキット・クラレンバーグ氏の記事より抜粋。NATOはユーゴスラヴィアに紛争を引き起こす為にイスラム過激派を利用したが、その過程で使い捨てにされた連中は予測不能な影響を齎すことになった。恐らくウクライナでも似た様な展開が待っている。
欧州での米国の秘密作戦によって引き起こされたブローバックの有名例(抜粋)

バーニー・サンダースはNATO軍によるユーゴスラヴィアに対する無差別爆撃を全面的に支持した。「邪悪な独裁者ミロシェヴィッチが民族浄化を行っている」と云う主張は100%NATOがでっち上げた真っ赤な嘘だった訳だが、彼がその卑劣なフェイクニュースにまんまと引っ掛かっていたことがこの動画から確認出来る。因みにマイケル・パレンティ氏はサンダース氏とは友人だったが、この件を機に袂を分かったのだそうだ。何度も言っている通り、本当に戦争に反対したいのなら、戦争プロパガンダの嘘を先ず見抜かなければならない。その作業を怠る者は、戦争に反対しているつもりで戦争を支持することになる。
Sanders on His Support For the Clinton Era Bombing of Yugoslavia and Kosovo


2023/03/34の記念式典にて、1999/03/24から78日間行われたNATOによる違法なユーゴスラヴィア爆撃は、国際法の完全な死を意味したとセルビアのヴチッチ大統領は発言した。確認しておくと、この爆撃は偽旗作戦を口実として行われたものであって、西洋諸国の市民には今だに「人道犯罪を止める為には爆撃は必要だった」と信じている人も多い様だが、全くの誤りだ。実はセルビア人は加害者ではなく被害者であり、当時被害者と言われていたのは民族浄化を行うイスラム過激派であり、民主主義勢力とは麻薬密売や人身・臓器売買に携わる犯罪者集団のことだった。嘘と暴力で世界を支配しようとしている邪悪な連中が本当は誰なのか、セルビアの人々に聞いてみれば良い。
GLOBALink | NATO bombing of Yugoslavia kills int'l law: Serbian president


★「現代のヒトラー」とまで呼ばれた無実のスロボダン・ミロシェヴィッチの死の真相は今だ不明。そして誰も責任を問われていない。
ミロシェヴィッチの死とNATOの責任(要点)

★旧ユーゴスラヴィア国際戦犯法廷(ICTY)を事例研究。「国際戦犯法廷」なるものは、実際には加害者が被害者を「裁く」場だ。
国際戦犯法廷が公平って本当?(要点と補足)

★1990年代の一連のユーゴスラヴィア紛争は巨大な嘘の塊だが、カナダの平和維持軍が本国に送った機密通信から、1992〜95年のボスニア戦争でどれだけの嘘が出回っていたかが明らかに。
機密解除された諜報ファイルが暴露する、ボスニア戦争の不都合な真実(要点と補足)

★1990年代のユーゴスラヴィア紛争=NATOによるユーゴの侵略と解体に於て用いられた、カラー革命を含むハイブリッド戦争の手口について知りたかったら、ウィリアム・エングダール氏による次の2冊がお薦め。草の根運動を装った政治的侵略や、イスラム過激派やナチ等の傭兵を使ったテロや非正規戦戦争はこの後も繰り返し世界各地で行われているので、「陰謀論だ!」などと現実逃避せずにちゃんと勉強しておくべき。
偽の民主化運動であるカラー革命について知りたかったら先ず読むべき本
イスラム過激派/ジハード主義者とはつまりは何なのか?
 

★NATO主導の「コソボ平和維持部隊」が性奴隷を利用していた件についての記事の要点と補足。
コソボのNATO主導の「平和維持部隊」KFORは、コソボで「平和」を確立する用意が出来ている(要点と補足)

出生率の低下は世界的な現象だが(無論中国の新疆ウイグル自治区でこれが起こると「ジェノサイドだ!」とか西側から誹謗されるが)、欧州で唯一人口爆発が起きていたのが、アルバニアと、セルビアのコソボ・メトヒヤ自治州(以下コスメット/KosMet)。先ずアルバニアで制御不能な人口爆発が起こり、それにより大量のアルバニア人(イスラム教)がコスメットやユーゴのマケドニアに違法に流入した。先住民族のセルビア人やモンテネグロ人(キリスト教正統派)は強引な買収圧力と暴力に屈して、「望ましくない隣人達」から受ける心理的な影響から逃れる為に、中央セルビアへ大規模な移動を行なった。コスメットはセルビアの国家的、文化的、政治的、歴史的な中心だったが、アルバニア人(シュキプタール人/Shqiptars)は他文化との共存を嫌う為、彼等の人工的圧力に圧倒されたコスメットのセルビア人達は孤立し、居場所を失くして行った。1998年2月にコソボ戦争が始まる前に非アルバニア人の若者達がコスメットを後にしたのは、こうした背景が原因だ。
Kosovo & Metochia: Who Was Suppressing Whom?

★今「ロシアの違法行為」を批判している連中は、NATOの方こそ違法行為の塊(そして嘘吐き常習犯)であることを理解しているのか、と云う件について、ユーゴ解体を解説してある記事から該当部分を紹介。
NATOのユーゴスラヴィア爆撃:米国主導のバルカン諸国への違法攻撃が欧州の歴史の流れをどう変えたか(抜粋と補足)

NATOのお気に入りだったコソボ解放軍が臓器売買に関与していた犯罪者集団であったことは、CIAのメディアですら報じている。
PACE Endorses Report On Kosovo Organ-Trafficking, Accusing PM Thaci Of Crimes

2022/08/03、ロシアのマリア・ザハロワ報道官は、コソボは武力紛争中(1998〜2000年)、「黒い」移植専門医の訓練場であったと述べた。人々は生きた儘解剖され、売る為に臓器を取り出された。2022/01/07に作成されたPACE(欧州評議会議会)の報告書では、コソボ解放軍は麻薬密売、誘拐、殺人、臓器売買等の重大犯罪に関与していたとされている。こんなのを当時は民主主義だ何だのと持ち上げていたのだから、ロシアやセルビアがNATO諸国に呆れて愛想を尽かすのも無理からぬことだろうと思う。
Zakharova called Kosovo the territory of experiments of “black” transplantologists

ハーグ国際法廷で「セルビア人の領土拡大の野望」なるものを捏造した英国の法廷弁護士ジェフリー・ナイスは2015年からコソボ当局と協力を始め、コソボ解放軍(KLA)の臓器売買の証拠を隠滅した。彼が2018年にコソボのハシム・サチ大統領に送り、翌年リークされた書簡には、彼がコソボ政府の為にした仕事に対して、まだ50万ユーロの貸しが有ると書かれている。カネの為に良心を売り飛ばす悪徳弁護士とは正に彼のことだ。
Kosovo Hires US, UK Law Firms for Hague War Court Cases

★旧ユーゴスラヴィアの元大統領、スロボダン・ミロシェヴィッチに対する裁判で主任検察官を務めた英国のジェフリー・ナイスについての記事。
「ナイスは証拠を隠滅していた。カルラ・デル・ポンテもそれを知っていた」(要点)

2010/12/12付けの欧州評議会の報告書「コソボに於ける人々の非人道的な扱いと人体臓器の不法取引」。1990年代には「現代のヒトラー」ことミロシェビッチの敵役として「民主主義のチャンピオン」の列席に加えられていたコソボ解放軍(KLA)が、実際にはとんでもない犯罪者集団であったことを、他ならぬ巨大な嘘に基付いてユーゴスラヴィアを解体したNATO諸国自身が認めている。
Inhuman treatment of people and illicit trafficking in human organs in Kosovo

ドキュメント 戦争広告代理店の著者であるNHK報道局チーフ・プロデューサー、高木徹氏のインタビュー。90年代のNATOによるユーゴ解体は、PR企業による猛烈なプロパガンダ攻勢による「世論の捏造」によって可能になったものだ。以降の西側諸国が直接間接に関与した侵略戦争や紛争、ジェノサイド等に関する西側大手メディアの報道は基本的に全てPR=プロパガンダだと思っておいた方が良い。状況は9.11以降急速に悪化して、今では西側社会全体が完全に大政翼賛化している(日本だけの現象だと思ったら大間違いだ!)。ウクライナ紛争だろうがCOVID-19パンデミック詐欺だろうが気候変動/SDGs詐欺だろうが米大統領選だろうが、全ては認知操作による売り物だ。この問題を踏まえていない人は正しい情報源にアクセス出来ていない訳だから、どんな問題を語ろうとも出発点で間違えることになる。

国際社会を生き抜くためのPR――国際情報戦の裏側に迫る

NATOによる軍事侵略の被害者であるセルビアは、(だからこそ?)西側の異様なヘイトの対象になっていて、少しでもミロシェヴィッチを悪魔化しようとしない者は、この記事の様に盛大なバッシングを喰らう。因みにこの記事の1999年のNATOの違法で非人道的な「人道的」爆撃当時の日本の対応は興味深い。

 「1999年当時の在ユーゴ日本大使館も「NATO空爆は不当である」と外務省に打電したと、関係者が証言している。それでも本省から返ってきた回答は「不当か正当かではなく、重要なのは日米安保なのだ」というものであった。」
Peter Handke
ペーター・ハントケへのノーベル賞授賞で再燃したセルビアへのヘイト

1999年の78日間の爆撃でクライマックスを迎えるNATOによるユーゴ解体は、冷戦後のNATOの軍事侵略・拡大路線の雛形であり、被害者と加害者を倒置させる偽情報による大規模プロパガンダ作戦がまんまと西側に於ける「世論の捏造」に成功した事例でもある。西側の左派や進歩派には今だにこの時の嘘が見抜けず、「人道犯罪を止める為にはNATOの爆撃は必要だった」と信じている人が少なくない。彼等がシリアやリビアやウクライナで同じ嘘に引っ掛かってしまっているのは、この種の「陰謀」にちゃんと向き合って来なかったからだ。

The Defining Year Was 1991: The Demise of Yugoslavia and the Soviet Union

狐狸庵居士さんがウクライナ情勢と比較してコソボ独立の悪辣な真相をざっと解説している記事。前例の嘘に学んでいれば次に同じ様な嘘が繰り返された時に健全な懐疑心を発揮することも出来るだろうが、そもそも1990年代のユーゴ紛争が丸ごと嘘だったと云う事実を理解している日本人がどれだけ居るだろうか?
『ウクライナ問題の正体』第3部、その2、「ウクライナ軍は勝っている!?」

★1990年代を通じたNATO陣営の大規模な偽情報キャンペーンによって濡れ衣を着せられ、「現代のヒトラー」と誹謗中傷された最後のユーゴスラヴィア大統領スロボダン・ミロシェヴィッチについての、マイケル・パレンティ氏の記事の要点。
スロボダン・ミロシェヴィッチの悪魔化(要点)

マイケル・パレンティ氏による、米=NATOによるユーゴ解体の解説。経済的侵略によって社会を不安定化し、元ナチやナチのシンパを使って社会に元々存在する分断を拡大し、メディアを使って偽情報や偏向情報で標的を悪魔化し、違法で非人道的な介入を正当化する………1990年代にユーゴスラヴィアで起こったのと同じパターンが、少し時間を置いてウクライナでも繰り返されている。前例の嘘から学んでいる人は新しい嘘にも或る程度心構えが出来るだろうが(出来ていない人も多い様だが)、西側大手メディアはこのユーゴ紛争についても今だに真相を伝えないので、TVや新聞しか情報源を持たない人は、教訓を学ばない儘一生騙されて終わることになる。自力で真相を知る為に勉強しないと戦争や紛争の現実は理解出来ない。受け身でいたら一生本物の反戦主義者、平和主義者には成れない。
TalkingStickTV - Michael Parenti - The U.S. War on Yugoslavia


★ロシア市民の西洋諸国に対する見方の転換点となったのは、ユーゴスラヴィア解体に於けるロシア軍とNATO軍との対峙事件。
ソ連後の最初の重要な紛争でロシア軍がユーゴスラヴィアでNATO軍と対峙した経緯(要点)

1990年代のユーゴスラヴィア紛争と2014年以降のウクライナ紛争には多くの共通点が有る。NATOによるテロリスト支援、テロと地続きのカラー革命、ジェノサイドの捏造と本物のジェノサイドの隠蔽、独立承認を巡る争い(コソボの場合とクリミア、ドネツク、ルガンスクの場合は事情が真逆だが)、マスコミを使った大規模な偽情報キャンペーン。前例からきちんと学んでいれば次の事例の嘘を見破ることは容易になるのだが、残念なことに西側市民の殆どは前例から全く何も学んでおらず、騙されたまま。この記事はロシアメディアRTのものだが、こうした反/非西側帝国主義勢力発の情報に接していないと、洗脳されたまま一生を終えることになる。ここ30年のNATOの軍拡路線を理解しない限り、国際情勢の多くは理解出来ず、結果的に見当違いの義憤を激らせることになる。
ウクライナへの道は1999年のコソボ戦争から始まった

「ジェノサイドを止めなければならない」と云う巨大な嘘に基付いて開始されたユーゴスラヴィイアに対するNATOの爆撃は、1999/03/24から78日間続けられ、西側によって意図的に作られた民族紛争に苦しむ最後の共産主義国に止めを刺した。これこそ本物の侵略戦争であり、戦争犯罪だ。
The Lie To Bomb Yugoslavia

【推奨】冷戦終結後の国際秩序を決定付けた大きな要因は、90年代を通じた西側諸国によるユーゴスラヴィアの不安定化・解体を通じたNATOの再起動。経済的侵略、テロリストや犯罪者の支援、傀儡政権による恐怖政治、分断と対立の扇動、低強度戦争または非正規戦争、大規模な偽情報キャンペーンとあからさまな軍事侵略等々、その後の地政学的変動を特徴付けるパターンがこの問題に凝縮されている。だがマスコミや政府や諜報機関に洗脳された西側市民の殆どは、自分達の国が侵略者サイドであると云う現実に気が付いていない。
The US-NATO War of Aggression against Yugoslavia

1995年7月の「スレブレニツァの虐殺」の真相については別のページに纏めた。
 スレブレニツァの虐殺の真相

旧ユーゴ関連の私のTwitterスレッド。
 川流桃桜@UnmasktheEmpire @kawamomotwitt
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