バイデンはソマリアへの米軍再配置を承認。剝き出し帝国主義の歴史は続く(要点)
ソマリアに対するアメリカ帝国の介入の歴史を振り返る記事の要点。
A History of Naked Imperialism Continues as Biden Approves Somalia Redeployment
2022/05/16、バイデンはトランプ政権の米軍撤退の決定を覆し、「過激派グループ、アル=シャバーブとの戦いを支援する」名目で、ソマリアへの特殊作戦部隊の再配備を決定。例によって国連安保理の承認を得ていない国連憲章違反のスタンドプレーだ。トランプ憎しのリベラルメディアは米軍の撤退を弱腰と批判して来たが、これは紛れも無い軍国主義だ。
白人によるアフリカ分割は、ソマリアに関しては表向き1960年の独立で終了したことになっているが、CIAは1969〜91年まで独裁者モハメド・シアド・バーレを支援した。
彼の失脚後は飢饉への「人道的救済」による支配を試みて来たが、その真の目的は「中東、北東アフリカ、紅海地域に於ける米国の利益を脅かす可能性の有るあらゆる軍事的不測の事態に対応する能力を獲得・維持する」ことだった。
2001年の9.11後はソマリアはキャッシュレス社会を押し付ける為の実験場となった。
イスラム法廷会議(ICU)は実際には平和、安定、生活水準の向上に貢献して来たことを認めつつも、その右派メンバーはアル=カイダであると確信し、特殊作戦部隊とCIAはICUの内部からの破壊を試みたが失敗し、その後は軍閥とエチオピア人による亡命政府を支援して来た。
アル=シャバーブ(「若者」の意)はICUの青年組織だったが、2007年に英米のテロでICUが破壊されると、エチオピアの侵略者とソマリアの協力者から国を守る為に暴力に訴える様になった。
英諜報部はテロリスト(1980年代のサイクロン作戦の遺産)を潜入させ、ソマリアに対する西側の攻撃の口実を作るのに利用した。
2010年、アフリカから遠く離れた米帝のオバマ政権は何故かソマリアを国家安全保障と外交政策上の重大な脅威と指定し、翌年アル=シャバーブに対するドローン攻撃が始まった。
2017年までに少なくとも300人が殺害されたが、これは過去10年間に人為的な飢饉(紛争、食料価格の高騰、旱魃)によって命を奪われた数十万人に比べれば小さい数字だ。
ドローン攻撃はブッシュJr.、オバマと続いて来たが、トランプに至ってはAFRICOMの説明責任プロトコルを破棄した。
介入の口実は変わって来たが、その帝国主義的野心は今に至るまで変わっていない。
A History of Naked Imperialism Continues as Biden Approves Somalia Redeployment
2022/05/16、バイデンはトランプ政権の米軍撤退の決定を覆し、「過激派グループ、アル=シャバーブとの戦いを支援する」名目で、ソマリアへの特殊作戦部隊の再配備を決定。例によって国連安保理の承認を得ていない国連憲章違反のスタンドプレーだ。トランプ憎しのリベラルメディアは米軍の撤退を弱腰と批判して来たが、これは紛れも無い軍国主義だ。
白人によるアフリカ分割は、ソマリアに関しては表向き1960年の独立で終了したことになっているが、CIAは1969〜91年まで独裁者モハメド・シアド・バーレを支援した。
彼の失脚後は飢饉への「人道的救済」による支配を試みて来たが、その真の目的は「中東、北東アフリカ、紅海地域に於ける米国の利益を脅かす可能性の有るあらゆる軍事的不測の事態に対応する能力を獲得・維持する」ことだった。
2001年の9.11後はソマリアはキャッシュレス社会を押し付ける為の実験場となった。
イスラム法廷会議(ICU)は実際には平和、安定、生活水準の向上に貢献して来たことを認めつつも、その右派メンバーはアル=カイダであると確信し、特殊作戦部隊とCIAはICUの内部からの破壊を試みたが失敗し、その後は軍閥とエチオピア人による亡命政府を支援して来た。
アル=シャバーブ(「若者」の意)はICUの青年組織だったが、2007年に英米のテロでICUが破壊されると、エチオピアの侵略者とソマリアの協力者から国を守る為に暴力に訴える様になった。
英諜報部はテロリスト(1980年代のサイクロン作戦の遺産)を潜入させ、ソマリアに対する西側の攻撃の口実を作るのに利用した。
2010年、アフリカから遠く離れた米帝のオバマ政権は何故かソマリアを国家安全保障と外交政策上の重大な脅威と指定し、翌年アル=シャバーブに対するドローン攻撃が始まった。
2017年までに少なくとも300人が殺害されたが、これは過去10年間に人為的な飢饉(紛争、食料価格の高騰、旱魃)によって命を奪われた数十万人に比べれば小さい数字だ。
ドローン攻撃はブッシュJr.、オバマと続いて来たが、トランプに至ってはAFRICOMの説明責任プロトコルを破棄した。
介入の口実は変わって来たが、その帝国主義的野心は今に至るまで変わっていない。
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