シリア人が地震の悲劇から復興しつつある時、イスラエルはシリアを爆撃(要点と補足)
ヴァネッサ・ビーリィ氏の記事の要点。
Israel bombs Syria while Syrians are recovering from earthquake tragedy
Multi-million-funded Al Qaeda/White Helmets are back.
2023/02/19、イスラエル軍は首都ダマスカスを含むシリア国内の複数のサイトを攻撃。少なくとも5〜15人が死亡し、子供を含む複数の負傷者が出ており、犠牲者の大半は民間人。早期警戒レーダー・ステーションや軍事基地が攻撃されたが、シリアの防空ミサイルはパレスチナと占領されたゴラン領土で、イスラエルの戦闘機を撃退していると報告された。
これは孤立した事件ではなく、一連の流れの中で理解しておくべき出来事だ。
パレスチナ解放人民戦線総司令部のアクラム・アル・アジョリに対する暗殺未遂の報告も有る。彼の息子モアズは、イスラエルの攻撃で殺害されたと報告されている。
イドリブのイスラム過激派武装グループとホワイト・ヘルメットは、地震の後で人道支援の必要性を主張し、これを口実としてトルコとの複数の国境検問所を開こうとしている。他方西洋諸国はシリア北西部のアル=カイダの拠点に数百万ドルを注ぎ込んでいる。
自称ではなく本物のシリア民間防衛隊は、戦争と制裁の所為で限られた装備で復興作業を行っている。だがホワイト・ヘルメットは違う。USAIDはホワイト・ヘルメットに2022年だけで、重機用に2,520万ドルを提供している。ホワイト・ヘルメットの年間予算は、3,000人未満のボランティアに対して3,500万ドルだ。これらの資金は3人の取締役が管理していると報じられている銀行口座に送られるが、本当に独立した監査は行われておらず、使い道は不透明。他方、本物のシリア民間防衛隊の年間予算は、約10,000人のボランティアに対して5万ドルに過ぎない。
イドリブに送られた全ての機器は、武装グループによって押収されている。
ウクライナに送られた武器の殆どは、闇サイトで転売されてアフリカやシリアの武装グループによって使われている。
シリアの人々は、西洋諸国や国連の所謂「人道支援」から何の利益も得ていない。それらは武装グループを利するだけなので、実質的にはテロ支援だ。
ISISは地震の数日後、トルコの諜報機関が管理するラージュ刑務所から脱獄した。米軍の監督するISISは地震以来、ホムスの東で民間人の虐殺と誘拐を繰り返している。
米国は(違法な)軍事プレゼンスの強化について話し、トルコとの国境開放を推進している。
つまり西洋諸国とその同盟国は、11年もの戦争を耐え抜いたシリアの人々の死を望んでいる。そして悲劇に付け込んで野蛮なハイブリッド戦争を進め、その地政学的目標を達する為に、対ロシア戦争を拡大するだろう。
Israel bombs Syria while Syrians are recovering from earthquake tragedy
Multi-million-funded Al Qaeda/White Helmets are back.
2023/02/19、イスラエル軍は首都ダマスカスを含むシリア国内の複数のサイトを攻撃。少なくとも5〜15人が死亡し、子供を含む複数の負傷者が出ており、犠牲者の大半は民間人。早期警戒レーダー・ステーションや軍事基地が攻撃されたが、シリアの防空ミサイルはパレスチナと占領されたゴラン領土で、イスラエルの戦闘機を撃退していると報告された。
これは孤立した事件ではなく、一連の流れの中で理解しておくべき出来事だ。
パレスチナ解放人民戦線総司令部のアクラム・アル・アジョリに対する暗殺未遂の報告も有る。彼の息子モアズは、イスラエルの攻撃で殺害されたと報告されている。
イドリブのイスラム過激派武装グループとホワイト・ヘルメットは、地震の後で人道支援の必要性を主張し、これを口実としてトルコとの複数の国境検問所を開こうとしている。他方西洋諸国はシリア北西部のアル=カイダの拠点に数百万ドルを注ぎ込んでいる。
自称ではなく本物のシリア民間防衛隊は、戦争と制裁の所為で限られた装備で復興作業を行っている。だがホワイト・ヘルメットは違う。USAIDはホワイト・ヘルメットに2022年だけで、重機用に2,520万ドルを提供している。ホワイト・ヘルメットの年間予算は、3,000人未満のボランティアに対して3,500万ドルだ。これらの資金は3人の取締役が管理していると報じられている銀行口座に送られるが、本当に独立した監査は行われておらず、使い道は不透明。他方、本物のシリア民間防衛隊の年間予算は、約10,000人のボランティアに対して5万ドルに過ぎない。
イドリブに送られた全ての機器は、武装グループによって押収されている。
ウクライナに送られた武器の殆どは、闇サイトで転売されてアフリカやシリアの武装グループによって使われている。
シリアの人々は、西洋諸国や国連の所謂「人道支援」から何の利益も得ていない。それらは武装グループを利するだけなので、実質的にはテロ支援だ。
ISISは地震の数日後、トルコの諜報機関が管理するラージュ刑務所から脱獄した。米軍の監督するISISは地震以来、ホムスの東で民間人の虐殺と誘拐を繰り返している。
米国は(違法な)軍事プレゼンスの強化について話し、トルコとの国境開放を推進している。
つまり西洋諸国とその同盟国は、11年もの戦争を耐え抜いたシリアの人々の死を望んでいる。そして悲劇に付け込んで野蛮なハイブリッド戦争を進め、その地政学的目標を達する為に、対ロシア戦争を拡大するだろう。
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