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米国が支援する小国の指導者の野望が、現在のロシアと西洋の対立を引き起こした経緯(要点)

西洋では時に「ロシア軍によるグルジア侵攻」などと称されることも有る、2008年の南オセチア紛争についてのRTの解説記事。
How the ambitions of a small country's US-backed leader launched the current confrontation between Russia and the West



 第3代グルジア大統領ミハイル・サーカシュヴィリ(後のオデッサ州知事)は親欧米改革に舵を切ると同時に、分離独立を望む南オセチアとアブハジアの奪還を目論んでいた。

 グルジア軍は米=NATOから訓練を受け、軍事費をGDPの9.5%まで増やし、軍事侵攻を行なったが、WikiLeaksが明らかにしたところでは、これはサーカシュヴィリの個人的野心に基付く計画で、ワシントンの方では攻撃を望んでいなかった。

 南オセチアにはロシア平和維持軍が駐留していたが、ロシア政府もまた攻撃を容認しない方針を明らかにしていた。

 南オセチアには大した軍事力は無く、ロシアの支援だけが頼みで、サーカシュヴィリはロシア軍に単純に勝てるとは思ってはいなかったが、地理的利点を考えて賭けに出ることにした。そしてものの見事に失敗した。

 戦闘は早々に決着が付いたが、人口僅か5万人のオセチアを舞台に、60人以上のロシア兵と180人のグルジア兵、37人のオセチア民兵、300人以上のオセチア人と200人のグルジア市民が死亡した。

 ロシアは直ちにアブハジア共和国と南オセチア共和国の独立を承認し、以降両国は事実上ロシアの保護下に在る貧しい小国として存続している。

 紛争で旧態依然としたロシア軍の諸問題が明らかになり、モスクワは大規模な改革に取り組んだ。 (余談だがこの後日本はグルジア政府の要請を受けて「グルジア」と云うロシア語的な呼称を改め、「ジョージア」と呼び始めた。)
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川流桃桜

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