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カナダをタンザニアから追い出す時が来た(要点)

タンザニアに於けるカナダ鉱業企業の新植民地主義について。
It’s Time to Get Canada Out of Tanzania



 2022/11/23、タンザニアの村民グループがカナダの鉱山大手バリック・ゴールド(以下BG)を相手取って、タンザニア北西部の金鉱山での警察による殺害・拷問・その他の虐待の疑いで高等裁判所に訴えた。

 BGは地元警察に住居と食事を提供し、カネもくれてやっているので、警官達は実質的にBGの警備員や私兵集団の様や役割を果たしているのだ。彼等は2010年以降、100件以上の殺人に責任を負っているが、中でも痛ましかったのは5歳の少女と、その遺体の周囲に集まった4人の女性の殺害事件だ。

 カナダのメディアの多くはこの件を黙殺して来たが、カナダはタンザニア最大の外国投資家であって、100年以上に亘って資本家の触手がタンザニアの経済を支配して来た。2020年のタンザニア全体のGDPは620億米ドルだったが、カナダの上位40の鉱業会社が挙げた利益は1,260億米ドルだ。

 「ウジャマー」と呼ばれる社会主義政策によって鉱業を国有化したタンザニアの初代大統領ジュリウス・ニエレレが1985年に辞任した時、加英米+イスラエルは、タンザニアと対立していたウガンダのイディ・アミン大統領を支援した。この時経済的苦境に陥っていたタンザニアに、カナダは食糧援助を申し出たが、タンザニアが自国の経済を外国の鉱業「投資」に開放すればと云う条件を付けた。

 1996年にIMFが「改革」を押し付けると、タンザニアのカナダ高等弁務官がタンザニア政府入植者の伝統に従った圧力を掛けて小規模の鉱山労働者達を立ち退かせたが、これはかなり暴力的であって、少なくとも60人のウジャマーを支持する鉱山労働者達が、ブルドーザーによって生き埋めにされた。BGはその後にやって来て鉱山を支配した。

 BGの警備は、パプアニューギニアの鉱山で最大200件のレイプ 事件の責任を負ってもいるが、カナダ年金制度はこの企業に投資し続けている。彼等が心配しているのは強姦・略奪・殺人ではなく、環境への影響と、経営陣への支払い方法だけだ。

 BGは1コンテナ当たり3kgの金精鉱を報告していたが、タンザニア政府が監査を行なったところ、実際には金の含有量は7.3kgだった。BGは過小報告に基付いて不当に少ない税金を払っていたのだ。

 カナダは世界の鉱業企業の75%を占めており、その1.348社は93ヵ国で操業している。その半分はアフリカに集中している。
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川流桃桜

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